わんわん電鉄

好きな音楽は、鉄道の路線網のように広がっていくものだと思う

藤巻亮太『Polestar Tour 2017 Final at Tokyo』感想 ※追記あり

藤巻さんが、ソロとして初めて発表したライブDVDです。2017年の、アルバム『北極星』収録曲を中心としたライブとなっています。

藤巻亮太 Polestar Tour 2017 Final at Tokyo [DVD]

藤巻亮太 Polestar Tour 2017 Final at Tokyo [DVD]

  • 発売日: 2018/04/25
  • メディア: DVD
 

 

 

私は、藤巻さんのアルバム『北極星』は、これまでの藤巻さんのソロ名義で発表してきたアルバムの中で最高傑作だと思っています。もちろん『オオカミ青年』『旅立ちの日』『日日是好日』も、とても好きですし、素晴らしいアルバムだと思うんですが、『北極星』は、それまでの殻をドーンと割ったような感じがします。

1曲1曲に深みがありつつ、色々な色に染められてとてもカラフルな感じ、つまりそれぞれの楽曲にそれぞれの個性があり、アルバム1枚で色んな場所を旅しているような感じになるんですよね。

 

 

ともかく、アルバム『北極星』は素晴らしいアルバムで、その楽曲がライブで披露されている様子を見ることができるので、是非!このDVDを多くの方に観ていただけたらと思っています!

↓このライブDVDのティザー映像です!収録楽曲が少しずつ収録されていますので、ご試聴にどうぞ!

 

 

このライブDVDでは、アルバム『北極星』の曲が中心に演奏されていますが、他にもソロの初期の曲がいくつか演奏されています。

『ハロー流星群』『かすみ草』『月食』『ゆらせ』『花になれたら』の5曲です。

とりわけ、鳥肌が立つほどカッコいい…と感じた曲が、『かすみ草』でした。

もちろんアルバムに収録されている、CD音源も非常にかっこいいので、もともと好きでした。しかし、このライブ映像では、ステージの感じや、照明の切り替わりとか、演奏している様子を観て、かつ、ライブの熱感も混じってさらに勢いのついた楽曲を聴いて、ますます『かすみ草』がカッコいい曲に感じられます。ドラムやベースの音が強く出ている感じがして、曲の疾走感が強調されているような感じがします。

 

 

レミオロメンの楽曲の中では、『南風』『雨上がり』『3月9日』が演奏されています。『雨上がり』については、レミオ時代のロックな感じとはまた少し違って、少しポップな感じになっています。

ブラスバンド風というか、スカパラ感があるというか、金管楽器が入っているので、少し大人っぽさもあるんですよね。また、間奏のじゃかじゃかかき鳴らすところで、ギターやドラム、ベースの音だけでなく、様々な音が入っていてびっくりしました。

 

このライブでは、キーボードが多種多様な音を出していて、それが色んな曲にマッチしています。キーボードが、ライブで大変活躍しています。

 

 

北極星』の中に収録されている楽曲の中では、『紙飛行機』と『another story』の演奏がとても印象的でした。

『紙飛行機』は、CD音源もとてもいいんですけど、やっぱりライブもとてもいいですよね~!もともと疾走感のある楽曲なんですが、ライブではドラムが力強く躍動していて、ますます疾走感を感じられるようになっています。

特に、

みんな元気かい 俺は変わった

この部分を、楽しそうに、笑顔で、力強く歌っている姿を見て、このような感情を心から藤巻さんが抱いているんだなと感じました。色々吹っ切れた!という感じがしますね!

 

 

また、『another story』も、藤巻さんのゆったりと、そしてしっとりとした歌声で、ますます切ない気持ちになる演奏でした。特にCメロの切なさは尋常ではないです。

ピアノに感情がこもっているという感じがします。「解くのが」の部分で、声とともにピアノの音が力強くなって、グッと感情が前面に出てきていますね。

また、Aメロ部分は、藤巻さんの横顔と奥に光るライトが綺麗に重なっている映像が続いていて、とてもいいですね。

 

 

・・・・・・・

 

全体を通して、レミオロメン時代のライブDVDよりもさらにレベルがアップしたという感じがしました。演奏技術もそうですが、映像、とりわけカメラワークがよりよくなったという感じがします。きっとレミオファンの皆さんならご存じだと思うのですが、レミオのDVDには、突然藤巻さんの口元がテレビ画面いっぱいに映るような謎のカメラワークが多いので…苦笑