こんにちは、わんわん電鉄です。
今回は、本ブログ『わんわん電鉄』5周年記念企画第3弾として、私の人生に大きな影響を与えたアーティストである藤巻亮太さんの楽曲のうち、特に私が好きな5曲をご紹介したいと思います。
以前、こちらのブログで、レミオロメンについて、私の好きな10曲(又は5曲)をご紹介しました。
以前の記事は、こちらです。もしよろしければ、ご覧いただけますと幸いです。
- ⓪レミオロメン、藤巻亮太さんにハマったきっかけ
- ①「波音」(アルバム『北極星』収録)
- ②「サヨナラ花束」(アルバム『Sunshine』収録)
- ③「キャッチ&ボール」(アルバム『オオカミ青年』収録)
- ④「かすみ草」(アルバム『日日是好日』収録)
- ⑤「愛を」(アルバム『北極星』収録)
⓪レミオロメン、藤巻亮太さんにハマったきっかけ
私は、レミオロメンの活動休止後、ソロアーティストとして活動を続けている藤巻さんの楽曲も大好きで、普段から聴いています!
レミオ、そして藤巻さんにハマった経緯をざっくりとご説明したいと思います。
私がハマった期間は、2回あります。1回目が、2008年から2010年頃です。2008年の北京オリンピックの番組テーマソングとして使用されていた「もっと遠くへ」をきっかけに、レミオロメンを知りました(当時、フジテレビ系列の番組のオープニングとして、この曲が使用されていた記憶があります。その際に、「あきら~めな~いで~」しか流れておらず、その後、この曲の続きを聴いたときには、『こんな曲だったのか!!』と非常に驚いたことを覚えています)。
その後は、『レミオベスト』の曲を中心に、レミオの曲を聴くようになりました(小4の私が一番好きだった曲は、「明日に架かる橋」です)。そして、アルバム『花鳥風月』が発売されて、それを数ヶ月聴いた頃、なんとなく離れてしまいました(なぜ離れてしまったのかは覚えていません苦笑。ただ、当時小学5年生か6年生だった私には、藤巻さんが作るラブソングが、あまりにも濃厚すぎて、少し恥ずかしく感じたことを覚えています笑)。
その数年後、2015年の冬に、突然、レミオの曲が聴きたくなりました。それは、本当に突発的に、でした笑。今思い返してみれば、当時の私は、小学4年生から6年生の時代に戻りたかったんだと思います。
手元にあった『レミオベスト』『花鳥風月』の曲を聴くと、小学生だった頃に比べて、レミオの楽曲の良さや深さを強く感じるようになりました。そこで、さらにその他の曲も聴くようになり、今度こそ沼にハマってしまってしまいました。
そして、レミオロメンの曲を一通り聴いた頃、藤巻さんのソロ名義で発表している曲も聴くようになり、そちらの方にも次第にハマっていきました。ちょうど、アルバム『日日是好日』がリリースされた頃でした。
それから9年。藤巻さんのことは、今でもリアルタイムで追いかけ続けています!もっとも、対面でのライブには、未だ参加したことがありません・・・(オンラインライブは、何度か参加したことがあります)。今後、是非ライブに行ってみたいと強く思うアーティストの一人です。
そういうわけで、藤巻さんの楽曲には、私の高校時代、そして大学時代の思い出がたくさん詰まっています。そんな藤巻さんの楽曲の中から、特に私が思い入れのある曲を5曲選んでみたいと思います。
①「波音」(アルバム『北極星』収録)
夏の海辺で好きな人と聴きたい、日常から永遠を育てていくような2人のラブソングです。やはり藤巻さんは、海系、波系の曲作りに強いな・・・と感じます(レミオロメンの「波」も好きです)。
さわやかな曲調、日々の生活のなかでの「君」を愛おしむ歌詞、優しい藤巻さんの歌声・・・一つ一つの要素が素敵な曲です。
個人的に好きなフレーズが2つあります。
1つめが、
コンビニで買ったアイスコーヒーを 二人で飲みながら
蝉の音こだまする 夏のトンネルくぐってく
