コロナ禍の2020年も、もうまもなく終わりですね。
新たに迎える2021年は、2020年にできなかったことができるようになる、明るく楽しい年になりますように。
そんな願いを込めながら、2020年の個人的音楽シーンを振り返っていきたいと思います。
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今年は、外出自粛のために、音楽を聴く機会がグッと減少しました。私は普段、音楽を移動中(とりわけ電車内)に聴くことがほとんどで、部屋で"音楽を聴くための時間をわざわざとって"、椅子に座ってじっくりと聴くということはしてきませんでした。そのため、本当に音楽を聴く時間が短くなってしまった1年であったと思います。
しかし、音楽番組の視聴機会は増えたように思います。というか、今年一年間の唯一の楽しみは、節目に行われる音楽番組(FNS歌謡祭、CDTV音楽祭、音楽の日、MUSIC DAY、歌コン、Mステなどなど・・・)でした。
季節ごとの音楽特番には、はやりのアーティストが出演するので、最近の音楽シーンはどうなっているのかということを手っ取り早く知ることができますし、色んなアーティストの曲を聴くことができて、とても楽しいなぁと感じていました。
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2020年、私がよく聴いた曲、気になった曲をご紹介したいと思います。
- ①吉澤嘉代子『月曜日戦争』
- ②吉澤嘉代子『美少女』
- ③スピッツ『海ねこ』
- ④スピッツ『猫ちぐら』
- ⑤宮本浩次『あなた』
- ⑥ザ・ヴィーナス『キッスは目にして!』
- ⑦Novelbright『あなたを求めただけなのに』
①吉澤嘉代子『月曜日戦争』
この曲は、まだコロナ禍になる前の1月によく聴いていた曲です。
普段よく行く食事場所で、のんびりと外を眺めながら勉強をしているときに、よく聴いていました。
吉澤さんの声が本当に魅力的なんですが、その魅力がぎゅっとつまったような1曲です。儚げで、透き通った水が滑らかに流れていくような声が本当に素敵なんです。とりわけ、以下の部分が大好きなんです。
青いリボンに染みこんだ 透きとおる血の
微かな香を辿って わたしを探すの
綺麗なリボンがくるくる舞うような歌い方と声で、本当に美しく、聴いていてうっとりしてしまいます。
この曲を聴くたびに、コロナ前の世界をいとおしく思います。
MVも是非チェックしてみてください!たなかみさきさんのイラストが、とても可愛らしいです!
②吉澤嘉代子『美少女』
この曲も、『月曜日戦争』を知ったときと同じ時期に知りました。
イントロの「恋がしたい~美少女になれたなら」の後の、ギューーーンって上がっていくギター音?メロディーがたまらなく好きです。聴いていて、とにかく明るい気持ちになれます。
恋がしたい女子の切なる想いが、丁寧に描かれていて、共感必至だと思います!
恋がしたい 恋がしたい
キスだけで生まれ変われるような
ロマンチックで素敵な歌詞ですよね。
MVの吉澤さんも、とても可愛らしいです!
③スピッツ『海ねこ』
ふと夜中に聴いたら、すごくハマってしまったという曲です。
マサムネさんの声が、少し太くて若い感じであるところ、イントロのベースがめちゃくちゃかっこいいのに、少し怪しい感じがするところ、曲調全体はポップ(『Crispy!』を彷彿させますね)なのに、妙に儚さがあって、独特な雰囲気をもっているところなどが、この曲の聴き所だと思います。
曲の最後の方の「ぱーぱーぱー」と続く箇所は、何を意味しているのでしょうか。このマサムネさんの声に重なるようにして、「ポワッポワッ」みたいな不思議な声?音が流れてきます。曲の歌詞、どことなく寂しい雰囲気に加わって、『海ねこ』という曲の不思議さを醸し出す要素となっています。
だからなのでしょうか、何回聴いても飽きない不思議な曲です。
④スピッツ『猫ちぐら』
コロナ禍で、全てリモートで制作された、2020年のスピッツの新曲です!
