わんわん電鉄

好きな音楽は、鉄道の路線網のように広がっていくものだと思う

【4月26日】藤巻亮太 インスタライブ

また今週も、第三回目となるインスタライブを開催してくださいました!

今週は、レミオ初期の曲が多くて、激アツな回でした!今日のセトリはこちらです。

 

1 日曜日

2 茜空

3 回復魔法

4 まめ電球

5 Message (新曲)

 

藤巻さんのインスタアカウントはこちらです。

https://www.instagram.com/ryota_fujimaki/

 

 

 待ちに待った、『日曜日』は、最高でしたね!以前よりも声質がやわらかくなったからか、CD音源に比べてしっとりとした、優しい雰囲気の曲になっていましたね!アコギで演奏すると、少しカントリーっぽさを感じますが、それでまたこれまでとは違った雰囲気の『日曜日』を聴くことができてうれしかったです。

アコギ一本で演奏された、あの超カッコいいイントロも素晴らしかったですね!

 

 

 

『茜空』も、可愛いハプニングがありつつ、しっとりと、そして感動的な仕上がりとなっていました。今の時期に聴きたくなる曲だなぁと思っていたのですが、藤巻さんによると、実際にこの曲は、学校が始まって、少し環境に慣れて、友達もできてきたと同時に、疲れを感じ始めたころ、つまり今くらいの時期を考えながら作られた曲だそうです。

アコギで演奏すると、切なさがグッと増しますね。とりわけCメロの

 

心の傷は痛むけど丸くなんかなりたくない

情熱の火よ消えないで輝け

この部分の歌詞が、心にすごく響きました。やっぱり『茜空』は名曲だなぁと感じます。

 

 

 

『回復魔法』にまつわるお話も、すごく興味深かったですね。若いうちは、攻めることがとにかく大事だと思っていたけれど、守ることもすごく大事なんだということに気付いたということです。サッカーの守備と攻撃、ドラクエの攻撃魔法と回復魔法に喩えてお話ししていました。どちらのことについても、私はよくわからないのですが(苦笑)…。相手のトゲを抜いて、自分のトゲも抜くようなイメージなのかなぁと思われるお話もあって、深いなぁと思いました。 

少し軽めの、明るい曲なので、聴くだけで楽しい気持ちになれる曲だと思います。今の時期を形容詞で表すならば、"暗い"のイメージなのですが、そんな中に一筋を光を指してくれるような、とにかく底抜けに明るい曲だと感じています。藤巻さんが楽しそうに歌っていらっしゃって、聴いているこちらも楽しい気分になりました。

 

 

 

『まめ電球』の曲の成立背景にまつわるお話も、とても興味深いものでしたね。

『まめ電球』の歌詞の中に

欲張っても価値はないと祖父は言う 

というフレーズがありますが、これは本当に藤巻さんの祖父が仰った事だそうです。デビュー前後の、若い藤巻さんが、祖父に「いろんなことを欲張ってもだめだ」といった旨のことをおっしゃったそうです。そして、欲望を優先させるということは、人を傷つけるし良くないことだということが分かった、といったことを仰っていました。(詳しいお話の内容は、藤巻さんのインスタのIGTVでご確認ください。) とにかく"深イイ"話といいますか、哲学的といいますか、色々と考えさせられる内容でした。まず、この部分の歌詞の意味が分かって、昔から抱いていた「祖父?」という疑問が解消して、感動しました。

そして、

アーまめ電球ほどの灯りがあればいい

この部分は、"欲望"は大きく持ちすぎるんじゃなくて、まめ電球が照らし出せるくらいの狭い範囲で持つべき、という風に捉えればいいのかなと思いました。LEDライトは照射範囲がとても広いですが、まめ電球はそう広くないですからね。

 

『まめ電球』の演奏も、とにかくかっこよかったですね!アコギで演奏すると、あそこまでセクシーな感じ、おしゃれな大人っぽい感じになるんですね。間奏のギターソロがとにかく激アツでしたね!!音楽素人の私は、画面の前でうぉおおおと唸ってしましました。めちゃくちゃすごかった(語彙力がなくてごめんなさい)です。

 

 

 

そして最後に演奏された曲が、この1週間で製作された『Message』でした。初夏っぽい、爽やかな曲で、歌詞には今の状況がありのままに描かれています。外出自粛生活中は、変な時間に起きちゃったり、宅配便を取りに行って初めて外に出たり…みたいなことを仰っていましたが、本当に良くわかります。アーティストであっても、私のような一般人であっても、外出自粛をするという役割を担っている人は皆同じなのだということに気づかされました。また、この『Message』は、全国民皆の気持ちや願いを代弁してくれているのだと思いました。

何気ない日常が恋しくなって

不平不満、色々言ってたけれど

それさえも愛しい ありふれた日々よ

 

たとえ今は待つことしか

出来なくても

元気で過ごそうね

また会う日まで ほら

あなたは一人じゃないから大丈夫

 この部分が特に好きです。「あなたは一人じゃないから大丈夫」という歌詞が響きますね。今は外出自粛、そして人との接触を減らさなければいけない時期ですから、孤独を感じやすくなっていますが、コロナが収束したその時にはまた会えるし、なにより会えないからといって縁が切れてしまうというわけではないですもんね。

 

コロナで外出自粛をして精神的にも肉体的にも疲れを感じる今の私たちを励ましてくれる、とても良い曲だと思います!

 

 

・・・・・・

 

今週もインスタライブ、楽しかったですね!

 

 

藤巻さんの富士山の絵、とってもお上手でしたね。鉛筆画でしょうか?きれいな左右対称で、力強い輪郭でありながら、細かい部分は繊細に描かれていたように思います。

 

 

藤巻さんの哲学的な語りとか、楽しそうな演奏とか、少しゆるっとした感じとか、とにかく楽しいですね。来週もあるとわかっていると、日曜日のインスタライブを楽しみに一週間を頑張るようになってしまいますね。楽しい、癒しな時間を提供してくださる藤巻さんに感謝です。ありがとうございます!

 

 

懐古厨と言われてしまうかもしれませんが、やっぱり初期の曲は好きです。懐かしい!という感じもあるのですが、やはり独特な感じ、負の部分も含めた人間そのものを描いているような感じがして、とにかく一曲一曲の訴える力が強くて好きなんですよね。

今の時期に聴きたいのは、『フェスタ』かなと思います!「不思議なもんだ 気持ちなら持ちようだ」という感じですからね。

 

 

ただ、今日『回復魔法』を聴いて、アルバム『日日是好日』に収録されている曲の中には、明るくなれるような曲がたくさん入っているということに気づきました。ですので、『My Revolution』が聴きたいなぁと思いました。

 

 

 

【4月19日】藤巻亮太 インスタライブ!

もう既に週の半ばを越え、金曜日となってしまいましたが、先日の藤巻さんのインスタライブの感想を記していきたいと思います。

 

 

まず、セトリがこちらです。

 

1 指先

 

2 朝顔

3 Blue Jet

上を向いて歩こう(Cover)

5 南風

6 オウエン歌

 

 

部屋の背景となっている大きな写真が、新しいものになっていたので、その紹介がありました。登山したときに撮影した、音のない雷の写真です。この雷は、宇宙に対する上向きの雷であり、放電現象のようです。このことを歌った曲が『Blue Jet』だそうです。

 

個人的に『Blue Jet』も、アルバム『北極星』の中でとても好きな曲です。イントロが、朝露のしたたる森林の中にいるような感じがするので、すごく好きです。野生の森をイメージしたような笛?の音だと感じています。サビのどんどん押しあがっていくような感じも好きです。

天と地を結んで

悪夢を終わらせて

 

 この部分は、まるで今の新型コロナ感染の収束を願うようなフレーズにも取れますね。

 

 

朝顔』が演奏されたときには、みなさん歓喜に沸いたことと思います!私もです!あまり最近演奏されない、初期の名曲ですね!イントロの力強い感じ(じゃかじゃ~ん、じゃかじゃ~んという感じ)が、アコギアレンジで聴けて、とても嬉しかったです。色々な意味で懐かしい(!)曲ですね。

 

 

藤巻さんは最近ipadを購入なさったそうで、サンドウィッチマンのライブ映像を観たり、色々できたりして楽しい!とおっしゃっていました。おうち時間の、いい相棒となっているようですね。

 

 

 

私が一番共感したお話が、曜日感覚がなくなってきているというお話です。めちゃくちゃわかる!と思いました。

日曜日にインスタライブをやると、「あっ今日は日曜日だ」みたいに曜日に気づくのでいいですね、みたいなことを仰っていたと思います。しかもこれから毎週インスタライブをやってくださるそうで、嬉しい限りです!私も、日曜日のインスタライブに向かって頑張ろうと思えます!

