スピッツの40枚目のシングル『優しいあの子』のカップリング曲である『悪役』も、とても爽やかで良い曲です。
こちらの曲は、亀田誠治さんが携わっていない、スピッツ単独プロデュース&アレンジの楽曲です。だからロック色が強く濃く出ている曲なのでしょうか。(亀田さんが携わると、大体爽やかな“ザ・スピッツ”という感じになりますよね。)
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この曲の一番好きなところは、サビの勢いと爽快感です。ギターのバッキングのみで進行していくので、シンプルかつロックな感じがあって、すごく好きです。コード進行もとても気持ちが良いです。
しかも、途中からのハモる部分は、綺麗すぎて、透明感がすごいですよね。
悪役になる覚悟はある
この部分と
英雄に蹴られて強くなれる
この部分がハモるわけですが、私のイメージでは、ハモることによってさらに勢いづく感じがします。
また、この部分がさらに勢いづくこととなる原因として、ギターの音が増えるということもあると思います。サビの前半は、ベース音が主役ですが、上に挙げた部分(サビの後半)からはさらにギターの音が重なって、主役になってくるからです。
この”勢いづく”というのは、車で言えば、さらにアクセルを踏んで加速させるようなイメージ…(わかりにくい)です。この曲の中で一番強調したい部分なのだと思います。タイトルが『悪役』ですからね。
Aメロのうねるような感じも好きですし、イントロと間奏で目立つギターソロと、その音の歪具合もすごく好きです。
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なぜ主人公は悪役なのでしょうか。
歌詞を正しく理解することは難しいので詳しい言及はしませんが、私の抱いた(超個人的・勝手な)イメージは、「今まで心に秘めていた欲望を開放して、君のそばにいたい。そのためには、周りからどんな風に言われたってかまわないぞ!」という決意表明です。
そもそもこの曲の前提として、主人公の立場が低い気がします。
例えば、ドラ〇もんで、のび太くんがしずかちゃんと一緒にいようとした場合、ジャイアンやスネ夫からしたらのび太くんは完全に悪役ですよね?
そのような感じで、周りからは見下されている(あいつにできるわけない)ような人が主人公なのかな、と勝手に想像してしまいました。
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本記事では、『悪役』を紹介しましたが、A面の『優しいあの子』も、とても良い曲です!いつか本ブログでも取り上げられたら、と思います。