わんわん電鉄

好きな音楽は、鉄道の路線網のように広がっていくものだと思う

2023年の〔個人的〕音楽シーンを振り返る

2023年もあっという間に年末となりました。早いですね〜(毎年言ってます笑)。

 

 

今年は、個人的には、精神的に大きな変化が起こった年でした。簡単に言えば、長年ず~っと自分を見失い続けてきたのですが、今年の夏頃にふとしたきっかけでアイデンティティを取り戻せた、という感じです(詳しいことは、姉妹ブログである「わん鉄沿線」に今度掲載しようと思っています)。もっとも、アイデンティティを取り戻せた、といっても、まだまだ「寛解」という感じなんですけれどもね(苦笑)

自分軸をブレさせられて、まだまだ色々と悩むことも多いですが、なんとか!わんわん電鉄は生きています。

 

 

そういうわけで、今年出会った曲は、非常に思い入れが深いです。そこで、今年は、例年以上に自分語りをしながら、今年の〔個人的〕音楽シーンを振り返ってみたいと思います。

どうぞお付き合いくださいませ。

 

 

堂島孝平『高速の男』『45℃』『ハートのルージュ』

今年も昨年末から引き続き、堂島孝平さんの楽曲にドハマリしていました。なかでもハマったのがこの3曲です。

 

 

高速の男

高速の男

『高速の男』は、個人的には"新時代の幕開け"感を感じさせる曲です。私がこのアルバムを初めて聴いたのが1月だったということや、アルバムの一曲目であること、夜明けから朝に向かう時間帯を歌った歌詞が相まって、そのように感じさせるのかもしれません。

BPMやリズムが心地よくて、車を運転するときに聴きたい曲です!

 

 

『45℃』は、私にとって地獄のようだった4・5月(!)の時期によく聴いていた曲です。当時、密室での「上司」と「部下」からの罵詈雑言に耐え、プライベートでは、何年かぶりに心から好きだと思えた異性に弄ばれて悶々とする日々でした(結局、告白してもないのに振られるハメになり、1週間はほぼ飲まず食わずで寝込んでしまいました)。やるべきことが手につかない、気力がわかない、毎日泣いてるか怒ってるかのどちらかという時期でした。このような状態にあっても、やらなければいけないことはこなさなければならない・・・こういった状況の私を昂らせてくれるような曲が必要でした。

 

 

イントロのピアノから心の中の"なにか"が掻き立てられ、それがサビでじゅわ~っと広がりながら、情熱的にうねる感じがたまらなく熱くて好きです!また、Aメロは、主に打楽器の音がリズミカルに跳ねているのですが、そのシンプルさがまた良いんです・・・なぜなら、

静かすぎる街をポケットにつめこんで

この歌詞の世界観が感じられるからです。

 

 

ちなみに、この曲にはライブ映像があるのですが(DVD『冒険者たち』に収録)、そこでの堂島さんがエロくて色気ムンムンで、やばすぎます…オススメです(その映像からも生きるための養分を得ていたと言えると思います笑)。


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ハートのルージュ

ハートのルージュ

この曲は、このアルバムを初めて聴いたときに一目惚れした曲です。なんて可愛らしい歌詞なんだろう・・・♡と思いました。堂島さんの声が、歌詞が、メロディが、この曲の全てが瑞々しいんです。

この曲に出会った頃が、ちょうど私がとある芸能人の存在を知って、それがきっかけとなってアイデンティティを取り戻せた時期なので、非常に思い入れが深いです。ああ、新しい自分に出会わせてくれたあの人に、そして、新しい自分に恋をするようだな・・・と思いました。

 

 

 

藤巻亮太『Sunshine』

Sunshine

Sunshine

今年の1月(リリース時)から、とにかくヘビロテしていた曲です。


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昨年の1年間は、同僚と「上司」からの嫌がらせやハラスメントが酷く、とにかくつらくて、適応障害のような症状が出てしまっていました。それでもなんとかこの環境にしがみつかなくては、と思い、踏ん張っていました。しかし、不思議なことに、今年の1月になってようやくその環境に対する執着(?)が手放せたというのでしょうか、“自分のために”決別しようという決意をすることができました。そういった新たな決意をした頃に、藤巻さんのこの曲が私を優しく包んでくれていたように思います。

 

 

この曲と、この曲が収録されているアルバムのレビューを記事にしましたので、こちらも是非ご覧ください!

wantetsu.hatenablog.com

 