 

 

 

そして、もう一つ共感したお話が、コメントを見ながら演奏すると、歌詞が飛びそうになるというお話です。人間って、2種類の違う言葉が頭の中に入ってくると、頭の中が混乱してしまいますよね。すごく切実な問題で、よくわかるなと思いました。

 

演奏中は、コメントを見るのは難しいと仰っていました。また、歌詞が飛びそうになるのも、(コメントをくれる)君たちのせいだよ!と仰っていたのですが、いやぁ~可愛いですね~。ちょっと怒った風の感じが、ファンにとってはウマウマでしたね!(少し変態っぽくてごめんなさい)

今回のインスタライブで、私が一番印象に残った場面です。

ただ、コメント全体に対して、嬉しいとか、いいね!とか仰って下さるので、ファンも嬉しくなってどんどんコメントを送ってしまうのだと思います(笑) 私もそうです(笑)

 

 

今回演奏してくださった曲には、懐かしさもあり、新しさもあり、また少し違った感じもあり、とてもよかったですね!『上を向いて歩こう』については、すっかり藤巻さん色に染まっていましたね。こんな時期に聴きたくなる曲です。

 

 

次回のインスタライブでは、『日曜日』を披露してくださるそうです!!!(大ニュース)

あの超速い、しかもイントロもめちゃくちゃカッコいい!初期の名曲を聴けるなんて…とても楽しみですね!インスタライブが開催される日曜日にぴったりですね!

 

 

・・・・・・・

 

 

いつもどんな曲をリクエストさせていただこうかなぁ~と悩むのですが、やっぱりレミオロメンの初期の曲の何かがいいなと思っています。

今一番聞きたい曲は、『モノクロの未来』です。この曲は、自主制作盤に収録されている曲で、量産化されていないレア曲ですが…いつかいつかセルフカバーを聴いてみたいな…とこっそりと思っています。

 

『アカシア』とか『海のバラッド』、『昭和』、『歩調』が聴きたいですね。

そして、『夢の蕾』も聴きたいなと思っています。きっと勇気づけられる気がするんです。新型コロナ感染の収束を願って…。

 

 

一週間に一回、ゆるっとしたトークと素晴らしい演奏を楽しむ時間ができて、とても嬉しいですし、癒されますね。精神的な疲れをほぐしてもらえていて、とてもありがたいです。このインスタライブから、コロナに負けないための活力をもらっています。

藤巻さん、ありがとうございます!

【感想・最高!】藤巻亮太、インスタライブ!

4月12日15:00~、藤巻さんがインスタライブをしてくださいました!

 


新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外出自粛をしなければならない今、暗い気持ちになりがちな日々が続いています。

 

実際に私は、2月中旬頃から外出自粛を続けているのですが、そ ろそろ自粛疲れで精神的にも参ってきてしまいました。そんな中で の、藤巻さんのインスタライブは、私にとっては非日常的なイベントとなり、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

インスタ ライブをやってくださった藤巻さんに、とても感謝しています。

 


まず、今日のセトリです。

 

1    日日是好日

2    sakura
3 マスターキー
4 深呼吸
5 3月9日

 


実は、15分くらい過ぎてから、『あっ!今日は藤巻さんのインス タライブだった!』と思い出し、急いでライブを見始めました。 ですので、『sakura』の終わった頃から見始めました。( ファンとしてダメですね・・・)

 

 

藤巻さんは、最近将棋を始めたそうです。なかなか渋いですよね。 藤巻さんの、色んな分野の新しいことに意欲的に取り組む姿は、素 敵ですよね。是非見習いたいものです。

 

 

浦沢直樹さんの『MASTERキートン』という漫画を紹介して、 そのつながりで『マスターキー』へと入っていったのは面白かった ですね。

 


私は『マスターキー』は、『北極星』の中で1,2を争うほど好きな曲なので、とても嬉しかったです。自分が特に好きな曲を、 ライブで、弾き語りで聴ける(しかも無料!しかも家で!)ってなんて幸せなことなんだろうと感じました。

 

 


その後『深呼吸』が演奏されたことには、大変驚きました。 『ether』収録曲なので、割と古めの曲ですよね。

藤巻さんが ソロ活動を始めてから、ライブで演奏された事って、わりと稀だと 思っているのですが、実際はどうなのでしょうか。とにかく、PolestarのライブDVDにも収録されていなかったですし、 他のライブ配信でも聴いたことがなかったような気がしますし、な んといってもレミオ時代の曲ですから、とにかく嬉しかったです!

 

 

 

単調な日々の中 夜中 複雑な世の中
新しい刺激 磨り減って すぐに瓦礫

この冒頭のフレーズが現状にピッタリだと思いました。

今、家に引 きこもる時間が長くなって、外出するという楽しみもなくなって、 本当に「単調な日々」を生きているような気がします。自分の生活 は驚くほど単調だというのに、日本は今、コロナウイルスの感染拡 大防止のために、外出自粛による経済活動への影響をおさえるため に、慌ただしくなっています。政府だけでなく、各地方公共団体の 長が、日々色んな方策を打ち出したり、説明のためにテレビ出演し たりして、彼らの顔にも疲弊の色が見えてきてますよね・・・。 なんだか、これこそ「複雑な世の中」という感じがします。

 

 

自分の仕事(?)は、とにかく家にいること、それゆえ生活も味気 なくなってきます。キラキラしたインスタを見てみると、# おうち時間ということで、お菓子作りとか漫画、 小説を読むこととか、ゲームとか、Netflixとかを勧める投稿が多いので、私も『新しくゲームを始めてみよう!』と思って、 始めるのはいいんですけれど、すぐに飽きてしまうんですよね・・ ・(苦笑)


これこそ、「新しい刺激」を求めたのはいいものの、すぐに飽きて 、「瓦礫」になってしまう・・・。

 

 


こういう日々の中にいるからこそ、この藤巻さんのインスタライブ が、最近の中で一番の楽しかったことになりました。

本当に、藤巻さんに感謝です。

ありがとうございました!

 

 


最後の『3月9日』もとても良かったです。何度聴いても、あたた かい気持ちになりますよね。コロナ疲れしている私達にとって、 最大の癒やしになりました。

 

 

・・・・・・

 


繰り返しになりますが、藤巻さんのインスタライブがとにかく嬉しくて、楽しくて、ワクワクして、元気を貰えて、癒しを貰えて、最高でした!

 

 

次回に期待しちゃいますね。もちろん藤巻さんはお忙しいでしょうから、そこは無理なさらず、と思っています。

 

 

インスタライブは、個人的には見やすいのでありがたいですね。ラ インライブは、アプリをいれてもいなければ、使い方もよく分から ないので・・・。

 


インスタライブでは、藤巻さんの歌いたい曲を歌って欲しいですね!

 

カバー曲も良いのですが、ただやっぱり、 藤巻さんの曲、レミオ時代の曲聴きたいなと思っています。(個 人的な願望です)

レミオ初期の曲とか聴けると嬉しいですよね・・ ・あれ、さすがに欲張りすぎですね!

 


哲学者藤巻亮太ですから、きっと藤巻さんが今だからこそ伝えたいメッセージが こもった曲とか、今の状態を表現しているような曲を選んで、歌っ てくれるんだろうなと思いました。
 

 

 

 

余談ですが……

深呼吸する藤巻さん、可愛かったですね!コホン、とする姿も!終始可愛かったですね……もう、めちゃくちゃ可愛すぎません?!曲もそうなんですが、藤巻さんの少しラフな姿を見れたことも、私にとって癒しになりました。ありがとうございます!