この箇所です。この曲を初めて聴いたときには、「コンビニで買ったアイスコーヒー」というフレーズが、あまりにも斬新すぎて驚きました。本当に日常を感じさせてくれるフレーズで、とても好きです。車で移動する途中に、コンビニでアイスコーヒーを買って、二人で飲んで談笑している様子が浮かんできます。
2つめが、
未来は僕らに開かれてる 優しい窓
この箇所です。藤巻さんの優しい歌声も相まって、二人にこれからも明るい未来が続いていくことを予感させてくれるフレーズとなっています。そして、ただの聴き手である私自身にも、なんだか、明るい未来があることを「優しい窓」がそっと教えてくれているような気持ちにもなります。この曲を初めて聴いた高校3年生の頃から、私自身、辛いと感じることが多くなってきていたので、このような優しい歌詞が深く身にしみていました。
曲全体を通して、「僕」の包容力がすごいな・・・と感じます。ケンカすら、「愛の木」を育てる要素になるわけですから・・・。こんな方に愛されてみたいですね。
②「サヨナラ花束」(アルバム『Sunshine』収録)
輪廻転生をテーマに、別れの先に、さらには、人生の終わりの先に、また再び出会えるという希望があることを歌った曲であると解釈しています。
この曲の解釈や感想については、以前、アルバム『Sunshine』の感想・レビューをまとめた際に詳しく書いているので、そちらもよろしければご覧ください!
以前の記事にも書いたように、この曲に表現されている「死生観」は、私のそれに非常に近いものであると思っています。だからこそ、この曲に非常に共感しています。
また、この曲の藤巻さんの歌い方も非常に好きなんです。藤巻さんの強く、太く、伸びやかな声がサビで存分に活かされていて、それが非常に耳心地が良いと感じています。
③「キャッチ&ボール」(アルバム『オオカミ青年』収録)
過去の「自分」を脱ぎ捨てて、別れも経験することを通じて、新しい「自分」となって未来へ進んでいく様子、心情を描いた曲です。
藤巻さん自身、色々と悩んだり、苦しんだりしたことがあったんだろうな・・・と思いつつ、私自身の経験と重ね合わせながら聴いています。過去の自分から、未来の自分に「脱皮」しようとする過程で生じる感情の変化や矛盾が繊細に描かれていて、共感しまくりなんです。
変わらなきゃ変だし変わってもね
善し悪しさ
「わかる!」と共感される方も多いのではないでしょうか。人生に行き詰まったとき、「変わらなきゃ!」と思うはやる気持ちと、「でも変わったって、それがヘンだったら?」と思う冷静な気持ちが対立して、こんな気持ちになることがありますよね・・・。
幸せを幸せと呼べる心になって
このフレーズが、この曲の中で一番好きかもしれません。
なぜなら、私自身、常にこのフレーズが人生のテーマになっているからです。高校時代から人生に行き詰まるようになり、約9年ほど、辛い時期を過ごしてきました。その際に、常に感じていたことは、「幸せなことなはずなのに、幸せだと感じられない」ということでした。最近になって、ようやく前向きになれるようになり、「寂しい過去」も燃やせるようになってきましたが、やはり「幸せを幸せと感じられる心」というのは、ときに忘れがちになってしまいます。だからこそ、このフレーズをとても大切にしています。
こちらの曲には、ライブバージョンもありますので、是非お聴きください!テンポも良く、跳ねるようなリズムも心地よいので、いつか必ず生で聴いて、音楽にノッてみたいと思っています。
④「かすみ草」(アルバム『日日是好日』収録)
先鋭的な曲調で、情景描写が美しい曲です。かすみ草をモチーフに、「君」の力強さ、離ればなれになってしまった「君」が「僕」にとってかけがえのない存在であること、また、今の「僕」の孤独な寂しさを表現しているように感じています。
