わんわん電鉄

好きな音楽は、鉄道の路線網のように広がっていくものだと思う

【解釈・考察】スピッツ『悪役』

スピッツの40枚目のシングル『優しいあの子』のカップリング曲である『悪役』も、とても爽やかで良い曲です。

 

 

悪役

悪役

  • provided courtesy of iTunes

 

こちらの曲は、亀田誠治さんが携わっていない、スピッツ単独プロデュース&アレンジの楽曲です。だからロック色が強く濃く出ている曲なのでしょうか。(亀田さんが携わると、大体爽やかな“ザ・スピッツ”という感じになりますよね。)

 

・・・・・・

 

この曲の一番好きなところは、サビの勢いと爽快感です。ギターのバッキングのみで進行していくので、シンプルかつロックな感じがあって、すごく好きです。コード進行もとても気持ちが良いです。

しかも、途中からのハモる部分は、綺麗すぎて、透明感がすごいですよね。

悪役になる覚悟はある 

 この部分と

 

英雄に蹴られて強くなれる 

 

 この部分がハモるわけですが、私のイメージでは、ハモることによってさらに勢いづく感じがします。

 

また、この部分がさらに勢いづくこととなる原因として、ギターの音が増えるということもあると思います。サビの前半は、ベース音が主役ですが、上に挙げた部分(サビの後半)からはさらにギターの音が重なって、主役になってくるからです。

 

 この”勢いづく”というのは、車で言えば、さらにアクセルを踏んで加速させるようなイメージ…(わかりにくい)です。この曲の中で一番強調したい部分なのだと思います。タイトルが『悪役』ですからね。

 

Aメロのうねるような感じも好きですし、イントロと間奏で目立つギターソロと、その音の歪具合もすごく好きです。

 

・・・・・・

 

なぜ主人公は悪役なのでしょうか。

歌詞を正しく理解することは難しいので詳しい言及はしませんが、私の抱いた(超個人的・勝手な)イメージは、「今まで心に秘めていた欲望を開放して、君のそばにいたい。そのためには、周りからどんな風に言われたってかまわないぞ!」という決意表明です。

 

そもそもこの曲の前提として、主人公の立場が低い気がします。

例えば、ドラ〇もんで、のび太くんがしずかちゃんと一緒にいようとした場合、ジャイアンスネ夫からしたらのび太くんは完全に悪役ですよね?

そのような感じで、周りからは見下されている(あいつにできるわけない)ような人が主人公なのかな、と勝手に想像してしまいました。

 

・・・・・・

 

本記事では、『悪役』を紹介しましたが、A面の『優しいあの子』も、とても良い曲です!いつか本ブログでも取り上げられたら、と思います。