【私の好きな10曲】レミオロメン

私は、一時期離れていた時期があるとはいえ、レミオロメンの大ファンであります。

 

そこで、レミオロメンの全曲の中から、 私が好きな10曲を選び、ご紹介したいと思います。

 


10曲も選べるとはいえ、選曲が非常に難しかったです。本当は30曲くらいにしようと思ったのですが、あまりに多すぎるので、 なんとか10曲としました。
以下、曲名と収録アルバム名、曲の感想や考察、解説などを簡単に 記していきたいと思います。

 


①電話(アルバム『朝顔』『レミオベスト』)

電話

電話

この曲は、レミオファンの中でもとても人気曲で、ライブの定番曲です。

遠距離恋愛をしている男女が電話でつながっていながらも、 日々それぞれの生活の中で、お互いにどこか心細さや寂しさを抱え ている様子を歌っている曲です。

歌詞を一つ一つ噛みしめていくと、非常に切ない曲だということをお分かりいただけるはずです。

 

 

 

私が一番好きな歌詞は、

天気予報も 違うくらい 離れてしまったね

この部分です。

二人の距離の離れ具合を、天気予報が違うということで表現すると いう、この表現方法にたいへん驚かされました。

 

 

 

また、この歌詞も好きです。

別の街に暮らす君よ 寄り添ってやれないが
僕はここにいる

遠距離恋愛で、お互いに会うことができず、彼女の方も非常に心細 いんでしょうね。そんな中、物理的な距離のために「寄り添って」 はやれないけれど、「僕はここにいる」、つまり何かあったら「 僕」のいるところにくればいいよ、 言っているのかなと思いました。素敵ですよね。

 

 

また、 それだけではなく、遠距離恋愛をしているということで、「僕」の 存在は実体のないもののように感じられるということ(声しか聴く ことができないから)を踏まえて、「僕」はきちんと存在している 、「ここにいる」、つまり来れば会える存在なんだ、ということを 訴えているようにも思えました。

 

 


イントロのアルペジオが独特で良いんですよね。ライブでは、この イントロの前にドラム中心の前奏が入るんですが、それが加わるこ とで、ますます夜の深さ、孤独の深さ、心細さが伝わってきます。

 

Aメロでは静か、Bメロではどんどん盛り上がっていって、サビで どーんと爆発する感じがいいですよね。曲の所々で、藤巻さんの高 音が突き抜けるところが、聴いていて気持ちが良いですね。

 

 


早速だらだらと語ってしまいましたが、実はこの曲が、私がレミオロメンを好きになったきっかけの曲なんです。この曲を聴いて、 まず世界観に引き込まれました。そして、この曲を題材にして、 漫画まで描いたほどでした(苦笑)。

 

ともかく、暗い世界の中で、 気持ちが爆発するような独特な感じが、当時の私にはとても新しく 思えました。

 

 


レミオロメンについては、『粉雪』と『3月9日』しか知らないと いう方は、3曲目として『電話』を聴いてみるのも良いと思います 。

 

 

 

 


②アカシア(アルバム『ether』)

アカシア

アカシア

この曲は、以前書いた記事でもご紹介した曲です。
↓記事はこちら

 

春に聴きたくなる曲です。別れを経て、どんなことがあろうとも、 前へ前へと進んでいこうとする姿を描いた曲です。曲のタイトルに もなっている「アカシア」は、「僕ら」にとって、大切なことを思 い出させてくれるものとして描かれています。

 

 

 

その花が咲いたら思い出してみて

この部分が私が一番好きな歌詞です。コード進行も感情的ですごく 好きなんですが、やっぱり、「僕ら」を「アカシア」の花が結びつ けているんだなということがよく分かるフレーズなので、 尚更好きです。

 

 

ちなみに、この曲のサビのコード進行というか、メロディーが凄く 好きです。初めて聴いて、すぐ好きになった曲です。

どんどん押し上がっていって、クイッと高音の頂に登ってすぐ降り る感じが、気持ちよくてすごく好きです。

 

 


ちなみに、この『アカシア』には、旧バージョンが存在していて、 BメロがCD音源と異なっています。Bメロのアルペジオは流れる ような感じで、そのまますぐにサビに入るんですが、 それも良いなと思います。

 

 

 

 


③モラトリアム(アルバム『ether』)

モラトリアム

モラトリアム

1曲まるごと、めちゃくちゃカッコイイ曲です!めちゃくちゃロックな曲です!

何百回と聴いているくせに、歌詞の意味を良く理解できていないの で、正確に曲の要約をすることができないのですが、君と僕が、広 い宇宙の中で、別々の個体で在りながら、おそらく二人は愛かなにかで繫がっていて、そして未来へと進んでいるということは歌われ ていると思います。壮大な世界観の曲ですよね。

 

 


イントロの入り方がとにかく好きです。インパクトがすごいですよね。どーんと曲に入っておきながら、一旦静かになって、またそこ からジャカジャカと厚みのあるギターのバッキング音がうねるよう に攻めてきます。イントロのコード進行もとてもかっこいいですよ ね。イントロだけでもお腹いっぱいという感じです。

 

 


この曲は、ともかくどの部分もメロディーが最高にかっこよくて、 耳心地がいいんですよね!
例えば、

宇宙に意味がないんだ

 

闇の中で君の名前を叫んだ
太陽が低い軌道で
心の声を照らして

この部分です。Bメロとサビのつながりがすごくいいんです。グイ ~っと高音に上がって、上がったり下がったり(糸を引くようにな めらかに音程が繫がりながら)して、とにかく聴き手の心を一発で 掴むような強烈なメロディーなんです。

 

 

 


Bメロの構成も良いんですよね。この曲のBメロは、珍しく2セットといいますか、8行も連なっています。

前半の4行では、 細かく歯切れ良くギターが鳴り、後半の4行では、 滑らかに流れるようにギターが鳴っています。このように、 同じメロディーが繰り返すときでも、バックの音が変わるとこんな にも雰囲気が変わるんだなということが分かりますね。

 

 


この曲には中毒性があるのか、1日に何回も繰り返して聴いた日が 何日もありました。ロック好きな方におすすめしたい1曲です。

 

 

 

 


④春景色(アルバム『ether』)

春景色

春景色

この曲についても、以前「春に聴きたいレミオロメンの曲」という 記事でご紹介しました。


この曲も、とにかくロックで、すごくカッコイイ曲なんです。イントロのリフは、一度聴いたら耳について残り続けると思います。力 強いメロディーが、何度も繰り返され、しかも余計な要素が全く入 っておらず、ストレートな構成になっていて良いですよね。

 

 

サビには、前半はドラムの音が中心、後半はギターの音も入って厚 みが出て来る、というように音のメリハリがあって、もう本当にか っこいいんです。(語彙力がなくてごめんなさい)

 

 

この曲は、悩み、苦しみ、迷い、もがきながらも、自分の本当の気 持ちに気づき、素直になろうとする様子が描かれています。 歌詞の中には、共感できる部分が非常に多くて、何か辛いことを抱 えているときに聴くと勇気をもらえるような気がします。

 

 

 

私が特に好きな歌詞は、

終わらないで本当の気持ちなら
春のように輝いて

この部分です。自分の「本当の気持ち」こそがなによりも大事であり、それが「春のように輝いて」いるのであるという表現が、 凄く好きです。「春」が、輝いているものとされているのも興味深 いですよね。希望に満ちあふれているものの象徴なのかもしれません。

そうすると、自分の「本当の気持ち」を大切にすれば、自ずと希望に満ちあふれた輝かしい未来へと導かれる、ということを言っ ているのかもしれませんね。

 

 

 

 


⑤昭和(アルバム『朝顔』)

昭和

昭和

全体的に陰鬱な雰囲気が漂う曲なんですが、サビとCメロで感情が 爆発するようにギターがかき鳴らされて、聴き手の感情を揺さぶっ てくる曲です。これこそ、激情的ロックと呼びたくなるような曲です。

 

 

曲の全体を通じたテーマとして、おそらく、人生という旅を強く歩んでいく決意表明が描かれていると思います。 この曲に描かれている、主人公の芯の強さのようなものにすごく惹 かれます。

 

 

 

私が一番好きな部分として、

潮風遠く 運べと 落ち葉を拾い そこへ投げた

この部分が挙げられます。この部分が、すごく感情的なんですよね 。メロディーがとにかく良いんです。また、「運べと」 の歌い方がまた好きです。

 

 

 


また、私が一番好きな歌詞が、

海の地平線月が照らし 人の温もりが恋しくなる

寂しさの分優しくもなれ 一人の脆ささえ受け止めて

この部分です。「海の~らし」から想像できる景色は、本当に美し いものだと思います。そのような美しい景色を眺めていると、主人 公は自身の孤独に気づくようですが、その孤独さえも受け止めて、 その分人に優しくなろうとする・・・というこの姿がかっこいいん ですよね。

 

 


藤巻さんは情景描写が非常に上手だと思うんですが、それとともに 、人間の感情の繊細な部分(もしかしたら気づかない人がいるかも しれないような部分)までもをしっかり捉えて描くことも上手だと 思います。

この『昭和』という曲は、その2つのポイントがぎゅっ と凝縮された傑作だと思います。

 

 


この曲は、ライブDVDでは、『Tour 2008 “Wonderful & Beautiful"』に収録されています。どうしてもライブ版 の『昭和』が聴きたい!という方は、こちらのDVDをご覧いただ けば良いと思います。このライブ版では、半音キーが上がって、ますます切なさがアップしていますので、オススメです。

TOUR 2008 “Wonderful & Beautiful” [DVD]

