わんわん電鉄

好きな音楽は、鉄道の路線網のように広がっていくものだと思う

【レビュー・感想】堂島孝平『Emerald 22 Blend』

今回は、堂島孝平さんの『Emerald 22 Blend』をご紹介したいと思います。

本作は、1998年に発売されたアルバムです。

ひとつの映画を見終わったような満足感を得られる、聴きごたえありの充実作。生活に馴染む「マイ・ライフ」、恋に恋してしまう「恋は幻」や「ラブ」、せつないお別れを描いた「哀しみにさようなら」、懐かしい想い出に浸りたい「Remember」他を収録した通算5枚目のアルバム。 (C)RS(CDジャーナル)

recochoku.jp

 

 

私は、このアルバムがとにかく大好きです!個人的には、初期の堂島さんの楽曲の集大成としてのアルバムであるように感じます。また、98年発売ということで、今から約25年前の作品ということになりますが、古さを全く感じません!どちらかといえば、「新鮮さあふれるポップ」という感じがします。

 

 

それでは、1曲ずつ簡単にご紹介していきたいと思います。なお、歌詞につきましては、インターネット上に公開されていないものがあります(私は、歌詞カードも持っておりません)。そのため、本記事に書かれている歌詞は、私が耳で聞き取ったものにすぎません。漢字・かな・カナ表記が誤っている場合や、細かな言葉遣いの誤りがある場合がありますこと、事前にご了承下さいますようお願い申し上げます。

 

 

 

①マイ・ライフ

マイ・ライフ

マイ・ライフ

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若い頃に抱きがちな、人生に対する焦燥感や先の見えなさからくる不安を、心地よく流れるメロディーに載せて前向きに歌った曲です。

 

この曲そのものが非常に美しいです。例えば、イントロのピアノが非常に爽やかで、若葉が風に揺られているような情景が浮かびますし、Aメロは、流れるようで、リズムも非常に心地よいです。この曲こそ、『マイ・ライフ』で歌われている「この胸に流れるメロディー」なのかなと思います。

 

 


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『マイライフ』のライブ音源(メドレー)が、『スプリング・スプリンガー ~春に跳ぶ人~』に、スカイドライバーメドレーとして収録されています。

 

最近私は、これを見つけて、聴いてみて、えもいわれぬ気持ちになりました。もう本当に最高です・・・。音源を聴くだけでも、堂島さんがどれだけ笑顔で、楽しく歌っているかが鮮明に想像できるんです・・・堂島さんの「楽しいッ!」という気持ちが、歌声でそのまま表現されていて聞き手は、とにかく幸せな気持ちになります。ここ最近で、大当たりを引き当てたような気持ちになりました。

 

ちなみに、このライブ音源は、iTunesレコチョク等の配信サービスでは配信されていません。そのため、これを聴くためには、サブスクか、CDをゲットするしかないようです。ちなみに私は、CDをゲットしました!

 

 

②恋は幻

恋は幻

恋は幻

未練を強く感じている主人公が過去の恋愛を思い返している曲です。この曲の主人公は、恋愛をしているときは、相手のことがとにかく好きすぎて、頭がふわふわになってしまうタイプなのでしょう。

 

 

個人的にこの曲の好きなところは、リズミカルで響きのいい言葉がきれいに並んでいるところです。例えば、サビの「恋は幻」は、少し英語っぽく聞こえますし、「エブリデイ エブリナイト」は、歯切れがよくて何度でも口ずさみたくなりますし、「心 躊躇躊躇躊躇」も同様です(漢字にするとなんかいかついですね…)。

 

 

③ラブ

ラブ

ラブ

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いけない恋であれ、相手の対応に一喜一憂しつづけ、もはや満身創痍な状態になっていて、どこか自分を静観してしまうこともあるけれども、それでもなお、この恋にハマってしまって抜け出せない人の曲だと思います。

 

個人的には、この曲が一番「面白くて」好きです。

第一に、気の抜けた堂島さんの声が何層か重なっていて、そのうち、妙に音程を外しているものがあるのですが、それが、恋に疲れてボロボロになった人みたいだなと感じられるからです。初めて聞かれる方は、ふふっと笑ってしまうかもしれません。

 

第二に、リズムが一定ではなく、オルゴールのネジを巻くように頑張って曲が流れようとしているところが、今の恋に対する諦めの悪さを表現しているように思うからです。こときれそうになっても、なにかちょっと思わせぶりなことがあると嬉しくなって、少し前向きになってしまう…みたいな、乙女心の機微を曲から感じます。

 

第三に、「いけない恋に落ちたよベイベ かわいそうです」というフレーズから、報われない恋をしている自分を「可哀想な人だ」と客観視しているところです。自分のことをかわいそうだな~と思いつつも、その恋にハマってしまうことってありますよね笑。

 

こういった「遊び心」の効いた曲は、面白いなと思います。

 

 

④ハートのルージュ

ハートのルージュ

ハートのルージュ

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恋したての頃のワクワク感や多幸感あふれる言葉が、太くてかっこいいギターサウンドにのせて歌われている曲です。

 

 

私は、この曲のサビを聴いて一瞬で恋に落ちました(笑)踊りたくなるようなサビのメロディーのリズムといい、歌詞の可愛さといい、堂島さんの声のきゅるるん・ぷるるんとしたみずみずしさといい、どれをとっても胸キュンなんです!個人的には、「秘密を話そうよ」の歌い方が最高に好きです。なんというんですかね…「よ」の音が短く発音されているからか、堂島さんの声の可愛さや甘さが倍増しているような気がします。

 

「今愛のように激しく抱きしめあえたなら」

「夢で見ていたときみたく

 

「今日がずっと続くように祈るのさイエス

あぁ…恋のはじまりって素敵ですね!

 

 

⑤哀しみにさようなら

哀しみにさようなら

哀しみにさようなら

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この曲について、私は、失恋してしまった主人公が、また新たな人と出会ったことで、失恋による「哀しみ」を捨て、新たな希望を得ることが出来たということを歌っている曲だと思っています。しかし、よく聴いてみると、「黙ってないで聞かせてよ/胸に秘めた答えを」「話を変えてしまうのは/その視線のせい」といった、いかにも別れる直前の二人の様子を描いているような歌詞が出てきます。となると、失恋後に出会った人とも、もはや別れる寸前の状態になっているけれども、それでも希望をくれた人を愛し抜くと決めたから、もうどんなことがあっても哀しまないと決意した、ということを歌っている曲であるようにも思えます。どちらなのでしょうか?もし仮に失恋ソングだとすれば、前の『ハートのルージュ』からの恋の落差がすごいなと思います笑

 

 

個人的に、この曲がこのアルバムの中で一番好きです。

なぜなら、まず、曲全体が心震わすほどに美しいからです。イントロの落ち着いてしっとりとしたピアノや、段々と上がっていくようなAメロなど、それぞれのフレーズに郷愁を感じます。この曲は、少し寂しげで、肌寒さを感じさせるような雰囲気をまとっているのですが、その中にも少し強い日差しが細く指してくれているように感じます。

また、感動的で劇的なCメロが病みつきになるからです。「愛している」から始まるCメロですが、これがもう・・・本当に鳥肌ものです。美しく、壮大で、切なくて、泣きそうになります。整然としたリズムのピアノの音が続いてきた中で突如として現れるこのCメロは、聞き手の感情をぶわっとかき立てるようです。

 

 