私がこの曲を好きな理由は、とにかくかっこいい!からです笑。主人公である「僕」の内面や感情はあまり描かれず、「僕」や情景について、客観的な様子の描写が連ねられているところに、藤巻さんのセンスの良さを感じます。
言葉の余白から、想像の広がりを得ることができる曲だと感じています。
個人的に一番好きなフレーズが、こちらです。
かすみ草 春風 夜の散歩道 歩いた
夕闇 黄金の生まれたての月 歩いた
ただただ単語が並べられているだけなのです。しかしながら、主人公の「僕」がどのような心情だったのか?、どのような景色のなかを歩いているのか?、その場所にはどのような香りが感じられたのか?を全て十分に想像することができます。このような、端的かつ簡潔な言葉で、より多くを表現する手法は、本当にすごいなと思います。この曲は、個人的には、この点で唯一無二の曲だと感じています。
⑤「愛を」(アルバム『北極星』収録)
メロウな雰囲気のイントロから始まるこの曲は、まるで「僕」の「君」に対する後悔の念を手紙に書き起こしたような曲です。すなわち、「僕」が「君」と「サヨナラ」した後に、家々の各所にある「君」との思い出を見つけたり、自分のずるさを感じたりしながら、人生における愛の意味について考えている曲であると考えています。
私が初めてこの曲を聴いたとき・・・それはもう「衝撃!!!」の一言でした。なぜなら、この曲は、あまりにも生々しすぎるからです。藤巻さん、誰かの実体験をそのまま書き起こしているのでは?と思うくらいに、リアリティ満載に描かれています。
あの夏上げた花火の残像
火薬の匂いがスローモーション
洗濯カゴの僕だけの服
半分だけ残った化粧水
一緒に行った映画のタイトル
一つづつ思い出したストーリー
みんなみんな思い出になって
どれもこれも届かなくなって
この箇所が特にリアルな表現が連なりすぎていて、当時18歳の私には衝撃だったんです・・・(今の私が聴いても、生々しく感じますし、胸を締め付けるような切なさを感じます)。淡々と歌われている箇所であるからこそ、「僕」の記憶や生活の中にある「君」のことを連綿と思い出し、その思い出が今となっては手の届かない過去になってしまったことを切なく思っている様子が思い浮かびます。
この曲について、私が好きなポイントが、「僕」の独白が強く、それが音楽と非常にマッチしているところです。特に好きな箇所が、
一人なのに二人みたい
二人なのに一人みたい
心がつくるイメージは
光にも闇にも染まる
この箇所です。曲の浮遊感と相まって、「僕」の思考の中をそのままとりだしたような不安定感、形のなさが表現されていて、天才的だと思います。また、言葉の意味についても、すなわち、「光にも闇にも染まる」という、その時々の感情にイメージが左右されるという気持ちのもろさ、揺らぎも、この曲調により存分に表現されていると感じています。
藤巻さんのソロ曲のイメージ、というと、私の中では、人生や生きることについての意味を哲学的に歌った曲が多いというイメージが強いです。しかしながら、この「愛を」という曲を聴くと、『藤巻さんは、愛や恋愛についても繊細に表現できる方だったな』、『もとより恋愛ソングにも強い方だったな』、と改めて思います(「恋の予感から」を書ける方ですからね~)。
この曲は、リアルな描写と「僕」の思考を織り交ぜながら、愛や恋愛について哲学的に表現している希有な曲なので、とてもお気に入りの曲です。
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以上、藤巻亮太さんの曲について、私の好きな5曲をご紹介しました。
藤巻さんの曲の特徴は、美しい情景描写と哲学的な歌詞だと感じています。だからこそ、聴く人々の感情の深いところにまで響く曲が多いのでしょう。
私自身、藤巻さんの書く歌詞がとても好きです。藤巻さんの言葉に、私の考えを重ねることを通じて、藤巻さんから「前に進む勇気」をもらっています。
これからも藤巻さんの活動を応援していきたいと思います。