TOUR 2008 “Wonderful & Beautiful” [DVD]

  • 発売日: 2008/05/14
  • メディア: DVD
 

 

 

 

また、この『昭和』は、藤巻さんご本人によってセルフカバーされ ていますので、是非そちらもチェックしてみてください。また原曲 とは雰囲気の違った『昭和』を聴くことができると思います。

昭和

昭和

 

 

 

 

 

タクシードライバー(アルバム『朝顔』)

この曲もまたイントロから何にまで、とにかくロックでかっこいいんです。イントロのうねるような、力強い音と、 独特なメロディーが凄くかっこよくて、何回でも聴きたくなります 。音が割と歪んでいるからか、クセの強めな音がしますね。

 

 


クセのあるイントロに続いて、気怠そうなAメロ、墜ちていくような不思議な感覚に襲われるBメロ、そして明るく転換してサビに入 る、という流れが、とにかく聴き手を飽きさせません。

まず、この ような独特なメロディーや構成をもつ曲を、あまり聴いたことがあ りません。また、夜の闇のイメージと合うような、不安さを煽るよ うな怪しい感じが、この曲には少し漂っていてドキドキしますね。
力強く、またリズミカルなドラムの音でサビに入るところもまた、 良いですよね~。

 

 


『この曲が大好きです!』とかいっている割には、この曲のテーマ がよく分からないんです・・・ごめんなさい。
夜の闇の中がこの曲の舞台になっていて、この曲を聴きながら夜の 街をドライブしたいなと思うくらい、夜の景色が丁寧に描かれてい ます。

 

 


私が一番好きな歌詞は、

感情に布かぶせたら 感覚が麻痺してしまう

この部分です。トガっていて、なんだかかっこいいですよね!

 

 

また、

ヘッドライトと連結の影遊び

この部分も好きです。実は私は少し鉄道が好きなんですが(ブログ 名もそこに由来しています)、この部分を聴くと、実際の鉄道のシ ーンを連想します。例えば、鉄道車両がお互いにヘッドライトを灯しながら連結するシーンです。動画の方が分かりやすいので、 以下、参考程度に載せておきます。

 


ともかくこの曲は、夜の描写が非常に上手な曲です。夜のドライブ のお供にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

⑦追いかけっこ(アルバム『朝顔』)

追いかけっこ

追いかけっこ

この曲は、泣ける要素がたっぷり詰め込まれた曲だと思っています。私が昔、辛い事案を抱えていたときにこの曲を聴いたところ、励 まされたのですが、何より自分の気持ちに寄り添ってくれているよ うな感じがして、涙が止まらなくなりました。

 

共感できる言葉でありながら、それは決して陳腐な言葉じゃないというのが、この曲のすごさです。是非、歌詞を一つ一つ丁寧に読ん でいただきたいくらいなんです。

 

 


この曲のテーマとして、やはり、自分の持っている力を出して、精一杯夢に向かって進んでいこうという強い意志が描かれていると思 います。

 

 


私が好きな歌詞をいくつか取りあげてみたいと思います。

手を伸ばす程に 離れる雲よ

「雲」は、主人公が目指しているものの象徴であると考えています 。つまり、やればやるほど、目標が遠くなっていくような感じがす るという心情を表しているのではないでしょうか。

 

 

 

幼い日々の宿題の山
目隠しのままじゃ 生きられなくて

これは、経験のある人もいるのはないでしょうか。目の前に課題が 山積みになっているときに、そこから目を背けることはできないと いう辛さや焦りを表していると思います。


「幼い日々の宿題の山」というと、小学生の夏休み最終日に、終わらせなければならない課題が山積みになっているイメージが浮かびま すね。ただ、このイメージに捕らわれるだけでなく、幼い頃から抱えてきた悩みや課題や、今目の前にある切羽詰まった課題というイメージを当てはめてみても良いと思います。


結局は、「目隠しのままじゃ生きられな」いという、逃げたくても 逃げられない辛さ。これは、私自身経験がありすぎて、 すごく胸に染みます。

 

 

 

また、この曲には「影」というものが象徴的に描かれています。

影なら幾つも踏んでやれ 

 

手を伸ばすほどに 拡がる影よ

 

影なら何処にも満ちている
真っ白な雪の その裏側さえ

3つのサビに、必ず1回ずつ「影」についての言及があります。
この「影」は、ライバルとか自身の不安や焦りとか、自分の目標と ともに存在する負の部分を表現していると思います。

 


特に私がドキッとした歌詞が、3つめに挙げた「影なら~裏側さえ 」の部分です。これは、どんなに「真っ白な雪」(=清廉潔白のイ メージ?)であっても、その裏側にはやはり負の部分である不安や 焦りのようなものが存在しているということだと捉えています。

最上級の真っ白なものとして「雪」を取りあげ、そこにも(物理的に いっても)「影」は存在していると表現した藤巻さんは本当にすご いなと思います。

 


夢を追うことに疲れてしまったとき、この曲を聴いてみてください 。きっと心の中に存在する、何か重苦しいものが少し和らぐと思い ます。

 

 

 

 


⑧星取り(アルバム『風のクロマ』)

星取り

星取り

この曲は、切ない恋心(おそらく失恋による片思い状態?)を歌っ た曲です。

重苦しく陰鬱なイントロから始まるのですが、サビ~C メロの盛り上がり方と感情の高ぶり方は尋常ではありません。心に ぎゅっと押さえ込んだ切なさが、ぶわっと溢れ出るような感じがし ます。

 

 


私が好きな部分は、Cメロ部分です。

あの夏の日よ 帰れない祭りの日よ
夢は路地裏 風は夜を連れてきた
私は大切な何かを守る事 それを捨てる事
迫られた日々さえ懐かしく
思い出になってしまった

なんとなく個人的に、この曲には不倫というか、いけない恋のイメ ージがあります。社会的体裁や、道徳的・倫理的な部分に反してい るにもかかわらず、相手を想ってしまうという葛藤が、濃く映し出 されているような言葉が並べられていると思います。

 


私は、「あの~日よ」の部分が特に好きです。大好きなあの人も、 この祭りに来ているかもしれないという淡い期待を抱きながら主人 公は祭りへ繰り出したけれど、会えずじまいで祭りは終わってしま う・・・それでもあの人はまだここにいるのではないかと思ってし まうがゆえに、「帰れない」・・・、 という物語を想像してしまいました。う~ん切ない・・・!

 


また、最後の「迫ら~った」の部分もまた切ないんですよね。「迫 られる」ということは、やはり相手の結婚相手や、社会の目から責 められるというイメージでしょうか。「迫られた日々」 の真っ最中にいたときには、辛いと感じたけれども、 今となってはそういう日々さえもが「懐かしく」、 さらに愛おしくなってしまったということですよね。

 

 


この曲には、

時計の針で編んだハンカチで

欲望 それはひとつの海の色

といったように、『これすごい!!!』と思わず唸ってしまうよう な表現があります。とりわけ、「欲望~の色」については、 どう解釈して良いのか分からないほど、凄いです・・・。 勝手な個人的なイメージですが、「欲望」とは綺麗なものから不純 なものまで色々混じっているものだと思うので、「海の色」も、 どこか淀んだ、灰色の海なのであろうと考えています。

 


この曲は、歌詞の1つ1つに感情移入することができるくらいに、 直接に感情に訴えかけてくるような言葉が沢山詰め込まれています 。辛い片思いをしている人で、今思いっきり泣きたい!という人に お勧めしたい曲です。

 

 

 

 

 

⑨流星(アルバム『HORIZON』)

流星

流星

この曲は、もう二度と経験できないこと(会うこと、見ること)= 幼少期の経験であって、それは大人になった今経験することができ ないとしても、それを悲観的に思うのではなく、それを頼りにして 生きていこうとする姿を描いていると思います。 


確かに、幼少期に見た、した、聴いた出来事の多くは、大人になった今は、決して触れることのできないものばかりですよね。 例えば、小さい頃によく遊んだ公園はもう無くなっていて、二度と その公園で遊ぶことはできないといったように。

なんだか哲学的なテーマにもなりそうな曲だなと感じます。

 

 


私が好きな歌詞は、

もう二度と逢えないものに溢れて
Tシャツで走った夢を見てただけのことよ
笑って 笑って

この部分です。「もう二度と逢えないもの」という言葉遣いに切な さを感じます。

 


私事ではありますが、私が鉄道のおっかけ(?)のようなことをし ていたときに、今私が見ている車輌は、「もう二度と逢えないもの 」であると感じていました。鉄道車両も、結局は引退して、 運が良ければ博物館等に保存されますが、ほとんどは廃車になって しまいます。今見に行かなければ、本当に二度と逢えなくなってし まうのではないか、という焦りに駆られて、 色んな所に足を伸ばしていました。この部分は、その時の私自身を 表しているのではないかと思うくらいでした。

 

 


また、この曲の一番好きな部分が、

過ぎてゆく時はいつも過ぎてゆく
記憶は色褪せてそれでもそれ頼りにして
そっと大人になる

なってゆくよ

この部分です。昔「もう二度と逢えないもの」を追いかけたという 記憶は、時間の経過とともに「色褪せて」いくわけですが、 その記憶を「頼りにして」大人になっていくということですよね。 「もう二度と逢えないもの」だから、今現在そのものに逢うことは できないので、記憶しか残らないわけです。

 

その点を悲観的に捉えるのではなく、「それ頼りにして」、つまり 自分の中で大事にしていくという姿勢が良いですよね。

モノがない から悲しむのではなく、モノはなくても、それにまつわる大事な記 憶を大事にするということですよね(分かりにくくて申し訳ないです)。

簡単に纏めていえば、思い出を大事にして大人になるというところが良いと思いますし、共感します!