恋が終わったあの日から 震えてばかりいたけれど

出会った瞬間広がった やわらかな光

出会いを通じて、失恋の悲しみから立ち直る様子が美しく描かれている歌詞だと思います。

 

 

⑥Remember

Remember

Remember

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90年代後半の空気感が感じられる、ノスタルジーに浸れる曲調で、失恋後の「恋愛中の楽しかった余韻」を引きずり胸を痛めた主人公の心情が歌われています。

 

 

個人的には、

昨日も夢で君を見たよ 汚れもなく笑ってた

目が覚める度に いつも気がつくんだ

「もう僕の知ってる君ではないんだね」

この歌詞が非常に切なくて好きです。別れたあとの相手を想うとき、その相手の人生から自分が切り離されたような感じがして、よく知っていたはずなのにまるで知らない人のように感じられてしまうことがあると思うのですが、それが繊細に表現されているなと思います。

 

 

⑦ドライビング・ミュージック

『ドライビング・ミュージック』というタイトルですが、曲中にドライブ系の単語は一切出てきません(笑)

曲のなかで何度も流れる軽やかで、駆け上がるようなピアノの音や、手を叩きたくなるリズム感が心地良い曲です。

 

「胸にエメラルド 輝けるすべて」という歌詞が、このアルバムのイメージカラーと相まって、象徴となるフレーズである気がします。また、このフレーズには、奥深い輝きのあるエメラルドを胸に秘めた主人公の若々しさがぎゅっと詰まっていると感じます。

 

 

⑧Freedom

Freedom

Freedom

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叙情的な歌詞と、夜の高速道路ドライブを想起させるAメロ〜Bメロがクセになる曲です。この部分は、歌い方もかっこいいんです。少し力の抜けた感じの声が色っぽいなと思います!

 

踊り続ける今日はフリーダム 色褪せてゆく夏の景色を

テノヒラにそっと浮かべて ひとつずつ分かち合おう

個人的に、この歌詞が好きすぎますね…。なんて美しいのでしょう。夏の終わり、秋の始まりを予感させるような涼しさを感じる頃の季節感が鮮明に想像できます。

 

ずっと続いてゆけばいいな この恋愛とフリーウェイ

今の恋愛に対する希望がストレートに表現された歌詞で、自身も恋をしているときには、胸にしみこむような気がします。

 

 

⑨スケッチ記念日

スケッチ記念日

スケッチ記念日

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モコモコした音作り(こもった感じのアゴキの音や堂島さんの声)からして、クレヨンなどでスケッチに色を付けていく過程を描いているように感じる曲です。同棲している(?)彼女に『マリーミー』と伝えようとする主人公の心情(なかなかうまく伝えられないようです)と、二人の日常が描かれています。

 

 

時間や物が置かれている状況・情景が丁寧に描かれているので、二人がどのような暮らしをしているのかが想像できます。

思い描けば描くほど 遠回しにしか 

言えそうにないな

主人公は、まっすぐに相手を思っているものの、まっすぐに、そして大切に思うからこそ「遠回し」になってしまうようです。主人公の生真面目であり、なおかつ、照れ屋であるところがなんとも可愛らしいなと思います。

 

 

モノクローム

モノクローム

モノクローム

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冒頭の『マイ・ライフ』とは反対に、あっけない死を連想させるような曲です。『マイ・ライフ』含め、『ハートのルージュ』や『Freedom』などでは、“(生活や恋などが)ずっと続いていってほしい“と歌われていましたが、この曲では、と歌われています。

 

 

個人的には、『アルバムの最後にコレ!?』と思い、非常に驚きました。しかし、よく聴いてみると、若いときは、ずっと人生が続くと思っていても、思いがけず「そのとき」はやってくるものだから、今を精一杯生きようというメッセージを込めた曲なのかなとも思いました。

 

浮遊感のある曲調が、未知の世界(黄泉の国?)を想像させます。

 

 

・・・・・・

 

今回は、堂島孝平さんの『Emerald 22 Blend』をご紹介しました。

 

このアルバムでは、"若さ"というものが様々な側面から描かれているように感じます。22歳でこんなにも奥深く、様々な感情を描写した曲が書けるなんて、本当に堂島さんはすごいなと思います。私が22歳だったときは、ただ漠然とした将来への不安しかなく、堂島さんのように、その感情を丁寧に取り出して、様々な方向から光を当てるような感じで言語化することなどできませんでした。

 

今まさに、若さゆえの漠然とした不安感を抱いている人に聴いて欲しいアルバムです。

2023年の〔個人的〕音楽シーンを振り返る

2023年もあっという間に年末となりました。早いですね〜(毎年言ってます笑)。

 

 

今年は、個人的には、精神的に大きな変化が起こった年でした。簡単に言えば、長年ず~っと自分を見失い続けてきたのですが、今年の夏頃にふとしたきっかけでアイデンティティを取り戻せた、という感じです(詳しいことは、姉妹ブログである「わん鉄沿線」に今度掲載しようと思っています)。もっとも、アイデンティティを取り戻せた、といっても、まだまだ「寛解」という感じなんですけれどもね(苦笑)

自分軸をブレさせられて、まだまだ色々と悩むことも多いですが、なんとか!わんわん電鉄は生きています。

 

 

そういうわけで、今年出会った曲は、非常に思い入れが深いです。そこで、今年は、例年以上に自分語りをしながら、今年の〔個人的〕音楽シーンを振り返ってみたいと思います。

どうぞお付き合いくださいませ。

 

 

堂島孝平『高速の男』『45℃』『ハートのルージュ』

今年も昨年末から引き続き、堂島孝平さんの楽曲にドハマリしていました。なかでもハマったのがこの3曲です。

 

 

高速の男

高速の男

『高速の男』は、個人的には"新時代の幕開け"感を感じさせる曲です。私がこのアルバムを初めて聴いたのが1月だったということや、アルバムの一曲目であること、夜明けから朝に向かう時間帯を歌った歌詞が相まって、そのように感じさせるのかもしれません。

BPMやリズムが心地よくて、車を運転するときに聴きたい曲です!

 

 

『45℃』は、私にとって地獄のようだった4・5月(!)の時期によく聴いていた曲です。当時、密室での「上司」と「部下」からの罵詈雑言に耐え、プライベートでは、何年かぶりに心から好きだと思えた異性に弄ばれて悶々とする日々でした(結局、告白してもないのに振られるハメになり、1週間はほぼ飲まず食わずで寝込んでしまいました)。やるべきことが手につかない、気力がわかない、毎日泣いてるか怒ってるかのどちらかという時期でした。このような状態にあっても、やらなければいけないことはこなさなければならない・・・こういった状況の私を昂らせてくれるような曲が必要でした。

 

 

イントロのピアノから心の中の"なにか"が掻き立てられ、それがサビでじゅわ~っと広がりながら、情熱的にうねる感じがたまらなく熱くて好きです!また、Aメロは、主に打楽器の音がリズミカルに跳ねているのですが、そのシンプルさがまた良いんです・・・なぜなら、

静かすぎる街をポケットにつめこんで

この歌詞の世界観が感じられるからです。

 

 

ちなみに、この曲にはライブ映像があるのですが(DVD『冒険者たち』に収録)、そこでの堂島さんがエロくて色気ムンムンで、やばすぎます…オススメです(その映像からも生きるための養分を得ていたと言えると思います笑)。