この曲には本当にあたたかみがあるので、この社会情勢で荒みがちな心をそっと包みこんであたためてくれるような力があると思います。
望み叶うパラレルな世界へ
この歌詞が特に好きです。今や大勢の人が一カ所に集まることは難しい・・・だからこそ、それぞれがそれぞれの場所で楽しむことができるような「パラレルな世界」があればいい、そんなことを歌っているのだと思っています。
個々人がそれぞれ望みを叶えるとはいえ、それはバラバラの世界(みんなベクトルが違う)なのではなく、あくまでパラレルな世界なんだということ、これは、みんなが同じ方向へ向かって並行して進んでいるということを表しているのかなと思い、マサムネさんの言葉選びに(勝手に)感動しています。
パラレルな世界で、それぞれが望みを叶えることができる機会として、
映画『スピッツ コンサート2020"猫ちぐらの夕べ"』があります!
スピッツ / 猫ちぐら (映画『スピッツ コンサート 2020 “猫ちぐらの夕べ”』より)
1月31日までとなっていますので、まだ観てないよ!という方はお早めに!(と書いている私も、まだ観れてないんです・・・泣)
⑤宮本浩次『あなた』
年末に話題となった、宮本浩次さんのカバーアルバムからです。
『いやいやカバーなんて・・・』と思っていたのですが、完全になめていました。
最高なんです。ただカラオケなのではなく、まるで宮本さんの曲かのようで、ほんとに素晴らしいんです。
小坂さんが歌うと可愛らしい感じ、本当に乙女が切ない恋心(理想?)を歌っているんだ、という感じがします。
宮本さんが歌うと、声の力強さもあってか、少し年老いた主人公が長年募らせた思いを語っている・・・そんな感じがします。宮本さんの厚みのある、力強い歌声が、繊細で若々しい『あなた』の歌詞と相反しているように見えて、実は絶妙な組み合わせだった、ということなのかなと思っています(個人的な感想です)。
もともと『あなた』は好きだったのですが、今回の宮本さんのカバーを聴いて、ますます好きになりました。
MVも素敵で、後半の光に包まれながら歌う姿は必見です!歌声と相まって、涙がでること間違いなしかと思います。感動的な曲だと思います。
⑥ザ・ヴィーナス『キッスは目にして!』
なぜだかわかりませんが、2020年、個人的に大ヒットです。
確か夏くらいに、とあるテレビ番組で、ザ・ヴィーナスのボーカルの方が最近この曲を歌っていらした映像を見かけて、それから気になって調べてみたところハマってしまったということだったと思います。
「作曲 ベートーヴェン」というところもまた面白いですよね。イントロがベートーヴェン(『エリーゼのために』?)っぽいですよね(このイントロは、個人的には、ゲスの極み乙女。『ロマンスがありあまる』のイントロにも少し似ているような気がしています)。
罠 罠 罠に落ちそう
誘惑の恋 私をさそう
キッスは目にして 罪は薔薇色
やはりこの部分が一番好きです。歌詞というよりかは、メロディーとリズム、曲調がとにかく好きです。「罠~」は、本当に落ちていくかのような感じがして、「誘惑の恋~」は、落ちたところからサッと切り返すような感じ、「キッスは~」は、やはり同じように切り返すのですが、それも執拗に(休む間もなく)攻めてくるような感じがして、とにかくスリリングな気持ちになる1曲です。
サビの後のハモりも美しくて、流れるようですごく好きです。
⑦Novelbright『あなたを求めただけなのに』
ドラマ『共演NG』のエンディングソングでした。
イントロからインパクトが強いです!ジャジャジャジャ、ジャジャジャジャ!からの、美しい高音の「愛さない~」が、強烈です!一瞬にして、心をつかまれました。
再開など望みはしないはずだったよ
誤魔化しきれないな
ドラマの趣旨とぴったりな感じがします(実はドラマも途中から見た人なのですが・・・)。伸びのある、高音が本当に美しいです。年末のFNS歌謡祭にも出演していましたが、そのときの演奏も素敵でしたね!
実は、この曲を知るまで、Novelbrightというバンドをよく知らなかったので、これを機に色々な曲を聴くことができたら、と思います!(CMのタイアップをしているということくらいしか知らなかったです・・・苦笑)
Novelbright - あなたを求めただけなのに [Official Music Video]
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2021年は、音楽シーンがさらに盛り上がっていきますように!
2021年も、わんわん電鉄をよろしくお願い申し上げます!