 

MY LITTLE LOVER『DESTINY』『ALICE』『NOW AND THEN 〜失われた時を求めて〜』

マイラバの曲は、今年の3月、短期間で集中的に某所にひたすら通っていた頃にヘビロテしていました。だからか、今聴いても、春の始まる頃の少し肌寒い感じ、それでも暖かく感じられる日差し、その場所にいたことなどを思い出します。音楽というのはタイムマシンだなぁとつくづく感じます。

実は、私にとってマイラバとは、私の音楽的原点となるアーティストです。父がマイラバ好きであったことがきっかけで、私は、生まれたときからマイラバの曲を車の中でやら、部屋の中でやら聴いていたそうです。

 

 

DESTINY

DESTINY

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「あなたを~」というサビから入る曲で、久しぶりにこの曲を聴いたときには、鳥肌が立ちました。個人的には、この曲のメロディーが心震わすほどに美しくて好きです。サビ前のドラム、間奏のストリングスがとにかく好きです。


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ALICE

ALICE

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この曲は、3月の雲一つ無い晴れ間が広がった日の静かな朝に、一人たたずみながら聴きたくなる曲です。個人的には、やはり間奏がとにかく好きで、ピュールル~・・・という感じのメロディが、どこか寂しげで、霧の深い森の中で迷っているような世界を想像させてくれると感じています。歌詞については、ちょっとエッチな雰囲気が漂っていて、大人になって聴いてみて、とても驚きました笑

 

 

MVもすてきです!このAkkoさんがマジでおしゃれすぎるなと思います(絶対、ブルベ冬ですよ、彼女!)


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この曲については、心にチャイムのように響く、少し重たげなイントロや、90年代らしい音作り(例えば、Aメロのバックで鳴り響いている音など)がとにかくエモいです。

 

 

この曲は、よく、早朝に、とある田舎駅のロータリーで一人聴いていました。

自分らしく 生きる事など

何の意味もないような 朝焼け

早朝、といっても朝焼けが見れるほどの早朝ではないので、目の前の景色にこの歌詞を重ね合わせていたわけではないのですが、このフレーズを聴くたびに、『一体どんな朝焼けなんだろう?』と思っていました。これは、今の自分たらしめる個性を追い求めるよりも、人類という大きな分類の中の一人というちっぽけな存在でいいや、と思えるくらいに、誰もが綺麗だと思う美しさの朝焼けだった、ということなのでしょうか。

私は、この曲を聴くたびに、田舎駅の風情とこの曲のエモさが相まって、なんともいえない気持ちになっていました。


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ちなみに、今年の3月にマイラバを聴いて、人生の原点に帰ってきたような気持ちになったという話(マイラバと私について)を記事にしましたので、こちらもよろしければご覧ください。

wantetsu.hatenablog.com

 

 

スピッツ『Sandie』

Sandie

Sandie

この曲は、『ひみつスタジオ』がリリースされた日に聴いて、一目惚れした曲です。この曲の個人的な感想や、ひねくれた主観に基づく考察・解釈については、記事にまとめましたので、こちらをご覧いただけますと嬉しいです。

wantetsu.hatenablog.com

ちなみに、今年は、5月に開催された下北線路街でのスピッツイベントに行くことができて、とても楽しかったです。街じゅうにスピッツの音楽が流れていて、最高でした。個人的には、『めぐりめぐって』が流れていたのが印象的で、横断幕や看板などで黄色っぽくなった下北の街にこの曲のフレッシュナ感じがぴったりだなと思いました。個人的には、プリクラ企画が本当に良かったなと思います・・・。

 

 

BAAD『I WILL NEVER SAY GOOD-BYE』『街は優しく色づいてく』

今年の4月にBAADが再結成したという、なんとも喜ばしいニュースがありました。そして、7月には、ボーカルが山田さん時代の曲達が配信されることになりまして、BAADの曲にアクセスしやすくなりました!本当に嬉しい1年でした。

 

 

I WILL NEVER SAY GOOD-BYE

I WILL NEVER SAY GOOD-BYE

  • BAAD
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

この曲は、元気を取り戻した頃の夏にヘビロテしていました。リズムがすごく心地良い曲です!バックで軽やかに鳴っているピアノの音によって、スピード感、颯爽感…なんというのでしょう?そういったものが感じられて、夏のドライブにぴったりな曲だなと思いました。とりわけ、ほしいところにほしいリズムの音が入っている曲で、特にBメロの

愛しさゆえに簡単には触れられない

この箇所で鳴ってる音のリズムがたまらなく好みです。曲のあらゆる箇所で、細かなリズムのピアノの音が敷き詰められています!