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ハートのルージュ

ハートのルージュ

この曲は、このアルバムを初めて聴いたときに一目惚れした曲です。なんて可愛らしい歌詞なんだろう・・・♡と思いました。堂島さんの声が、歌詞が、メロディが、この曲の全てが瑞々しいんです。

この曲に出会った頃が、ちょうど私がとある芸能人の存在を知って、それがきっかけとなってアイデンティティを取り戻せた時期なので、非常に思い入れが深いです。ああ、新しい自分に出会わせてくれたあの人に、そして、新しい自分に恋をするようだな・・・と思いました。

 

 

 

藤巻亮太『Sunshine』

Sunshine

Sunshine

今年の1月(リリース時)から、とにかくヘビロテしていた曲です。


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昨年の1年間は、同僚と「上司」からの嫌がらせやハラスメントが酷く、とにかくつらくて、適応障害のような症状が出てしまっていました。それでもなんとかこの環境にしがみつかなくては、と思い、踏ん張っていました。しかし、不思議なことに、今年の1月になってようやくその環境に対する執着(?)が手放せたというのでしょうか、“自分のために”決別しようという決意をすることができました。そういった新たな決意をした頃に、藤巻さんのこの曲が私を優しく包んでくれていたように思います。

 

 

この曲と、この曲が収録されているアルバムのレビューを記事にしましたので、こちらも是非ご覧ください!

wantetsu.hatenablog.com

 

 

MY LITTLE LOVER『DESTINY』『ALICE』『NOW AND THEN 〜失われた時を求めて〜』

マイラバの曲は、今年の3月、短期間で集中的に某所にひたすら通っていた頃にヘビロテしていました。だからか、今聴いても、春の始まる頃の少し肌寒い感じ、それでも暖かく感じられる日差し、その場所にいたことなどを思い出します。音楽というのはタイムマシンだなぁとつくづく感じます。

実は、私にとってマイラバとは、私の音楽的原点となるアーティストです。父がマイラバ好きであったことがきっかけで、私は、生まれたときからマイラバの曲を車の中でやら、部屋の中でやら聴いていたそうです。

 

 

DESTINY

DESTINY

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「あなたを~」というサビから入る曲で、久しぶりにこの曲を聴いたときには、鳥肌が立ちました。個人的には、この曲のメロディーが心震わすほどに美しくて好きです。サビ前のドラム、間奏のストリングスがとにかく好きです。


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ALICE

ALICE

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この曲は、3月の雲一つ無い晴れ間が広がった日の静かな朝に、一人たたずみながら聴きたくなる曲です。個人的には、やはり間奏がとにかく好きで、ピュールル~・・・という感じのメロディが、どこか寂しげで、霧の深い森の中で迷っているような世界を想像させてくれると感じています。歌詞については、ちょっとエッチな雰囲気が漂っていて、大人になって聴いてみて、とても驚きました笑

 

 

MVもすてきです!このAkkoさんがマジでおしゃれすぎるなと思います(絶対、ブルベ冬ですよ、彼女!)


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この曲については、心にチャイムのように響く、少し重たげなイントロや、90年代らしい音作り(例えば、Aメロのバックで鳴り響いている音など)がとにかくエモいです。

 

 

この曲は、よく、早朝に、とある田舎駅のロータリーで一人聴いていました。

自分らしく 生きる事など

何の意味もないような 朝焼け

早朝、といっても朝焼けが見れるほどの早朝ではないので、目の前の景色にこの歌詞を重ね合わせていたわけではないのですが、このフレーズを聴くたびに、『一体どんな朝焼けなんだろう?』と思っていました。これは、今の自分たらしめる個性を追い求めるよりも、人類という大きな分類の中の一人というちっぽけな存在でいいや、と思えるくらいに、誰もが綺麗だと思う美しさの朝焼けだった、ということなのでしょうか。

私は、この曲を聴くたびに、田舎駅の風情とこの曲のエモさが相まって、なんともいえない気持ちになっていました。


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ちなみに、今年の3月にマイラバを聴いて、人生の原点に帰ってきたような気持ちになったという話(マイラバと私について)を記事にしましたので、こちらもよろしければご覧ください。

wantetsu.hatenablog.com

 

 

スピッツ『Sandie』

Sandie

Sandie

この曲は、『ひみつスタジオ』がリリースされた日に聴いて、一目惚れした曲です。この曲の個人的な感想や、ひねくれた主観に基づく考察・解釈については、記事にまとめましたので、こちらをご覧いただけますと嬉しいです。

wantetsu.hatenablog.com

ちなみに、今年は、5月に開催された下北線路街でのスピッツイベントに行くことができて、とても楽しかったです。街じゅうにスピッツの音楽が流れていて、最高でした。個人的には、『めぐりめぐって』が流れていたのが印象的で、横断幕や看板などで黄色っぽくなった下北の街にこの曲のフレッシュナ感じがぴったりだなと思いました。個人的には、プリクラ企画が本当に良かったなと思います・・・。

 

 

BAAD『I WILL NEVER SAY GOOD-BYE』『街は優しく色づいてく』

今年の4月にBAADが再結成したという、なんとも喜ばしいニュースがありました。そして、7月には、ボーカルが山田さん時代の曲達が配信されることになりまして、BAADの曲にアクセスしやすくなりました!本当に嬉しい1年でした。

 

 

I WILL NEVER SAY GOOD-BYE

I WILL NEVER SAY GOOD-BYE

  • BAAD
  • ロック
  • ¥255
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この曲は、元気を取り戻した頃の夏にヘビロテしていました。リズムがすごく心地良い曲です!バックで軽やかに鳴っているピアノの音によって、スピード感、颯爽感…なんというのでしょう?そういったものが感じられて、夏のドライブにぴったりな曲だなと思いました。とりわけ、ほしいところにほしいリズムの音が入っている曲で、特にBメロの

愛しさゆえに簡単には触れられない

この箇所で鳴ってる音のリズムがたまらなく好みです。曲のあらゆる箇所で、細かなリズムのピアノの音が敷き詰められています!

 

 

 

街は優しく色づいてく

街は優しく色づいてく

  • BAAD
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

この曲も、『I WILL NEVER SAY GOOD-BYE』と同じ頃に聴いていた曲です。曲の盛り上がり方や、少しハードめなゴリゴリに歪んだギター音が主役になる部分があるところなどが、BAADらしいと思います。

 

個人的には、この曲についても、リズムが非常に好みです。イントロは、ゆったりバラード調に入ってきたと思ったら、Aメロまでゴリゴリのロックなリズムになり、Aメロからは、スンと鼻が抜けたような感じの穏やかさに戻るという感じが、巧妙だなと思います。すなわち、リズム的に単調ではないため、聞き手を飽きさせない曲だと思います。

 

 

⑥TUBE『夏を抱きしめて

夏を抱きしめて

夏を抱きしめて

  • TUBE
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

実は、私事ではありますが、今年ついに普通自動車の運転免許を取得しました。それにより、幼少期に抱いていた自動車好きの気持ちが再燃し、90年代車を色々と追いかけるようになりました。そのなかで、カローラセレスのCMに胸キュンして(キャッチフレーズがなんとも粋で、たまりませんねぇ)、このCM曲となっていた『夏を抱きしめて』にドはまりしました。ちなみに、私は、セレスのテールランプが宇宙人顔でかなり好きですし、この頃の筒井道隆さんがドストライクなので、このCMには、色々と好きが詰まっているなと感じています。

 

 