 

 


この曲は、

でもいつも笑って
笑っていて

の部分で、「笑っていて」のところから、ぎゅいーんと音が上がっ ていき、高音が響くのですが、この部分がとにかく好きです。 切なさに訴えてくるんですよね・・・(伝わらない)。

 

 


この曲はファンの間で、根強い人気を誇っているようで、様々なライブDVD、ライブCDに収録されています。例えば、ライブDV Dでは、『“ISLAND OVER THE HORIZON”at YOKOHAMA ARENA 06.12.16』と『TOUR 2008 “Wonderful & Beautiful”』に、ライブCDでは、『Flash and Gleam』と『レミオロメン“Your Songs"with strings at Yokohama Arena』に収録されています。

“ISLAND OVER THE HORIZON” at YOKOHAMA ARENA [DVD]

“ISLAND OVER THE HORIZON” at YOKOHAMA ARENA [DVD]

  • 発売日: 2007/03/14
  • メディア: DVD
 
TOUR 2008 “Wonderful & Beautiful” [DVD]

TOUR 2008 “Wonderful & Beautiful” [DVD]

  • 発売日: 2008/05/14
  • メディア: DVD
 

流星

流星

流星

流星

ですので、色んなライブで歌われた『流星』を楽しむことができます。

 

 

 

 

 

⑩アイランド(アルバム『レミオベスト』『Flash and Gleam』)

アイランド

アイランド

この曲は、ファンの間で非常に人気の曲です。世間から求められる ことと、ありのままの自分が違うということへの葛藤、そしてこれ からどうしていけば良いのかという不安を丁寧に描いた曲です。 巷では、この曲は、『粉雪』が大ヒットした後の藤巻さん自身の苦悩を独白した曲ではないかと言われていますが、 実は私もそうではないかと思っています。

 

しかし、 藤巻さんの気持ちにしか当てはまらない曲ではなく、この曲で描かれているような気持ちを抱いている人には必ず当てはまるであろう 曲なんですよね。
感動系ソングと言って良いと思います。それくらい共感できて、こ の曲の主人公の感情に寄り添える曲なんです。

 

 


レミオベスト』と『Flash and Gleam』の『アイランド』は、何が違うかというと、Aメロのエフェクトの有無です。前者はハッキリした音になっているのに対 して、後者はこもった感じになっていて、Bメロ、サビに向かって 曇りがとれていくような感じになっています。


私個人的には、後者の方が好きです。この曲のMVでは、藤巻さん が海に溺れています。それと関連させると、Aメロからサビに向か って音の籠もり具合がとれていく感じが、海に溺れたけれども深い ところから段々と上がっていって、水の外に顔を出す感じとぴった り合うと思います。

 

 


私が好きな歌詞が、いくつもあるので、そのうちのいくつかを紹介したいと思います。

君に好かれて 君からは嫌われたんだ

この部分を見ると、「君」はなんて自分勝手なんだろうと思ってし まいますよね。好きになるくせに、勝手に嫌いにもなるという・・ ・。これは、なにかのファンについても言えることですよね。仮に そういうファンのことを言っているとしたら、ファン側からすれば 、勝手にファン活動を始める権利もあれば、勝手に止める権利もあ るでしょ、と主張されてしまいそうですがね・・・(苦笑)

ただ、 ファンの感情の対象となっている人物からすれば、こういう感情を抱くのも当然ですよね。なんだか凄く分かります。

 

 

 

体からただ あの夢が褪せてくのを見ていた

「ただ・・・見ていた」ということは、自分自身のことであるにも 関わらず、自分はどうすることもできずにいて、それをただ客観的 に見ていることしか出来なかったということですよね。 どうこうすることも出来ずに、自分の気持ちに反して「あの夢」 が「褪せてい」ってしまう辛さを想像するだけで胸が痛みます。 この部分からは、主人公の無念さが強く伝わってきます。

 

 

 

遠い記憶の太陽が僕の心に入り込むことはなくて
瞳を閉じて 時は止まらず 人は変われない

この部分は、歌詞だけでなく、メロディーも好きです。これまでよりも半音上がって、音に感情の昂ぶりを感じます。高音の歌い方の 力強さも相まって、藤巻さんの感情がぶわっと伝わってくる感じが しますね。


「遠い記憶の太陽」とはなんでしょうか。私は、昔の自分にとって 輝いていると感じられたもの、つまり昔の自分が信じていたものの 象徴だと考えています。今の自分にとっては、 昔信じていたものが、「心に入り込む」隙間なんてないのだという ことです。それくらい追い詰められてしまったのだと思います。

 

 

また、最後の「時は止まらず」「人は変われない」の2つのフレー ズも印象的です。前者は確かに物理的にもその通りなので理解はで きるんですが、後者にはもう驚かされました。普通の曲なら、 人は変われる!みたいなことを歌っているんですけれど、この曲は そういう一般的な風潮に反しています。

 

これは、自分は自分であって、どんなに世間から“理想”を押し付けられたとしても、 自分自身をそれに当てはめ、それになれるように変えていくことは できないということなんでしょうね。つまりは、 自分を曲げることはできない、ということを言いたいのかなと思い ました。この曲の主人公にはそれだけ、自身の中に強い芯があるの だと思います。

 

 

 

答えを待ち居場所なくし汚れてしまった
僕の純粋のような 欠けた月の明かりで君の影探しているよ
戻れない 時の波泳いでいるよ

「答え」は、自分はどうしていくべきであるか、という問いに対す るものだと思います。その「答え」を待っているうちに、 自分が生きるべき世界の「居場所」を失ってしまうのです。 なんともいえないですね・・・。

 


そして、「僕の~るよ」については、世間から見れば、自分自身は 「汚れてしまっ」ているけれども、自分自身の内面、芯の部分、 心は「純粋」であるということを表現しているのだと思いました。 「欠けた月の明かり」は、主人公自身の心を表していると思ってい ます。心という明かりが、「君の影」を探すイメージです。

 

 

最後の「戻れない時の波泳いでいるよ」という言葉は、この曲の最 後として締める言葉でもあるのですが、主人公の痛切な思いの全て が伝わってくるような言葉だと思います。時間は進む、 戻ることは出来ない、そんな中、これから自分はどこへ行けば良い か分からないという不安でいっぱいなんです。

 

 

先程、 この曲のMVでは、藤巻さんが海に溺れているとご説明しましたが 、この曲のテーマは、まさにその状態なんだと思います。海は、道 がないので、どこへ行けば良いか分からないものですし、遭難しや すいですし、なんといっても自分で水をかき分けて泳いでいかなけ ればいけないので、大変苦しいものです。 この曲の主人公が感じている苦悩は、海の中でただ溺れ、 彷徨っている状態と同じだと思います。

 

 

 

この曲をただ聴くだけではなく、この曲の歌詞を、MVの要素と、 そして(通説によれば)藤巻さんの心情とを結びつけて聴くと、涙 が止まらない曲に聞こえると思います。聴いているこちらまで、な んだか辛くて胸がいっぱいになる曲です。

 

 


この曲は、ライブDVDである『“ISLAND OVER THE HORIZON”at YOKOHAMA ARENA 06.12.16』に収録されていますが、ここでの『アイランド 』の演出がすごくすごく良いんです。

“ISLAND OVER THE HORIZON” at YOKOHAMA ARENA [DVD]

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  • 発売日: 2007/03/14
  • メディア: DVD
 


最後の大サビに入るときに、メンバーの背後にある、横一面に拡が る沢山のライトが強い光を放つんです。会場の奥にいるお客さんの 顔までもが分かるくらいに明るく照らされます。その演出が、 なんとも感動的だと感じます。

曲の切なさと、 光にまみれるような感覚が相まって、これまでにない感動体験がで きると思います。

 


個人的には、この曲こそがレミオロメンの集大成であると感じてい ます。

 

 

 

・・・・・・

 

 

以上、レミオロメンの曲の中で、私が好きな10曲をご紹介しました。


10曲も紹介したうえに、解説や雑談を長々と記してしまったため に、本記事の総文字数は10000字を超えてしまいました。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。

 

 

レミオロメンは、私の学生時代の思い出の詰まったアーティストで あり、レミオの曲にはたくさんの思い出がつまっているため、つい 熱く語ってしまいました・・・。

 

この記事をきっかけに、より多くの方にレミオロメンの名曲を知っていただければと思います!
 

