わんわん電鉄

好きな音楽は、鉄道の路線網のように広がっていくものだと思う

2年越しの想いをもって、初めて堂島孝平さんのソロツアーに参加してきた感想【後編】

こんにちは、わんわん電鉄です。

今回は、前編に引き続き、堂島孝平さんソロツアー2024「米愛」に参加した感想の後編として、東京キネマ倶楽部公演の感想を書いてみたいと思います。

 

 

前編は、こちらです↓

wantetsu.hatenablog.com

 

 

サブステージからの登場~「NO MORE 涙」

東京キネマ倶楽部は、かつてグランドキャバレーとして稼働していた名残があるため、サブステージがあったり、サブステージからメインステージに続く階段があったり、華やかで豪華な幕があったりします。

 

堂島さんは、サブステージから幕を開けてわっと登場。

 

しかし、登場は1回ではなく、2回3回と、サビの度に隠れては何度も登場してくれました笑。すごく可愛かったです!それはまるで、プレゼントを一度開封しては、かかっていたリボンをかけ直すなど未開封の状態に戻し、再び開封して、それを何度もくり返すことで何度も嬉しさを味わう行為に似ているなぁと思いました。

 

そして、堂島さんの身体能力の高さに驚かされました。

若い頃からバク転を軽々とできてしまうくらいに身体能力が高いようですが、その能力が今も健在なようです。サブステージの手すりに足をかけて、そこに両足で立ってみせたのです!すごすぎる!!感動しました!!危ないな、大丈夫かなと思いつつ、つい熱狂してしまいました・・・(オイオイ)。

 

 

そして、私はやっぱり「NO MORE 涙」が大好きです。

もともと曲自体が好きだったのですが、新横浜に引き続いてアイドル風の堂島さんのキラッキラに輝く姿を見ることができて、ますますこの曲が好きになりました。

曲を聴きながら頭の中でイメージしていた振り付け(?)と、実際のそれが合致したときには心から感動しました。

「強がってはみたけれど」のところのフリが忘れられません・・・これからこの曲を聴くときには、必ず踊る堂島さんが脳内で再生されることでしょう!

 

 

ひとつひとつのフリが面白い

印象的だったシーンをいくつか挙げてみたいと思います。

 

第一に、「愛だろ、やっぱ!」と何度も叫ぶシーンです。

これは、元アンジュルム竹内朱莉さんのソロデビュー曲のタイトルです。実は、私は、この「愛だろ、やっぱ!」を叫んでいるのを見ているときには、この叫びが竹内さんの曲名だとは分かりませんでした・・・。

しかし、自分の曲を演奏するときや自分のことについて語るときとは少し違う、より骨太な熱意のこもった感じからして、アンジュルム関係では?ということは、容易に推測できました笑。結果として、大正解~でしたね。2年くらい、なんとな~く堂島さんを追いかけていたら、なんとな~くそういうことが分かるようになってきました(←それくらいで人様のことを分かった気になるな、と自省のツッコミ)。

堂島さん、めっちゃ好きバレしてます笑。アンジュルムへの愛が隠し切れてなくて、本当に可愛いですね笑(←好きバレしてる堂島さんをイジりたくてしょうがない、どうしようもないファンです)

 

 

第二に、「月光地帯」に入るシーンです。

確か、曲に入るときに「いきまぁ~す」とめっちゃユルユルな感じの入りだったんですよね。ただ、この曲は、そういう感じじゃない!とセルフツッコミ。そして、仕切り直して、今度は、「それでは、月光地帯(←イケボ)、ちたい・・・ちたい・・・たい・・・」とセルフでエコーをかけていました。それに合わせて照明も暗くなったのですが・・・やっぱり何か違う、ということで再び仕切り直しになりました。

 

そこでだったと思うのですが、「すぐおもしろに逃げない!」(という趣旨)と仰っていたのが印象的で、個人的に超絶胸を打たれました。私が堂島さんを好きになった理由がそこにありました・・・。

私もつい、人前でなぜか面白に逃げてしまうことが多かったので、勝手に共感していました笑

 

 

第三に、「嬉しそうにお水を飲む」シーンです。

確か「嬉しそうに、お水を飲みます」と、謎の宣言をしてから、腕をフリフリしながら、水を飲んでいました。可愛さしかなかったです笑。

私自身、自分の動作を予告したり、解説したりする人が面白くて、周りの空気を和ませてくれるので、とても好きです。堂島さんも、まさにこのタイプの方なわけですが、こういったことは、素でやっていらっしゃるのでしょうか…?もしそうだとしたら、ますます好きになってしまいますね〜!

 

 

観客席へ降臨、「観客マイクスタンド」パフォーマンス

堂島さんは、ライブ(アンコール)の最後、「Almond」のときだったかと思いますが、突如客席の通路に降りてきました(私の席からは、かな~り遠い場所で、少し残念!でした笑)。そして、周囲のお客さんが堂島さんを触る?からか、「誰も触らない!」と仰っていたのが印象的でした。いやいや、つい触りたくなっちゃいますよね~笑。

 

そして、突然、観客席に乱入し、観客の方を一人引っ張り上げ、マイクを持たせ、その方をマイクスタンドにしてしまったのです!『どんな方がマイクスタンドに!?』と見ていたのですが、それが男性の方だったので、『やはり(色々あるこんな世の中だからこそ・・・)配慮してらっしゃるんだなぁ』と思ってみていました。

しかし!次に、引っ張り上げた腕は、女性の観客の方の腕でした(少し遠慮気味にはなっていましたが・・・笑)!