この曲をよく聴いていたのは、今年の6月くらいだったかなと思います。自宅の車のオーディオでよく流していました。

サビの直前の、ジャ・ジャ・ジャと入るフレーズが、キラキラ爆発力のあるサビに向けた助走のようで、良いですよね~。なにより、

もう一度 生まれ変われそう

小さな傷跡(かこ)にさよなら

このフレーズに元気づけられました。ちょうどその頃は、失恋の痛みまっただ中の時期で、どうにかして気を紛らわそうと必死だったものですから、この曲を聴いて自分を元気づけていたように思います。

 

 

樋口了一1/6の夢旅人2002』

1/6の夢旅人2002

1/6の夢旅人2002

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今年の夏、偶然?運命的に『水曜どうでしょう』に出会ってしまった私は、そこから人生が変わってきたような気がします。この番組に出会って、鈴井貴之さんを知って、「自分って何が好きだったんだっけ?」ということ、すなわち、自分軸を取り戻せたように感じています。私にとって、本当に魔法みたいな番組です。ちなみに、私は、それ以来、鈴井さんファン(子虎)です。何歳になってもイケメン過ぎるぅ~。

 

そして、この番組のテーマソングとなっているのが、この『1/6の夢旅人2002』です。各回のエンディングのみならず、海外ロケ企画のラストなどで、旅のまとめとしてこの曲が使われています。とりわけ、ヨーロッパ系のラストで、この曲とともに旅を振り返るシーンには、思わず涙が出てしまいました。

 

 

この曲のサビのメロディが、聞き手の心を弾ませる感じで、とにかく好きです!

世界じゅうを僕らの 涙で埋め尽くして

やりきれない こんな思いが 今日の雨を降らせても

緩急・抑揚が大きくついているうえに、音の上下幅が割と大きい歌い方をする部分なのですが、これがなんとも魅力的で・・・「それ魅力!」といいたくなります。

この曲を聴くたびに、心新たに自分の人生の再スタートを切れるような気がします。

 

 

 

《今まさにハマっている曲》

今年最後、12月に今私がハマっている曲をいくつかご紹介したいと思います。

涙の影

涙の影

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この曲は、自宅の車で昔聴いた思い出のカセットテープに録音されていた曲です。優しくて、切なくて、美しいメロディーにのせて、別れの切ない心境を歌っています。

泣きながら寝るよ 時の中で

このフレーズが印象的で、小さい頃から今に至るまで、ずっと覚えていました。「時の中で」というのが、失恋の痛みは時間で癒やすしかないことを甘受した主人公の強さを表現しているように思います。

 

 

この曲を聴きながら、夜7~8時の街を歩くのが好きです。イントロのもこっとしたギターの音がたまらなく「シティ」な感じを感じさせてくれる気がします。

 

あの日出会ったことに 決して罪はないから 笑って

このフレーズがなぜか妙に胸に刺さります・・・。

最近は、昔好きだった人をよく見かけるようになったのですが、その人を見るたびにこのフレーズが浮かぶんですよねぇ・・・まぁちょっとドラマチックに考えすぎかな!という気はしますが笑 この曲は、自分をなんらかのドラマの「ヒロイン」にしてくれる曲です。

 

 

 


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もともとは、堂島さんのベスト盤に収録されていたセルフカバーを聴いてハマったのがきっかけです。やはり、セルフカバーを聴くと、提供先のアーティストが歌ったバージョンも聴きたい!となるのが性なものでして、聴いてみたら、堂島さんとはまたひと味違った感じでドハマりしました。

 

堂島さんの歌い方は、やわらかく、冷え切った心を一つ一つの温かな音で溶かしてくれるような感じであるのに対して、キンキの歌い方は、色気ムンムン、とにかく求めてほしい!というような情熱的な感じだと思いました。両者のわかりやすい違いとしては、「ベイビーベイビーフェイス」の歌い方でしょうか。どちらの歌い方も好きですが、個人的には、キンキの歌い方があまりにも特徴的だったので、とても驚きましたし、印象的でした。

 

 

YouTubeによると・・・?》

私は、サブスクを一切やっていないので、「今年あなたが一番聴いた曲ランキング」といったものは、一切わかりません(毎年、年末になるとそういったランキングがSNSにアップされているのを見て、「そういうのが統計的にわかるのはうらやましいなぁ」と思っていました)。

しかし、なんと今年はYouTubeが私にその種のランキングを教えてくれました。うれしいなぁ。ということで、今年私がYouTubeでよく聴いた曲ランキング・ベスト3をご紹介してみたいと思います。

 

 


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今年一番(!?)聴いた曲がこれみたいです。教習所を卒業してからそんなに時間が経っていない頃にこの動画を見つけたので、なんとなく懐かしくて(?)見入ってしまったのだと思います。

 

実は、「イニD」のことはよくわからないのですが、この動画をきっかけに調べるようになりました笑。かなり原作を忠実にパロっていて、そのうえ、原作を知らない人にも分かるような”教習所あるある”ネタも盛り込んでいるため、絶妙なラインでわかりやすいネタとなっていて、さすがきつねさんだなと思いました。

 

 

 


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確かに、今年めちゃくちゃ聴きました笑

私は、そもそもうーたん世代ではないのですが、うーたんにはやはりなじみがあります(そもそも、ハム太郎世代なので、間宮くるみさんの声は、すっかり耳にインストールされています)笑。この曲を先に聴いてから、原曲である『アイドル』を聴いたため、原曲では物足りなく感じる耳になってしまいました。

「こんにちわんこそば」「なんもたべてない/おなかすいた」といった歌詞を、YouTube上の音源を巧く使いこなしてうーたんに発音させるあっかんB太郎さんは、天才だと思います。

 

 

 


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今年の4、5月くらいによく聴いていました。

ちょっと怪しげなリズムにメロディー、SUZUKAさんの力強い歌声、4人揃った首振りダンスなどなど・・・バズる要素満載の曲だなと思います。

個人的には、0:23あたりの、たばこと見せかけてココアシガレット、というシーンがあまりにも巧くて、好きです。

 

 

・・・・・・

 

以上が、今年の〔個人的〕音楽シーンでした。

 

今回ご紹介した曲は、いずれも失恋&パワハラの二重苦で苦しんでいたときの曲が多いですね・・・苦笑。人は、辛いときにこそ、音楽に救いを求めるんだなぁと思いました。それにしても、私は、人生で何度も失恋をしたことがあるのですが、今年の失恋が、人生で最大に辛かったので驚いています。本当に、この時期を支えてくれた堂島さんに(勝手に)感謝です。彼は、失恋ソングの天才だと思います(本当に凄い)。

 

 

さて、来年、2024年は、私にとっては、例年以上に「未知の年」なので、もはや来年はどのように生きているかすら分からない・・・という感じなのですが、辛いときは、音楽の力に頼りながら頑張っていこうと思います。

来年も細々と『わんわん電鉄』を続けていく所存です。

皆様何卒よろしくお願い申し上げます。

 

それでは皆様、良いお年をお迎えください!

【考察・解釈】スピッツ『未来未来』

『未来未来』は、アルバム『ひみつスタジオ』に収録されています。

未来未来

未来未来

 

 

私がこの曲を初めて聴いたときには、「なんだなんだ!?ロックと民謡!?違和感なくお互いに尊重し合っててすごい!!」と、ただただ感動していました。民謡歌手の朝倉さやさんの力強く、伸びやかな歌声が、小刻みなリズムとカッティングがメインのこの曲に奥行きを出してくれていると思います。

 

 

個人的には、小刻みで規則的なリズムが「現在」を、流れるような朝倉さんの歌声が未来に向かって流れる長い時間軸を表しているように感じています。

曲の中に時間的な奥行きを感じる稀有な曲です!