【考察・解釈】スピッツ『ラジオデイズ』

この曲は、アルバム『見っけ』に収録されています。

ラジオデイズ

ラジオデイズ

 

 

この曲は、初めて聴いたときから、マサムネさんのラジオに対する愛情がすごく伝わってくる曲だなと感じていました。

ずっと昔から ラジオと親しんでいるマサムネさんだからこそ書ける曲だと思いま す。

 

 

ちなみに、私自身も、中学生の頃には毎週とあるラジオ番組を聴くのが大好きだったことがあります。 その番組に沢山投稿していましたし、何度か投稿した手紙を読んで もらえたこともありました。

私としては、そのラジオ番組に対して 非常にのめり込んでいたので、親近感、劣等感、わくわく感など、 さまざまな感情を抱いていました。


この『ラジオデイズ』には、私も経験したことのあるような感情が 描かれているような気がするので、 マサムネさんに親近感を感じるとともに、深く共感しています。

 

 

 

前置きが長くなりましたが、私が意味を取ることができそうな歌詞を、いくつか取りあげてみたいと思います。

 


・・・・・・

 

 

選ばれたのは 僕じゃなくどこかの貴族
嫌いになるために 汚した大切な記憶

この部分が、この曲の中で私が一番共感した部分です。
前半部分では、おそらく、主人公にはこれまで一生懸命打ち込んで きた大好きなことがあって、それに関すること( コンクールや選抜?)で、自分が選ばれなかったために、 選ばれた人に対して、妬ましさやうらやましさの気持ちをこめて、 『彼らはまるで「貴族」だ。自分とは違って、特別な人なんだ。』 という感情を抱いている、ということを表していると思っています 。

 

「貴族」という言葉から、主人公が自分に対して劣等感を強く抱いているように感じました。

 

そして、主人公は、自分が選ばれなかったのを理由にして、拗ねてしまうわけですね。それゆえ、自分が今まで大好きで、うちこんで きたものを嫌いになろうとするのだと思います。それにまつわる、 これまでの楽しかったこと、嬉しかったことなどの記憶を全否定す ることで、そのことを「嫌いになるため」 の理由付けとしているのだと思います。

 

 

 

マサムネさんには大変申し訳ないのですが、私は、この部分にめち ゃくちゃ共感してしまうのです。

私事ですが、私は子供っぽいようで、自分が選ばれなかったりすると、すぐに拗ねて、選ばれるために取り組んできたことを嫌いになろうと努力するんですよね・・・ 苦笑。

とりわけ、大好きなアーティストのラジオ番組に何度も投稿しても、おたよりが読まれないので、拗ねてしまい、ついにはその アーティストのことを嫌いになろうとしていました。( スピッツではないですよ!)

 

 


だからこそ『うわ~わかる!』という感じなんですよね。そして、 嫌いになったはいいものの、今度は逆に喪失感に襲われるという悪 循環に陥ります。やっぱり子供っぽいのは良くないですね。

 

中学生のとき、そういう劣等感を感じやすく、 自分に疲れてしまったので、それ以降は、変に拗ねない! 自分が選ばれなくても仕方ない!と感じるようにする、 と心に決めました。
ついつい余談が長くなってしまいました、ごめんなさい。

 

 

 

 

足が重くて 心も縮むような

 

そんな日々を拓く術を 授けてくれたのはラジオ
したたかに胸熱く 空気揺らしてくれるラジオ

「大切な記憶」を「汚し」てしまうということは、具体的には、これまで大好きだったものを嫌いになるということで、大きく言って しまえば、生きがいを失う、ということも含まれると思います。

そうなると、これまでの日々とは一変して、喪失感が強く、どんよりと思い気持ちにしかならない日々が続きますよね。そういうこと を、「足が重~ような」の部分では歌っていると考えています。

 

 

「心も縮むような」という表現がまた秀逸ですよね。自分がどんど ん小さく、萎縮していくような感じがするということでしょうか。

 


しかしサビでは、そのような日々も、ラジオを聴くことによって「拓く」ことができたといっています。ラジオが主人公に、“前に進 む力”のようなものをくれたということなのでしょうか。


「したたか」とは、「強くて、容易には屈しないさま」(明鏡国語辞典)という意味でありますが、つまり、いろいろな音楽や情報が 、ラジオから力強く、そしてリスナーの胸を躍らせるような熱量を もって流れてくる、ということなんでしょうね。

「空気揺ら」すということは、ラジオから流れ出てくる音が、その周辺の空気を 揺らすほどに力強い、と言うことだと思います。

 

 

 

 

 

笑顔を放棄して そのくせ飢えていたテンダネス
美しい奴らを 小バカにしてたのに変だね

ここの解釈が一番難しいですよね。
個人的な感覚としては、ここでは、主人公は色々と卑屈になってい て、世の中の成功しているキラキラしている人たち(「 美しい奴ら」?)に対して『ふん!』と少し「小バカにして」いた ということを表現しているような感じがします。

 

「美しい奴ら」 というのも、“努力は美しい”、“成功経験は美しい”というときに 使われる“美しい”のニュアンスであると思います。

 

 

そして想像の範囲ですが、主人公は、みんなで協力して夢を叶えた人々が世間に注目されているのを好意的に思わず、 自分は邪道であっても違うやり方でやってやる!と孤独に生きてい たのだと思います。それにも関わらず、やっぱり「テンダネス」( =tenderness、優しさ、愛情)に飢えている、つまり孤独に夢を叶えるのも辛くなってきた、ということを表しているよう な気がします。あくまでも憶測です!

 

 

 

 

 

手探りばっかで 傷だらけになったけど

 

どんな夢も近づけるように 道照らしてくれたよラジオ
危なそうなワクワクも 放り投げてくれるラジオ

Bメロでは、色々試行錯誤した結果、精神的にも肉体的にも傷つく ことがたくさんあった、ということが歌われているのだと思います 。

 

 

ここでの「手探り」に対応するように、「道照らしてくれた」とい う言葉が出てきますね。ここから、主人公の夢を叶えるまでの道のりは、獣道であったということが分かりますね。

 

夢に向かって努力 しているけれど、色々迷ってしまい、遠回りしてしまうこともある けれど、そんなときにラジオは方位磁針のような役割をしてくれた 、という風にも取ることが出来ると思います。

 

 

「危なそうなワクワク」とは、何でしょうね。ラジオから流れてくる情報の中で、やってみたいな~いいな~と興味をもつのはいいも のの、それを遂行するには多くの危険や犠牲が伴うなにか、なので しょうか。

 

 

 

 

 

遠い国の音楽 多分空も飛べる 
ノイズをかき分けて 鼓膜に届かせて
同じこと思ってる 仲間を見つけたよ
何も知らないのに 全てがわかるんだ
決まりで与えられた マニュアルなら捨てて
また電源を入れるんだ
君がいたから僕は続いてるんだ

この部分は、少しラップ調?というか、少し雰囲気が変わっていま すよね。

言葉がただリズムにのって連ねられていく感じが、つぶさ にラジオへの想いを語っている感じをイメージさせます。

 

 

ラジオでは色んな国の音楽が聴けますから、旅行している感じとい うか、それこそ「空も飛べる」ような気分になりますよね。 この部分は、『空も飛べるはず』とかかっているのかなと思い、 少し面白いなと思いました。

 

 

「ノイズ~かせて」の部分が、非常に共感できますね。

ラジオって 、近場の放送局だとすぐに合うし、はっきり聞こえるんですけど、 隣の地域のラジオを聴こうとすると、すぐには合わないし、なんと か合ったとしても始終ザーザーいってますよね。

今の時代はラジコ とかオンラインラジオとか、遠くの地域のラジオ曲の番組も、イン ターネット上の綺麗な音源で聴くことが出来るから良いですけれど も、ちょっと昔はそれが難しかったものですからね・・・。

 