 

 

 

街は優しく色づいてく

街は優しく色づいてく

  • BAAD
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

この曲も、『I WILL NEVER SAY GOOD-BYE』と同じ頃に聴いていた曲です。曲の盛り上がり方や、少しハードめなゴリゴリに歪んだギター音が主役になる部分があるところなどが、BAADらしいと思います。

 

個人的には、この曲についても、リズムが非常に好みです。イントロは、ゆったりバラード調に入ってきたと思ったら、Aメロまでゴリゴリのロックなリズムになり、Aメロからは、スンと鼻が抜けたような感じの穏やかさに戻るという感じが、巧妙だなと思います。すなわち、リズム的に単調ではないため、聞き手を飽きさせない曲だと思います。

 

 

⑥TUBE『夏を抱きしめて

夏を抱きしめて

夏を抱きしめて

  • TUBE
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

実は、私事ではありますが、今年ついに普通自動車の運転免許を取得しました。それにより、幼少期に抱いていた自動車好きの気持ちが再燃し、90年代車を色々と追いかけるようになりました。そのなかで、カローラセレスのCMに胸キュンして(キャッチフレーズがなんとも粋で、たまりませんねぇ)、このCM曲となっていた『夏を抱きしめて』にドはまりしました。ちなみに、私は、セレスのテールランプが宇宙人顔でかなり好きですし、この頃の筒井道隆さんがドストライクなので、このCMには、色々と好きが詰まっているなと感じています。

 

 

この曲をよく聴いていたのは、今年の6月くらいだったかなと思います。自宅の車のオーディオでよく流していました。

サビの直前の、ジャ・ジャ・ジャと入るフレーズが、キラキラ爆発力のあるサビに向けた助走のようで、良いですよね~。なにより、

もう一度 生まれ変われそう

小さな傷跡(かこ)にさよなら

このフレーズに元気づけられました。ちょうどその頃は、失恋の痛みまっただ中の時期で、どうにかして気を紛らわそうと必死だったものですから、この曲を聴いて自分を元気づけていたように思います。

 

 

樋口了一1/6の夢旅人2002』

1/6の夢旅人2002

1/6の夢旅人2002

  • provided courtesy of iTunes

今年の夏、偶然?運命的に『水曜どうでしょう』に出会ってしまった私は、そこから人生が変わってきたような気がします。この番組に出会って、鈴井貴之さんを知って、「自分って何が好きだったんだっけ?」ということ、すなわち、自分軸を取り戻せたように感じています。私にとって、本当に魔法みたいな番組です。ちなみに、私は、それ以来、鈴井さんファン(子虎)です。何歳になってもイケメン過ぎるぅ~。

 

そして、この番組のテーマソングとなっているのが、この『1/6の夢旅人2002』です。各回のエンディングのみならず、海外ロケ企画のラストなどで、旅のまとめとしてこの曲が使われています。とりわけ、ヨーロッパ系のラストで、この曲とともに旅を振り返るシーンには、思わず涙が出てしまいました。

 

 

この曲のサビのメロディが、聞き手の心を弾ませる感じで、とにかく好きです!

世界じゅうを僕らの 涙で埋め尽くして

やりきれない こんな思いが 今日の雨を降らせても

緩急・抑揚が大きくついているうえに、音の上下幅が割と大きい歌い方をする部分なのですが、これがなんとも魅力的で・・・「それ魅力!」といいたくなります。

この曲を聴くたびに、心新たに自分の人生の再スタートを切れるような気がします。

 

 

 

《今まさにハマっている曲》

今年最後、12月に今私がハマっている曲をいくつかご紹介したいと思います。

涙の影

涙の影

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この曲は、自宅の車で昔聴いた思い出のカセットテープに録音されていた曲です。優しくて、切なくて、美しいメロディーにのせて、別れの切ない心境を歌っています。

泣きながら寝るよ 時の中で

このフレーズが印象的で、小さい頃から今に至るまで、ずっと覚えていました。「時の中で」というのが、失恋の痛みは時間で癒やすしかないことを甘受した主人公の強さを表現しているように思います。

 

 

この曲を聴きながら、夜7~8時の街を歩くのが好きです。イントロのもこっとしたギターの音がたまらなく「シティ」な感じを感じさせてくれる気がします。

 