 

 

 

この曲の意味について、私は、「未来とは、明るいもの」とされる固定観念への問題提起だと考えています。すなわち、私達は、小さい頃から「明るい未来」という言葉に馴染みがあるように、未来=明るいという図式は、私達が今どんなに辛くとも前を向いて頑張って生きていこうとするための「標語」のようなものであると思います。実際、必ずしも未来が明るいかというと、そうとも限りません。だからこそ、私的には、この『未来未来』は、「未来=明るいもの」という図式に拘泥して、思考停止になってしまっているのではないか?未来が明るいものだと思い込んでいたところで、本当に明るい未来がやってくるのか?本当の明るい未来を手に入れるためには、自分一人の小さな力であれ、自ら飛び出して行動していかなければならないのではないか?といった主張をしようとしているのではないかと思うのです。そういった意味で、現代社会を痛烈に批判している曲であるように聞こえます。ロックですね~!そういうわけで、個人的には、『Sandie』と並ぶ皮肉ソングです。

また、「バタフライ・エフェクト」を信じて行動してみよう!という、私達の背中を押してくれる曲ともいえるでしょう。

 

 

 

それでは、実際に歌詞をみてみたいと思います。

 

 

・・・・・・

 

 

安全に気配って 慎重にふるまって

矛盾を指摘され 憂鬱の殻に入れば

 

曲の冒頭からキレッキレのマサムネさんですね笑

リズミカルにかっこよく、こんな「鋭い」歌詞を歌われるのですから、本当にマサムネさんはかっこいいです!

これは、何か目立ったことや誰かの気に食わないことをすればすぐに叩かれたり、炎上したりする現代社会において、そういうことにならないようにどんなに気をつけたとしても、叩かれたり炎上したりしてしまうわけで、結局のところ、身の安全を守るためには、自分の中に小さく閉じこもるしかない、という理不尽さを歌っているように思います。

 

 

「憂鬱の殻」という表現が秀逸ですね!もはや自己表現をする気力がなくなるくらい、気持ちが落ち込んでしまい、塞ぎ込んでしまうということだと思いますが、憂鬱のイメージと、狭くて暗い殻のイメージがぴったりだと思います。

 

 

 

外は明るいの? 文明は続いてるの?

竹の孫の手で 届け銀河の果て

「憂鬱の殻」に閉じこもらなければ自らの精神的安定を得られない以上、殻の中から様子を伺うしかありません。しかし、外界がどのような様子になっているかなんて、殻の内側からは見えやしません。「竹の孫の手」を使うのは、自らが傷つかないようにするために(ちょっと手抜きをして)、殻の内側から自分に必要な情報をこちらに引き込もうとするためなのでしょう。保身のために自らのなかに閉じこもりつつも、まわりの情報はさりげなくキャッチしている現代人を表しているかのようです。

 

 

 

蛍光イエローの石ころ拾った ah

ラッピングしてきちんと贈ろう

個人的に一番解釈が難しい箇所です。私は、この石ころは、殻の中に閉じこもっている主人公を外の世界に引き戻すための誘い水のようなものかなと思いました。すなわち、蛍光イエローというと、暗闇でも光る色だと思うのですが、これを殻の中に閉じこもった主人公が拾ったということは、誰かが「蛍光イエローの石ころ」を『君も隠れていないで出てこいよ!』という意味で殻の中の主人公にバトンのように投げ入れたものなのではないかと想像します。

 

 

 

虐げられたって 思い込んでたって

虐げていたのは こっちの方だなんてさ

この部分は、私が初めてこの曲を聴いたときに、面白いなと思った部分です。(あくまで個人的な感覚の話にはなりますが、)「憂鬱の殻」に入らざるを得なかった人間にとって、なにもかもが自分を否定するものであるかのように感じられてしまい、物事を正しく判断できず、なかなか被害者意識から抜け出せません。しかし、こちらが被害者としての立場にあるという事実が、加害者にとっての被害なのだと、加害者側が言い張ることがあると思います。

 

これは、実際に私が上司に言われたことです苦笑。「貴方が被害者ヅラしてること自体が、周りの人間に対して加害していることと同じなのだ」と。さすがに理解しかねましたが…。この歌詞も、そういう経験があるからか、そういうことかなぁと思ってしまいました。

 

 

遠くへ飛びたいとか 希望し必死こいてた

足元を見れば ほとんど同じ位置だ

「憂鬱の殻」に閉じこもっている以上、どんなに大きな夢を描いても、実際の行動が伴わないために、何も変わっていない、ということだと思います。グサッときますね〜苦笑。

 

 

 

新しい名前をすぐください

あきらめずに

この「新しい名前」とは、もう一度やり直すために、また、生まれ変わるために、もう一度自分に対する新たな意味づけが欲しい、ということかなと思いました。

 

 

こじ開けて 未来未来

今だけで余裕などない 嫌い嫌い

お願いだからそばにいて 未来未来

誰も想像できない 君以外 

「憂鬱の殻」から飛び出して、「新しい名前」をもらって、自らの力で未来を切り開いていこうと志向するとしても、やはり、未来は今の積み重ねですから、明るい未来なんてものを夢見る余力なんてない、ということかなと思います。

 

 

『ほら!未来は明るいよ!』なんてスローガンのような言葉は、今を生きるだけで精一杯な主人公にとって、当然に「嫌い」な言葉になるでしょう。

すなわち、そのような自分にとって、標語のような「未来」という言葉が呪縛のように荷重となるがゆえに、この言葉を嫌っているということかなと思いました。

 

「未来未来」も「嫌い嫌い」も、2回繰り返されることでもとの言葉の意味がさらに強調されているようです。

 

 

2番の歌詞です。

禁断の実をもいで 果汁を一気飲んで

あまりの美味さに 境目がぼやける

今を精一杯頑張った先にある(であろう)明るい未来を、なんらかのきっかけで垣間見てしまったがために、未来と今との区別が曖昧になった、ということかなと思います。

 

 

 

1000年以上前から 語り継いだ嘘が

人生の意味だって 信じて生きてきたが

このフレーズは、非常におもしろいですね。

この曲の中では、「1000年以上前から語り継いだ嘘」とは一体何なのかは明らかになりません。私は、この嘘であるとされる嘘とは、色々と当てはまると思います。

 

 

個人的には、結婚して子孫を残すこと、なのではないかと思います。「1000年以上前から」という言葉から、人類が子孫を残して繋いできたという歴史を感じます。前時代的な価値観においては、子孫を残し、次の世代にバトンを繋ぐことが人生の意味であるとされてきたと思います。確かに、子を残し、子を残すことが人生の意味であると「語り継い」できたからこそ、今があると思います。

しかし、現代において、そのようなことが本当に人生の意味であるかというと、必ずしもそうでないと思います。思考停止的な概念に対するアンチテーゼを提示することがこの曲の趣旨であるとするならば、この部分は、まさに、その種の前時代的な固定観念を否定するスタンスにたっているのだと思います。

 

 

勧善懲悪ならもう要らない

小さな波紋が

本当の意味での明るい未来を手に入れたいのであれば、まずは自分の殻から飛び出す必要があるというわけなので、ここのフレーズは、誰かの行動でなにが良くてなにが悪いといった価値判断などをしてその行動を無効化するようなことは無意味であると歌っているのだと思います。出る杭には、どんどん出てもらって、「小さな波紋」を起こしていくべきだといくことなのでしょう。

