わんわん電鉄

好きな音楽は、鉄道の路線網のように広がっていくものだと思う

長い梅雨と、レミオロメン『午後の低気圧』

今年は、去年の梅雨明けがあまりにも早かったのもあって、梅雨が長く感じますね。

なんだか毎日曇ったり降ったりで、憂鬱です。 日照時間が極端に少ないというデータが実際に出ていますから、ますます梅雨が鬱陶しく感じるようです。



そんな長くて鬱陶しい梅雨の期間にこそ、なぜだか聴きたくなる曲があります。



それは、レミオロメン『午後の低気圧』です。
https://music.apple.com/jp/album/%E5%8D%88%E5%BE%8C%E3%81%AE%E4%BD%8E%E6%B0%97%E5%9C%A7/919435842?i=919435859&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog


この曲は、曲調から、空に広がる黒くて厚い雲をイメージさせます。
なんとなく、その曲を聴きながら、曇り空の下を歩くのが好きです。



イントロから、重く、雲がのしかかっているようです。
Aメロまで、テンポも遅いです。厚い雲が、ゆっくりと空を移動していくイメージです。


Bメロで、雲が少し抜けて、軽くなっていき、サビはサクサクっと軽くなります。ただ、そこまで音程が高く上がって盛り上がることは無いので、やはり"低空飛行"の曲です。



歌詞はというと、すごく詩的なので、私には詳しく解釈できないのですが、「現実の、ありのままの自分がむき出しになっていく」というイメージを持っています。


とりわけ、そのように感じた歌詞を取り上げてみます。

ただそこにあるものだけ感じさせて
ただそこにあるだけの僕でいさせて

ただ心開いてそこにいさせて

また、「そんなありのままの自分が、人の温もりに触れる」ということも描いているように思います。


とりわけ印象的だったのは、

笑ってみる程 心が緩まった

なんとなく、この部分からは、レミオロメン『太陽の下』に通ずるものがあるようにも思います。



最後に、タイトルにある「午後の低気圧」とは、一体何なのでしょうか。
私の中の(一応の)答えは、「偽りのものを剥がしとっていくもの」かなと思っています。

人間、人と関わっていく中で、取り繕っちゃうことも多いと思います。そんな、ハリボテの部分を剥がすと、ありのままの自分が出てくる訳ですが、この曲では低気圧がそれを取り去ってしまうのでしょうね。


午前中は取り繕って、午後はありのままの自分になる…なんて、考えもしました。


最後の方の歌詞にもあるように、結局はこの曲の中で主人公は変化するわけです。そのきっかけ(原因)が「午後の低気圧」であると言えそうです。


そっと見上げた青空に触れたい
優しい気持ちだけで雲に浮かびたい

ここを、「取り繕っている自分の、ありのままの本来の願い」と読み、

午後の低気圧が風を集めて
花びらをどっかに飛ばしてしまった


ここを、本人の変化と読みました。

「花びら」とは、本人を取り繕ってる仮面のようなものなのかなと思いました。その仮面が取れるのですね。

・・・・・・

以上が、私のこの曲に対する解釈です。

曲調が独特で、少し変わっています。
梅雨の重苦しい天気にぴったりの、唯一無二の曲だと思います。



ちなみに、この『午後の低気圧』は、SG『蒼の世界』のカップリング曲です。
『蒼の世界』は、夏っぽく爽やかな曲で、オススメです。『午後の低気圧』と、曲調が対になる曲だと思います。

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『蒼の世界』のMVを載せておきます。
この藤巻さんがすごくセクシーなので、個人的にこのMVは非常にオススメです!水も滴るいい男です!