あの日出会ったことに 決して罪はないから 笑って

このフレーズがなぜか妙に胸に刺さります・・・。

最近は、昔好きだった人をよく見かけるようになったのですが、その人を見るたびにこのフレーズが浮かぶんですよねぇ・・・まぁちょっとドラマチックに考えすぎかな!という気はしますが笑 この曲は、自分をなんらかのドラマの「ヒロイン」にしてくれる曲です。

 

 

 


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もともとは、堂島さんのベスト盤に収録されていたセルフカバーを聴いてハマったのがきっかけです。やはり、セルフカバーを聴くと、提供先のアーティストが歌ったバージョンも聴きたい!となるのが性なものでして、聴いてみたら、堂島さんとはまたひと味違った感じでドハマりしました。

 

堂島さんの歌い方は、やわらかく、冷え切った心を一つ一つの温かな音で溶かしてくれるような感じであるのに対して、キンキの歌い方は、色気ムンムン、とにかく求めてほしい!というような情熱的な感じだと思いました。両者のわかりやすい違いとしては、「ベイビーベイビーフェイス」の歌い方でしょうか。どちらの歌い方も好きですが、個人的には、キンキの歌い方があまりにも特徴的だったので、とても驚きましたし、印象的でした。

 

 

YouTubeによると・・・?》

私は、サブスクを一切やっていないので、「今年あなたが一番聴いた曲ランキング」といったものは、一切わかりません(毎年、年末になるとそういったランキングがSNSにアップされているのを見て、「そういうのが統計的にわかるのはうらやましいなぁ」と思っていました)。

しかし、なんと今年はYouTubeが私にその種のランキングを教えてくれました。うれしいなぁ。ということで、今年私がYouTubeでよく聴いた曲ランキング・ベスト3をご紹介してみたいと思います。

 

 


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今年一番(!?)聴いた曲がこれみたいです。教習所を卒業してからそんなに時間が経っていない頃にこの動画を見つけたので、なんとなく懐かしくて(?)見入ってしまったのだと思います。

 

実は、「イニD」のことはよくわからないのですが、この動画をきっかけに調べるようになりました笑。かなり原作を忠実にパロっていて、そのうえ、原作を知らない人にも分かるような”教習所あるある”ネタも盛り込んでいるため、絶妙なラインでわかりやすいネタとなっていて、さすがきつねさんだなと思いました。

 

 

 


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確かに、今年めちゃくちゃ聴きました笑

私は、そもそもうーたん世代ではないのですが、うーたんにはやはりなじみがあります(そもそも、ハム太郎世代なので、間宮くるみさんの声は、すっかり耳にインストールされています)笑。この曲を先に聴いてから、原曲である『アイドル』を聴いたため、原曲では物足りなく感じる耳になってしまいました。

「こんにちわんこそば」「なんもたべてない/おなかすいた」といった歌詞を、YouTube上の音源を巧く使いこなしてうーたんに発音させるあっかんB太郎さんは、天才だと思います。

 

 

 


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今年の4、5月くらいによく聴いていました。

ちょっと怪しげなリズムにメロディー、SUZUKAさんの力強い歌声、4人揃った首振りダンスなどなど・・・バズる要素満載の曲だなと思います。

個人的には、0:23あたりの、たばこと見せかけてココアシガレット、というシーンがあまりにも巧くて、好きです。

 

 

・・・・・・

 

以上が、今年の〔個人的〕音楽シーンでした。

 

今回ご紹介した曲は、いずれも失恋&パワハラの二重苦で苦しんでいたときの曲が多いですね・・・苦笑。人は、辛いときにこそ、音楽に救いを求めるんだなぁと思いました。それにしても、私は、人生で何度も失恋をしたことがあるのですが、今年の失恋が、人生で最大に辛かったので驚いています。本当に、この時期を支えてくれた堂島さんに(勝手に)感謝です。彼は、失恋ソングの天才だと思います(本当に凄い)。

 

 

さて、来年、2024年は、私にとっては、例年以上に「未知の年」なので、もはや来年はどのように生きているかすら分からない・・・という感じなのですが、辛いときは、音楽の力に頼りながら頑張っていこうと思います。

来年も細々と『わんわん電鉄』を続けていく所存です。

皆様何卒よろしくお願い申し上げます。

 

それでは皆様、良いお年をお迎えください!