 

 

個人的には、このフレーズからバタフライエフェクトを連想しました。誰かの小さな行動がバタフライエフェクトとして、なにか大きなことを引き起こすことを期待するのであれば、まわりが誰かの行動がよかったとか悪かったとかを評価するべきではなく、見守っていくべきであるということです。

 

 

広がるよ 未来未来

意志で切り拓いてみたい 時代時代

溶けた愛が流れ始めて 未来未来

誰も受け止められない 君以外

「意志で切り拓いてみたい」というフレーズが、まさにこの曲の核心的なものであると思います。どんなに「明るい未来を!」なんて言って生きていったところで、新たな時代を切り拓くことができるわけではありませんからね。

敷かれたレールの上を綺麗に歩くのではなく、自分なりの「意志」をもって前に進んでいこう!ということだと思います。

 

 

 

未来は泣いてんのか 未来は笑ってんのか

影響与えようよ 殻の外で

曲の最後の部分です。これこそ、まさにこの曲の主題といえるでしょう。

 

「殻の外で」というのも、自分の安全な場所(人から攻撃されにくい「憂鬱の殻」のなか)にいて、明るい未来をただただ信じているのではなく、むしろ、そこから飛び出して、小さくても周りに影響を与えていくことこそが、本当の意味で未来を切り拓くことにつながる、ということなのでしょう。

 

 

私が具体的に想像したのは、例えば、ネットでちまちま情報を得て、居心地の良い小さなコミュニティで(不平不満など含めて色々と)発言し、「明るい未来」を妄信的に信じて、前時代的な価値観に基づいた「人生のレール」をきれいに歩こうとする日々を繰り返すようなことです。それでは、なんの変化を起こすこともできません。ましてや、そのような人が多く存在しているようでは、本当に私達が明るい未来を手に入れられるのかは不明です。しかし、私達ひとりひとりには、新しい時代を切り拓くことのできる可能性が秘められているはずです。そういった可能性を信じて、とにかく世間に広く飛び出していこうと歌っているのだと思います。

 

現代社会では、他者批判が多く、なにをしても叩かれるような感じがしますが、そこで小さく閉じこもってしまうのではなく、強い意志をもって、自分が先頭に立って変えていこう!というスタンスでいってこそ、本当の明るい未来・時代を切りひらいていけるのでしょう。

 

それにしても、曲の最後に「未来は笑ってんのか 未来は泣いてんのか」というフレーズがあることで、やはり問題提起的な曲であると感じます。今を生きる現代人にグサリと刺さる曲ですね。

 

 

・・・・・・

 

 

この曲の解釈・考察記事を書きながら、マーガレット・ミード氏の「未来とは、今である」という有名な言葉を思い出しました。

この曲も、未来のためには、「今」が大切であるということを教えてくれます。今を精一杯積み重ねて、“笑った”未来を手にしたいですね!

【ひねくれ考察・解釈】スピッツ『Sandie』

『sandie』は、アルバム「ひみつスタジオ」に収録されています。

Sandie

Sandie

  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

この曲は、ポップで可愛らしい曲調でありながら、人間の精神面の回復ということに関してかなり肉薄した描写がなされているというように感じています。私としては、この曲は、「君と出会えたことで新たな世界を知り、そのおかげで、諦めざるを得なかった世界を晴れやかに卒業することができた」ということ、及び、その過程について表現している曲であると考えています。

個人的には、曲の中に度々現れるホーンが、前向きさ、晴れやかさ、そして、祝福感をも表現してくれているような気がしています。

 

 

このアルバム全体のテーマとなっている「修理」「再生」「復活」に沿ったものとなっていますね。

 

 

以下、『Sandie』について、私なりの解釈・考察をご紹介したいと思います・・・が、解釈がどうも皮肉な方向性へと行ってしまいました。もしかしたら、私が想像して、重ね合わせたものがよくなかったのかもしれません・・・(主観が過ぎたのかもしれません)。

 

したがって、世の中の皆様、そして、マサムネさんの考えていたものとは、かなり違った、ひねくれた、皮肉な解釈になっている可能性があります。このことをご承知おきくださいますようお願い申し上げます。

 

 

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歌詞を冒頭から見てみたいと思います。

 

初めて君に 出会った時から

僕の心は桃のようなカタチのまんまだよ

曲の冒頭にこのフレーズがくるのは天才的だなと思います。まず、この曲の主人公たる「僕」にとって、「君」との出会いがプラスのものであったということが伝わってきます。

 

そして、「桃のようなカタチ」という言葉から、丸みを帯びた、やわらかい雰囲気を想像しますが、「僕」は「君」に出会えたことで、そのようなとげとげしていない、丸くて、豊かで、優しい気持ちになった、ということを表現しているように思います。

 

 

 

しがみついてた 枝を離れて

抜け道はすぐそばにあるって教えてくれたっけ

このフレーズからは、「僕」は、辛い思いをしながらも耐えて、自分が追い求めていたもの(仕事とか、夢とかですかね…?)に食らいついてはいたものの、「君」が、そんなに辛い思いをしなくても、こんな道もあるよ、と教えてくれた、ということを表現しているように思います。

 

 

この「枝」という言葉が秀逸ですよね。というのも、「枝」というと、手で折ることすらできてしまうような、細くて弱い印象があるからです(もちろん、太くて強い木の枝もありますけどね!)。

 

そこまで細くて弱い枝でなかったとしても、一般に、人間が「枝」に「しがみつく」というのには、無理があります。このことから、ここでは、「僕」の追い求めているものは手に入らない、無理だとわかっているのにも関わらず、ただただ「しがみついている」というイメージを彷彿させます。

 

 

 

違う世界があったから救われた

欲望とか悔しささえ 手に入れたし

サビの歌詞です。

「僕」は、世界が「僕」が今しがみついている世界だけで構成されているわけではないということに気づけなかったからこそ、上記のように「枝にしがみついていた」わけです。しかし、「僕」は、(おそらく)自分とは違う世界に住んでいる「君」に出会えたことで、自分が今いる世界だけではない、ということを知ったのでしょう。このことに対する喜びや開放感、安堵感がこの1フレーズにギュッと詰まっていると思います。

 

 

「僕」が「欲望」や「悔しさ」を手に入れたのも、「違う世界」でのことだと思います。この部分について、私の超主観的な憶測ではありますが、「僕」がしがみついていたちいさな世界では、自分の感情を押し殺して生きるのが「普通」であったのではないかと思います。例えば、「◯◯したいな〜」などと言うと、「そういう欲望的な感情を抱くなんていやらしい」と批判されてしまうような感じです。すなわち、極端に言えば、非人間的な生き方が求められるような世界だったのではないかということです。そこから飛び出して、「僕」は、人間らしい、感情豊かな世界に飛び込んだことで、ある種汚らしくも、人間特有の感情である「欲望」や「悔しさ」といった感情を手に入れることができたのではないかと思います。

 

 

 

虎の威を借るトイソルジャーたちに

さよならして古ぼけた壁 どう壊そうかな

私がこの曲の中で一番好きなフレーズです。

ここについて、個人的に想像したのは(めちゃくちゃ悪口っぽくなってしまいますが)、「僕」がしがみついていた世界では、大したことのない人間が偉い人に媚びへつらいながら威張っているのが日常だったのでしょう。そして、その構造をよく思っていなかった「僕」は、今となっては「古ぼけ」て感じられる「壁」(=気位の高い、トイソルジャーたちの世界と、一般の世界を隔てている壁?)を壊してやろうという気になっているのであろうということです。