どうしても聴きたいからこそ、始終ノイズが止まない中、ノイズの 中にある番組の音を一生懸命耳を凝らして(?)拾い出して聴くよ うなことをします。この行為こそが、「ノイズをかき分けて」、 その中にある音を「鼓膜に届かせて」いるということなんですね。

 

 

「君がい~るんだ」のところで、パァーンと晴れるように爆発する ように、盛り上がるところが好きです。 ラジオがいてくれたからこそ、この主人公はどんなに卑屈になろう とも失敗しようとも、今までやってこれたという、ラジオへの感謝 の思いを表しているんですね。

 

 

 

 

 

新しくなっても 痛みを越えても
大人になっても 君を求めている

インターネットラジオが発達したり、リアルタイムで聴かなくても 好きなラジオ番組が聴けるようになったり、 機械が新しくなったりといった、ラジオをとりまく環境や、ラジオ そのものが「新しくなっても」。

そして、これまで夢を叶えるため に感じてきた「痛みを越えても」。

そして今までの辛い経験を乗り 越えて今、「大人になっても」

 

それでも、 ラジオをずっと自分の生活の一部としていたい、平たく言えば、『 ラジオ!永遠に君を愛している!』という求愛をしているわけです ね。

 

 

とりわけ「痛みを越えても」というところが好きです。「痛み」というのは、主人公にとっての辛い経験のことを指すと思うのですが 、それをラジオのおかげで乗り越えたとしても、ラジオを聴き続けたいということですよね。目的を達成した(「痛み」を克服した) からという理由で、ラジオを聴かなくなるのではないというところ が、凄く良いなと思います。

 

 

 

 

 

こんな雑草も花を咲かす 教えてくれたんだラジオ
したたかに胸熱く 空気揺らしてくれるラジオ

「雑草」には、草野(つまり、マサムネさん自身のこと)と、雑草魂でいうところの雑草とを含めた意味がこめられているような気が しました。王道ではないけれど、しぶとくやってきて、こんなにも 綺麗な「花を咲かす」ことができたよ、ということではないでしょ うか。

 


この部分は、このようにマサムネさん自身が成功したという事実を 表していると取ることも出来ますし、また、 これまで主人公は、ラジオが『コツコツめげずにやっていれば、 必ず夢は叶うよ。』ということを教えてくれたからこそ、これまで やってこれたという、いわば心の糧であった、というふうにも取る ことが出来ると思います。

 

 

・・・・・・

 

 

以上、『ラジオデイズ』の歌詞についての考察・解釈をご紹介しま した。

 


この曲のイントロが凄く好きです。
同じリフが繰り返し、追いかけるように流れてくるために、疾走感 を感じます。ラジオとともに、主人公がこれからも未来へ向かって 全力で走り抜けていくというイメージを彷彿させます。


また、Aメロでは詰まったような感じ、Bメロではつまりがとれて 、流れて広がる感じ、そしてサビでまた疾走感が出て来る、 という構成も良いですよね。

 


この曲の最大の特徴としては、間奏に実際のラジオ番組の音が入っ ているということです。この番組は、 マサムネさんのロック大陸漫遊記の音源です。

この曲が、ラジオ一色で染められていることがよく分かります。主人公はこれまでラジオ に支えられながら生きてきたわけですが、この主人公がマサムネさんだとすると、ラジオに支えられてきた1少年が、自身のラジオ番 組を持つまでになった、という壮大な成長物語になりますね!とても感動的な曲だと思います。

 


・・・・・・

 

 

最後に、私のラジオにまつわる個人的な思い出を語ってみたいと思 います。

 


やはり冒頭にも挙げたように、中学生の時に好きだったラジオ番組 に関することです。そのラジオ番組は、当時私が好きだったアーテ ィストがパーソナリティで、深夜に放送されていました。しかも、 その番組は私の住んでいる地域からは少し離れた地域のラジオ局の もので、自宅から聴こうとすると、相当な苦労を要するものでした。

 

それでも、どうしても聴きたくて、自宅の最上階で、立って、イヤホンのコードを精一杯伸ばしながら聴こうとしていたのをよく覚 えています。そして、一瞬きこえたのはいいものの、すぐにきこえなくなってしまうために、割とすぐに聴くのを諦めていました。 また、仁王立ちで、ラジオ番組を聴きづけるのは大変だったので、 その日は安定して番組が聞こえていたとしても、疲れてやはり諦め てしまうということも多々ありました。

 

中学生の頃は、 このような『ラジオデイズ』でした。
 

 

 

ともかく、この曲はとてもいいですね。マサムネさんのラジオに対する強い想いを感じられるだけでなく、聴き手もそれぞれ自身とラジオにまつわる思い出に浸ることのできる曲だなと思いました。

藤巻亮太『Polestar Tour 2017 Final at Tokyo』感想 ※追記あり

藤巻さんが、ソロとして初めて発表したライブDVDです。2017年の、アルバム『北極星』収録曲を中心としたライブとなっています。

藤巻亮太 Polestar Tour 2017 Final at Tokyo [DVD]

藤巻亮太 Polestar Tour 2017 Final at Tokyo [DVD]

  • 発売日: 2018/04/25
  • メディア: DVD
 

 

 

私は、藤巻さんのアルバム『北極星』は、これまでの藤巻さんのソロ名義で発表してきたアルバムの中で最高傑作だと思っています。もちろん『オオカミ青年』『旅立ちの日』『日日是好日』も、とても好きですし、素晴らしいアルバムだと思うんですが、『北極星』は、それまでの殻をドーンと割ったような感じがします。

1曲1曲に深みがありつつ、色々な色に染められてとてもカラフルな感じ、つまりそれぞれの楽曲にそれぞれの個性があり、アルバム1枚で色んな場所を旅しているような感じになるんですよね。

 

 

ともかく、アルバム『北極星』は素晴らしいアルバムで、その楽曲がライブで披露されている様子を見ることができるので、是非!このDVDを多くの方に観ていただけたらと思っています!

↓このライブDVDのティザー映像です!収録楽曲が少しずつ収録されていますので、ご試聴にどうぞ!

 

 

このライブDVDでは、アルバム『北極星』の曲が中心に演奏されていますが、他にもソロの初期の曲がいくつか演奏されています。

『ハロー流星群』『かすみ草』『月食』『ゆらせ』『花になれたら』の5曲です。

とりわけ、鳥肌が立つほどカッコいい…と感じた曲が、『かすみ草』でした。

もちろんアルバムに収録されている、CD音源も非常にかっこいいので、もともと好きでした。しかし、このライブ映像では、ステージの感じや、照明の切り替わりとか、演奏している様子を観て、かつ、ライブの熱感も混じってさらに勢いのついた楽曲を聴いて、ますます『かすみ草』がカッコいい曲に感じられます。ドラムやベースの音が強く出ている感じがして、曲の疾走感が強調されているような感じがします。

 

 

レミオロメンの楽曲の中では、『南風』『雨上がり』『3月9日』が演奏されています。『雨上がり』については、レミオ時代のロックな感じとはまた少し違って、少しポップな感じになっています。

ブラスバンド風というか、スカパラ感があるというか、金管楽器が入っているので、少し大人っぽさもあるんですよね。また、間奏のじゃかじゃかかき鳴らすところで、ギターやドラム、ベースの音だけでなく、様々な音が入っていてびっくりしました。

 

このライブでは、キーボードが多種多様な音を出していて、それが色んな曲にマッチしています。キーボードが、ライブで大変活躍しています。

 

 

北極星』の中に収録されている楽曲の中では、『紙飛行機』と『another story』の演奏がとても印象的でした。

『紙飛行機』は、CD音源もとてもいいんですけど、やっぱりライブもとてもいいですよね~!もともと疾走感のある楽曲なんですが、ライブではドラムが力強く躍動していて、ますます疾走感を感じられるようになっています。

特に、

みんな元気かい 俺は変わった

この部分を、楽しそうに、笑顔で、力強く歌っている姿を見て、このような感情を心から藤巻さんが抱いているんだなと感じました。色々吹っ切れた!という感じがしますね!

