タイトルにある通り、スピッツ『インディゴ地平線』(アルバム)の季節感について考えてみたいと思います。
- アーティスト: スピッツ
- 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
- 発売日: 2002/10/16
- メディア: CD
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私がこのアルバムに出会った季節は、冬です。だから勝手にあらゆる収録曲を、冬っぽい曲だと思っていたのですが、どうやら世間では夏っぽい曲が多いとされているようです。
そこで、1曲ずつ考察してみることにしました。
まず、私の中の季節感を決める観点は、以下の通りです。
①曲調 ②ギターの音 ③テンポ
それぞれの曲を、この3点について比較し、個人的な主観によって、季節感を決めていきたいと思います。
まず、【前編】として、4曲を取り上げます。
①花泥棒
この曲は、ギターの音は割と歪んでいて、スピッツの中でも割と異色なパンクな曲です。
ギターのメロディと、歌声のメロディがぴったり合わさっていて(Aメロ)、癖になります。
この曲は、曲調は軽快ですし、テンポも速いので、夏っぽい、ということで良いのではないでしょうか。
②初恋クレイジー
この曲は、個人的には、このアルバムの中で1、2を争うほど好きです。最初に聴いたときは、「なぜこの曲を好きな人はたくさんいるんだろう…」と思いましたが、聴いていくうちにどんどん好きになりました。サビの終わりの部分が、マイナーコードになっていて、なんとなく物悲しいというか、少し寂しい感じがするのが、なんとなく好みなのです。
イントロのピアノは爽やかで、曲調も穏やかで、とても落ち着いています。ギターの音も、そんなに主張が強くなく、1番から2番に進むときのアクセントになっています。
Cメロの、ぽわわ~んとした雰囲気から、なんとなく冬っぽく感じます。音の数もそこまで多くありませんから、静かな冬、という感じがしています。テンポもそんなに速くありませんからね。
③インディゴ地平線
このアルバムの中で、1番好きな曲です。
結論から述べますと、この曲は、冬の曲だと思います。
まず、ギターの歪みが大きいですが、それがベースの音と合わさって、重苦しい感じを出しています。そして、この重苦しい感じが、冬の、静かな中に響く暖房の機械音と似ている気がするのです。(私だけかもしれません)この、自分では抱えきれないくらいの、曲全体の重さというのが、冬に聴きたくなる原因なのだと思います。テンポもゆったりしていて、聴いているとなんだか眠くなっちゃいます。冬の、静かな朝に聴いていたいな、と思います。