 

 

「トイソルジャー」という言葉のがたまらないですね…おもちゃの兵士、ということになろうかと思いますが、結局のところ、大したことないくせにちっぽけな武器を身に着けて虚勢を張っている人を皮肉った表現なのではないかと思いました。

もっとも、マサムネさんがそんな意地の悪い発想をなさるとは思えないのですがね…ということは、私の発想があまりにもひねくれているのでしょう(苦笑)

 

 

 

洒落てる仮面も 投げ捨てたけれど

ぎこちない顔陽に晒して歌ってられるんです

これまた私の勝手な想像ですが、「トイソルジャー」たちの世界にいると、自分は他の人と違う存在、あるいは、本来の自分とはまるで別人の、高貴な存在なのではないかと思えてくるのではないかと思いました。しかしながら、実際にそのようなことがあるはずがなく、そのような「実感」は、思い込みでしかないのです。そういった意味(偽りのものであり、すぐに剥がせるもの)を込めて、「洒落てる仮面」と表現したのかなと思いました。

 

 

やはり、これまでは「僕」も「仮面」を身につけることによって、「トイソルジャー」たちのように虚構の自分を身にまとっていたからこそ、本当の自分(現存在たる自分)に対する理解も深まっていなければ、本当の自分を外部に対して上手に表現することも難しいのでしょう。このような意味で、「ぎこちない顔」というフレーズを解釈しました。

 

 

それでも「僕」は、「陽にさらして笑ってられる」ということなので、「仮面」を外して、本当の自分を出すことの素晴らしさを実感しているのだなと思いました。

さらに考えてみると、「トイソルジャー」たちは、一生本当の自分を「陽にさら」すことのないまま人生を過ごすことになろうかと思いますが、「僕」は、そのことをも皮肉っているような気がしました。考えすぎですかね!?

 

 

 

違う世界を知ったから今日までも

明日からの自由な荒野も 楽しめそうさ

「今日までも・・・楽しめそうさ」というのは、かつて憧れて、しがみついていた世界を、未練なく、前向きに諦める(≒卒業する)ことができた、という意味かと思います。

 

 

そして、「明日からの自由な荒野」というのは、これまで描いてきた未来予想図とは大きく異なるからこそ不安も伴うような、未知の未来を表現しているように思います。

 

「荒野」という以上、けもの道の如く、道もなく、先達もおらず、強い逆風も吹いてくるような過酷な状況を想定しているような気がします。この過酷さは、客観的な様子を表しているのか(たとえば、もとにいた「世界」から抜け出したことで、「僕」にとって新たな世界たる「違う世界」では生きづらくなる、ということがあるのでしょうか)、それとも、先行きが見えないという主人公の不安な気持ち、すなわち、主観的な感情に由来するものなのかということまでは、想像がつきません笑。

 

 

 

しなやかでオリジナルなエナジー

凍れる向かい風を受けて 駆け抜けてく

「枝」にしがみついていた頃は、ガチガチのルールや上下関係などに縛られて、また、上の人間の言いなりになりながら生きていたけれども、これからは、どんな逆風(「凍れる向かい風」)を受けるとしても、自分らしく、折れることなく「しなやかに」かわしながら生きていこう、という「僕」の決意を想像しました。

 

ちなみに、ここでの「しなやか」というのは、先程の「しがみついてた枝」と対照的なものとして描かれているのでしょうか?

 

また、「凍れる」と書いて、「しばれる」と読みます。ご存じの方も多いかと思いますが、この言葉は、北海道地方の方言です。ニュアンスとしては、「痛いくらい寒い」という感じだそうです。

ということは、周りの人たちは冷たいな〜…と思うくらいの「向かい風」というよりかは、むしろ、周りの人たちが冷たすぎて、メンタルやられそう!と思って心を痛めるくらいの「向かい風」なのだろうなと思いました。

 

 

 

違う世界があったから救われた

叶いっこない夢をもう一度 描きちらして

しなやかでオリジナルなエナジー

新宿によく似てる魔境 駆け抜けてく

駆け抜けてく

この曲の最後の部分です。

最後の最後の、ダメ押しのような「違う世界があったから救われた」が、個人的には、グッときます。

このフレーズに続いて、「叶いっこない夢をもう一度・・・」と来るのですが、これがまた最高なんです。というのは、「僕」がもといた世界で追いかけていた夢を、一度諦めることになっても、また別の世界でもう一度追いかけていけるという可能性が広がっていると思えるからです。「叶いっこない」という言葉からは、やはりその世界を出てしまった以上、必ず叶うというわけではないという諦めの感すら感じますが、それでも「もう一度」という言葉が救いであるように感じます。「違う世界」でも、これまでとはまた違った角度から、かつての夢を追いかけることができる・・・そんな希望を主人公が抱いているように思いました。

 

 

私が個人的に一番面白いと思ったのが、「新宿によく似た魔境」というフレーズです。マサムネさんが「新宿」=「魔境」と捉えていらっしゃるんだ・・・!と驚きました(確かに新宿には、色んな地域があって、色んな人がいて、ある意味"気をつけて歩く必要がある街"であるとは思いますが、魔境であるとまでは思ったことがありませんでした・・・笑。「新宿」を「魔境」のたとえに持ち出された理由を是非とも知りたいところです)。「新宿」のような「魔境」で、色んな誘惑や魔の手(!?)に引き込まれることなく、自分の道を駆け抜けていこう、という意味なのでしょうかね。

 

 

・・・・・・

 

 

以上、かなりひねくれた個人的な『Sandie』の考察・解釈をご紹介しました。

この曲は、私が『ひみつスタジオ』を手にして、一番最初に好きになった曲です。実は、この曲には、私自身の体験や見た世界を重ね合わせて聴いてしまっています。この曲の主人公たる「僕」が、まるで自分のように思えてきます。

 

 

以下、余談(私の個人的な体験談)です。

私も、ここ数年間は、既得権益の牙城のような(?!)閉鎖的でやたらと気位の高い某業界にしがみついていました。なぜなら、私には、その業界を通じて果たしたい使命感と目標があったからです。

私は、何のツテもない状態でその業界の門を叩いたものですから、本当に上の人間からチラリと提示された「枝」にしがみつくような気持ちで頑張ってきました。

 

 

閉鎖的な師弟関係のなかで、見えにくい(隠される)ハラスメントに耐える日々でした。これは、業界では当たり前で、むしろ、これは教育的指導であるから感謝すべきだとすら言われる状態でした。

 

そんな中で生きる日常に嫌気がさしていました。

そして、その業界で生き残ろうとすることを諦めたのです。

 

それで、今年の春だったのですが、所属団体の謎ルールに背いて、業界を飛び出しました。そして、世の中には、様々なコミュニティがある、ということを知りました。

 

もっとも、所属団体を完全に離れたわけではないので、団体の人間から、このことをさんざん糾弾され、事態はさらに悪化してしまいましたが・・・(この記事を執筆している今もそうです)。

 

その頃に出会った曲が、この『Sandie』でした。

 

「違う世界があったから救われた」

この歌詞が、当時の私の環境の変化と、それに伴って変化した心境をそのまま描いているような気がしていました。違うコミュニティがあることを知ったからこそ、本当に救われたような気がしました。未知のコミュニティでの経験が、理不尽な古巣に抵抗する勇気になっていました。