 

 

また、『another story』も、藤巻さんのゆったりと、そしてしっとりとした歌声で、ますます切ない気持ちになる演奏でした。特にCメロの切なさは尋常ではないです。

ピアノに感情がこもっているという感じがします。「解くのが」の部分で、声とともにピアノの音が力強くなって、グッと感情が前面に出てきていますね。

また、Aメロ部分は、藤巻さんの横顔と奥に光るライトが綺麗に重なっている映像が続いていて、とてもいいですね。

 

 

・・・・・・・

 

全体を通して、レミオロメン時代のライブDVDよりもさらにレベルがアップしたという感じがしました。演奏技術もそうですが、映像、とりわけカメラワークがよりよくなったという感じがします。きっとレミオファンの皆さんならご存じだと思うのですが、レミオのDVDには、突然藤巻さんの口元がテレビ画面いっぱいに映るような謎のカメラワークが多いので…苦笑

 

 

【私の好きな5曲】JUDY AND MARY

ジュディマリも好きで、普段からよく聴きます!ただ、私は『FRESH』と『ORANGE SUNSHINE』の2つのアルバムしか持っておらず、かつ後期の曲をよく知らないので、5曲だけ選ばせていただくことにしました。

 

 

①BLUE TEARS

BLUE TEARS

BLUE TEARS

 

ロックな曲でありながら、どこか感情を揺さぶるような、切なさの溢れるメロディーで、すごく好きです。

 


特に私が好きな部分が、

流れ去る 透明の

ここの部分なんですが、ここのコード進行が、C D G Emとなっているそうです。この流れは非常に滑らかで良いですね !

 

 

また、サビの冒頭部分である、

忘れかけてた 遠い記憶 風が かき乱すように

ここの部分も好きなんですが、ここのコード進行は、G Bm Em Gとなっているそうです。


この曲は、主人公が、昔好きだった人と過ごした最後の夜のことをふと思い出して、それをどんなことがあろうとも絶対に忘れること ができないだろうと思っている、 ということを表現していると思います。

 

また、主人公が好きだった人には、自分の気持ちを伝えられないままお別れしてしまったのか なと思っているのですが、それがまた切ないですよね。

 

 

たくさんのウソは あの人を いつか壊して・・・

という歌詞がありますが、なんとも意味深ですよね。そして、切なすぎるんです。

 

 

YUKIさんがまだロリータ(で合っていますかね?)路線で活動 していた頃だと思うので、少し幼い感じの声で歌われているのです が、それがまたなんとも曲とマッチしてますよね。

 


上京したばかりのまだまだ若い子が、「忘れかけてた」地元での思い出の恋を思い出している様子を想像してしまうのです。

 

物語性が強くて、たとえ自分がそのような経験をしていないにしても、聴くだけで共感して胸が締め付けられる・・・そんな切ない曲 です。私がジュディマリの曲の中で一番好きな曲です。

 

 

 

②Brand New Wave Upper Ground

Brand New Wave Upper Ground

Brand New Wave Upper Ground

この曲は、とにかく勢い良し、伸び良しの、真夏に聴きたくなる曲です。

 

この曲では、すっかりYUKIさんも、幼い系からキラキラしていてカッコイイ!という感じになっています。

 

また、 なんといっても、YUKIさんの伸びやかな声が本当に素晴らしいですよね!空中に描かれる放物線のように、ゆったりとしつつ、 伸びやかで、聴いていて本当にすごいなと感じます。

 


サビがとにかく好きです!

2人で夢を見ている 胸を痛めて揺れてる

この部分については、浜辺をザクザクと歩いているようなリズム感 で、爽快な気分になります。流れるような感じがまた良いですね!
「胸を~揺れてる」のメロディーが綺麗ですよね。

 

 

追い風を辿れば 雲が晴れてゆく

この部分では、TAKUYAさん(確かそうでしたよね?)とハモ っていて、綺麗だと思います。

特に「ば」の音が好きで、何回も聴いてしまいます。パンっと広がるような音で「ば」が発音されてい て、なんとも気持ちの良い音です。

 

 

曲のテーマとしては、「有能なサーファー」は、今は鳴かず飛ばず だけれど、これからは彼(?)が活躍できるような、 彼の時代がやってくるよ!彼がかっこよく乗れるような波がやって くるよ!ということを表現しているものなのかなと思いました。

 


brand new waveは、真新しい波、という訳になりそうですから、そういう 風に捉えることができるかと思います。


一般的な応援ソングにあるような直接的な言葉はないにしても、聴き手を勇気づけてくれる応援ソングでもあるとも思います。

 

 

 

③ドキドキ

ドキドキ

ドキドキ

この曲は、私がジュディマリをしっかり聴こうと思うきっかけとなった曲です。

 

以前 どこかで、この曲のMVを見たことがあるのですが、そのMVでは メンバー全員が制服姿で演奏していたような気がします。 そのMVでの恩田さんがとにかくカワイイ~!と思い、感動したの をよく覚えています。

(ちなみに、私は恩田さんファンです。 男性が目元にお化粧をすると、こんなにかっこよくなるんだ! ということを知りました。)

 


イントロのギターが、胸の高鳴りを表しているような高揚感をもっ た音で、曲の冒頭からドキドキ感を与えてくれます。

 

 

私が好きな部分は、Aメロ部分です。歩くようなリズム感や、落ち着きがありつつ、広がりを見せてくれる曲調がすごく耳心地が良く て好きです。身体にすぅ~っと染み渡るような感じがします。

 

 

陽は落ちる あたしの上に
消えないで 胸のドキドキ

この部分は、AメロやBメロ、サビとは違って、少し不安げな曲調に感じられます。

ドキドキするという感情が、いつかなくなってし まうという寂しさを表現しているのかなと思いました。 確かに大人になれば、思春期の頃に感じていたドキドキの感情なんて、なかなか感じられなくなってしまうものですよね。

 


この曲は、学生時代にしか味わうことができないようなドキドキ感を、大人になっても大事にしていきたいなという思いの詰まった、 かわいらしい曲だと思います。

 

 

 

 

④ダイナマイト

ダイナマイト

ダイナマイト

この曲は、勢いがすごくて、しかも歌詞はド直球で(曲中に何回も 「ダイナマイト」と出てきます)、パンクな感じもありつつ、YU KIちゃんの声がとてもかわいらしいので、可愛い系パンク、みたいな感じになっている曲です。

 

 

この曲は、Aメロからサビまでせかせかと駆け抜ける感じがあるの で、気分をアゲたいときに聴きたくなる曲です。

 

 

私がこの曲の中で一番好きな歌詞が、

目指す場所は いつも 変わるけれど
信じてるものは いつも 変わらない

この部分です。

とある目標に向かって頑張っていたけれども、失敗して挫折してしまったときに、この曲のこの歌詞にとても励まされ ていました。


環境の変化、結果の有無によって、自分が目指すべきものというも のは変わってくるものです。しかし、たとえ目標が変わったとしても、 自分の信じているもの、つまり信念は決して変わることはないのです。

 

実際、私はとある目標を達成できなかったことで、その後の目標は変わってしまいましたが、それでも、挫折する前から抱いていた信念というものは、それが正しいものである限り、絶対に変わるものではないということを確信しました。

 


「目指す場所」と「信じてるもの」を対比させているわけですが、 本当にその通りだと思います。

語感も良く、また真理でもあり・・ ・この部分が非常に良く作られていて、すごいなと思いました。

 

 


⑤DAYDREAM

DAYDREAM

DAYDREAM

私は、この曲をきっかけに、ジュディマリを知りました。


ものすごく切羽詰まっている感じというか、余裕がない感じ、何かに追い詰められているような感じのあるメロディーで、聴いている こちらもそのような気分になってきます。

 

 

静かにAメロに入ったかと思いきや、あっという間にサビに入り、 どーんと爆発するような、YUKIさんの力強い声が響き渡るとこ ろが、この曲の聴き所ですよね。

 

 

また、サビの、

しんきろうの 真ん中で

この部分のどんどん階段を降りていくように感じられるコード進行 が、大変気持ちよくて、凄く好きです。

ちなみにコード進行は、

D m7 G7 C Fmaj7(Capo5)

となっているそうです。セブンスコード が多用されているんですね。

 


私の好きな歌詞は、 

清らかなままで いられない都会に
夢のように さけびは届かないままで・・・

この部分です。


この曲にも、都会=汚れてしまう場所、という前提があるようです 。

私の個人的なイメージでは、白昼夢を見てうなされている様子( 夢の中で恐怖を感じている)と、都会の中で置いてけぼりになり、 自分が自分でなくなってしまう恐怖を重ね合わせているような感じ がします。

 

叫びが届かないことや、早く誰か助けて欲しいという気持ちなどといった焦りのようなものが、 先程述べたように曲調からも感じられます。
 

 

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以上、私が好きなジュディマリの曲、5曲をご紹介しました。

 

私はそこまで深いファンでは無いのですが、ジュディマリの魅力はYUKIさんの自由な感じにあると思っています。

 

大きく体を動かしたり、ニコニコして歌ったりと、とにかく元気っ子という感じであり、かつ可愛くて、とても輝いているなあと思いました。あの可愛らしい笑顔が、私たち聴きてを魅了しますね!