 

 

世の中、「世界」は、一つだけではありません。今所属している「世界」が、世界ではありません。世の中には、人の数だけ「世界」があると思います。だから、もしも、今所属している「世界」が自分にとってふさわしい「世界」ではないと感じたのであれば、そこに見切りをつけて、新しい「世界」を見つけに飛び出してみるのも良いと思いました。そして、新たな「世界」で、過去につらい思いをしてきた自分を救ってやるのもいいと思います。

もちろん、いったん自分の目指すことを諦めることになるので、それにより"痛み"が伴うとは思います。しかし、その"痛み"以上に得られるものがあると思いますし、また新たな環境で、希望を持ち、自分らしく生きながら、自分の夢や目標を叶えるということもできると思います。

 

 

『Sandie』は、古巣を飛び出て、新たな世界を見いだそうとする人の背中を押してくれる曲であると思います。

そういうわけで、皆さん、「しなやかでオリジナルなエナジーで」頑張りましょう!!!!

『わんわん電鉄』は、おかげさまで4周年を迎えることができました!

こんにちは、わんわん電鉄です。

 

 

2023年7月5日をもちまして、本ブログ『わんわん電鉄』は、4周年を迎えることができました!

 

 

このブログを始めた頃は、こんなにも長い間(更新頻度は高くないとはいえ)このブログを続けることになるとは思っていませんでした。今日までこのブログを続けてこられたのも、読んでくださる皆様のおかげです。本当にありがとうございます!!!

 

 

この1年間を振り返ってみると、それなりに記事を更新しているようで・・・しかしながら、スピッツの新アルバムがリリースされたというのに、まだ一本も解釈記事を書けていません。あれやこれや考えながら聴いているので、そのことを記事にして皆様にお伝えできたらなと思います!

 

 

これからも、このブログを続けていきたいと考えています!大好きなスピッツ藤巻亮太さんの楽曲はもちろんのこと、最近サブスクが解禁されてアツアツなBAADや、私の今年1年を彩ってくれている堂島孝平さんの楽曲についても取り上げていきたいと考えています。

 

これからの『わんわん電鉄』も、どうぞよろしくお願いいたします!

BAADが再結成するという"奇跡"を噛みしめている(8月1日追記)

こんにちは、わんわん電鉄です。

 

もう6月なんですけどね・・・色々と忙しくて、このことを知ったのが、6月15日の夜中でした。

BAADが奇跡の再結成ッッッッッ・・・!!???

ビーイング系のアーティストって夏の曲多いよなぁ・・・』とか、ぼんやり考えていたときに、BAADを検索したら、4月の再結成のニュースを目撃することになりました。

www.barks.jp

4月6日あたりの私、まじでなにをしていたんだ・・・そして、そこから2ヶ月も経っているとは・・・数年に一度の失態です。もっと早く知りたかったです・・・。

 

 

今更ながら、このニュースを知ったときには、もう嬉しくて嬉しくて、夜中ではありましたが、興奮しまくって飛び跳ねました・・・。というのも、私は、ずっとBAADが何らかの形で再始動することを何年も心待ちにしていたからです。2019年には、WANDSZYYGが再始動したということもあり、『これは、BAADも再始動する可能性があるのでは・・・!?』と、微かな期待を抱いていました。

 

 

いやぁ~・・・ついにですよぉ~・・・!!!(嬉しいニュースを噛みしめている)

 

 

私がBAADを知ったのは、小学生の頃だったかと思います。やはり、アニメのスラムダンクの影響です。当時の我が家には、スラダンの漫画が(確か)全巻揃っていましたし、アニマックスかなにかでアニメを観ることができるといった環境がありました。また、アニメのOP・ED集のCDもありました。

私は、当時から、BAADの『君が好きだと叫びたい』はもちろんのこと、『ENDLESS CHAIN』という曲が大好きでした。

 

 

それから数年後、大学受験の頃(2010年代後半です・・・)に、再びBAADの曲に出会いました。当時の私は、いわゆる『懐メロ』にハマっていた頃で、とりわけ、ビーイング系にドはまりしていました。WANDSやREV、DEENなどが好きでよく聴いていたのですが、その流れで、BAADの曲もさらに聴いてみよう!となり、ネットで色々と探していました。

 

 

ネットで色々・・・と言っても、BAADの曲って、今となっては入手困難なんですよね。Youtubeにあがっているのは、ほぼ全部非公式のものですし、各曲は、配信もされていません。さらに、リマスタリングされたCDが新たに売っているわけでもなく、当時リリースされたアルバムをレンタルするのも、中古で購入するのも難しいのです。

(8月1日追記)

BAADのシングル及びアルバム(1993年~1994年にリリースされたもの)のサブスクが解禁されました~~~!!!!配信サービスでは、楽曲ごとに購入することもできます!!!やったぁ~~~!!!(嬉しすぎて、サブスク解禁後早速、LINEアカウントのBGMにBAADの曲を設定した人です笑)

baad.lnk.to

 

 

 

数年前、中古CDを大量に扱っている某CDショップ(今は閉店している)で、運良く『君が好きだと叫びたい/Take My Desire』の8cmシングルを見つけ、購入したことがあります。この『Take My Desire』が本当に名曲で、本当に好きな曲です。

 

 

そういうわけで、実のところ、BAADの曲を色々聴いたことがある、というわけではありません。ある意味で、「BAADの他の曲も聴きたいから」という理由で、再始動等を望んでいた、といえると思います。

 

 

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"奇跡の再会"とされるイベントは、既に5月18日に終わってしまったようで、その後のイベントの告知はないようです。今後、また新たにイベントは企画されるのでしょうか?このイベントのためだけの、短期間の再結成なのかな?とも思ったのですが、公式HPとTwitterInstagramが新たに開設されていましたから、今後もしばらくは継続して活動なさるということなのでしょう。いやぁ~楽しみですねぇ。

 

 

私は、もう何年も再結成を待ち望んでいたので、今回、その希望が叶って本当に嬉しいです。それも、オリジナルメンバーでの再結成とのことで、本当に"奇跡"のように感じています。

私は、いわゆる『懐メロ』というのが非常に好きなのですが、これらの曲を聴いていると、ときに寂しくなることがあります。なぜなら、それらの曲が当時演奏していたメンバーによって再び、現在において演奏されることはほとんどないからです。全てのグループが今も継続して活動しているなんてことはありませんからね・・・。今回、BAADが再結成して、今後、なんらかの形でBAADの曲達を本人が演奏することがあるのだろうと思うと、すごく救われるような気持ちになりますし、「過去」がより鮮やかに、いきいきとしたものになってくれるような気がします。

 

 

今後の活動が楽しみです!

 

 

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先日、ドラムの新井さんがお亡くなりになったとのことでした。

ご冥福をお祈りいたします。

natalie.mu

「音楽の履歴書」を更新しました!

こんにちは。わんわん電鉄です。

 

このたび、私がこれまでにどのような音楽を聴いてきたのかということ、すなわち、「音楽の履歴書」を2023年版に更新しました。

 

 

この記事を書いたのが、このブログを始めた2019年であり、そのときからもう4年近く経っていること、また、私が新たに出会ったアーティストも多いことから、加筆訂正をしました。

 

 

もしよろしければ、是非ご覧ください!

wantetsu.hatenablog.com