 

男女関係なく引っ張り上げている様子に、(良い意味で)少し驚くととともに、なんだか熱くて良いなと思いました。表現したい!観客を巻きこみたい!みたいな熱が、ぶわぶわ~っと伝わってきました・・・。

 

 

「マイクスタンド!」と言いながら、観客の方にマイクを持たせて、その腕を掴んで歌う姿には、胸が熱くなりました。

めっちゃ良い写真ですね!

ライブでそのシーンを見て、ライブ後にもまたこの写真を見て、とにかく胸が熱くなりました!もうめっちゃ「🔥」!という感じです。

 

 

そして、こんなに特別な気持ちになった理由を考えてみました。それは、おそらく、過去の映像の中にいた荒々しい堂島さんを今も感じることができたからかなと思っています。

すなわち、個人的には、今の堂島さんのテイストは、キラキラ・アイドル味が強くなっていると感じていまして、やはりアンジュルムのメンバーでもおかしくないくらいアイドル要素をもっていらっしゃるシンガーソングライターだと思います。それゆえに、オラオラ〜!な感じ(例えば、DVD『冒険者たち』のライブ映像の堂島さんの感じ(令和の今に使って良い言葉なのか分かりませんが、古い言葉で言うと、「男らしさ」、より一般化して、「荒々しさ」)は、かなり抑えめになっていると感じていました。しかしながら、このライブのこのシーンでは、そのような「荒々しさ」が強く感じられ、それはもう熱くて熱くて、胸が焦げました・・・。

 

 

私自身、堂島さんのライブに行ってみたい!と思ったきっかけが、そのDVDの「45℃」のライブパフォーマンスを観たことでした。その映像を初めて観たときには、あまりにも胸が熱くなりすぎて、テレビの前で胸を押さえて転げ回っていました(実話)(『ひぇ〜熱すぎる〜かっこよすぎる〜セクシーすぎる〜』と)。私は、そういった衝動のままに表現する、荒々しい堂島さんがたまらなく好きなんです(かわいい系、面白い系の堂島さんも好きですよ!)。

 

それは、堂島さんが今、目指している方向性(あるいは、多くのファンが求めている方向性)とは、違うのかもしれないなと思うと、少し自重しないととは思うのですが…やはり私は、かっこよくて、熱くて、荒々しくて、時にコミカルさもある堂島さんにはメロメロだ…という感情には抗えないようです…。

今後のライブでも、堂島さんの多様な側面を見せていただけたら嬉しいなあと思います!

 

 

記念写真用に、そのお客さんにフードを無理矢理かぶせて写真を撮っているところも面白かったです笑。扱いが手荒い・・・!!(それが良い!)

 

曲が終わった後、『みんな日々色々あるけれど、今日という日を忘れるなよ!』といった趣旨のことを仰っていたのが印象的でした。こういったニュアンスの言葉や、そのトーンがまさに個人的に胸に響くゾーンに当たるもので、それもすごく良かったです(もともとロックバンドファン出身だからかなぁ・・・?)。

 

 

面白すぎたトーク

新横浜でのトークは、しみじみと聞いていたのですが、東京でのトークは、面白すぎて、思わず高笑いをしてしまいました・・・。

 

その面白トークのテーマが、地球温暖化と音楽の季節感についてでした。

すなわち、地球温暖化が進んでいる→11月でも暑い!(実際に汗をかいていたそう)→季節が2季になってきていて、夏と冬しかない!→そもそも自分には、夏の曲はない(春を迎える曲はある、と仰ってました笑)→11月でも「ストップザシーズンインザサン」って感じで、TUBEやサザンは良いかもしれないけど、堂島さんは困る!

みたいな内容だったと記憶しています。

 

シーズン・イン・ザ・サン」のという言葉が突如出てきたときには、思わず吹き出しました。私自身、ついこの前、車の中で「11月だけどそこそこ暑いし、TUBE聴くぜ~(実際に聴いたのは、「ガラスのメモリーズ」)」と思っていたからです笑。

 

地球温暖化って、人々の生活環境に影響を及ぼすのみならず、アーティストの音楽活動にも、季節感(四季を感じる音楽)において甚大な影響を及ぼすものなのだ、ということを学びました。大変興味深かったです(私は、大学で環境分野を専攻していたので、なるほどそういう困りごともあるのかと、目から鱗でした)。

 

 

ちなみに、堂島さんに夏や冬の曲が多くないのは、音楽的な棲み分けを試みたからだそうです。夏のアーティストには、上記のとおり、サザンやTUBE、冬のアーティストには、広瀬香美さんを挙げていらっしゃいました。このお話は、個人的にとっても興味深かったです。確かに90年代って、メインの季節に、それが代名詞となるようなビックアーティストがいて・・・という感じでしたよね!!

アーティストって色んなことを考えて、自らを市場に確立していくんだなぁと思いました!

 

 

味わい深い曲たち

前回参加した新横浜公演では、私の勉強不足ゆえにハジメマシテな曲もかなり多かったです。しかし!今回の公演では、前回のセトリを踏まえて勉強済みなので、以前よりも深く、心に余裕をもちながら、各曲を味わうことができました。

 

ちなみに、ライブでのセットリストはこちらです(新横浜公演も同じです)。

open.spotify.com

個人的に「しみるー!」と感じたのは、「存在」と「ワセダ通り」「神に笑われても」です。

 

「存在」は、もともと好きな曲なので、ライブでも聴くことができて嬉しかったです。音楽が創り出す物語の世界に包まれるような感じがして、体全体でこの曲の世界観を味わうことができました。

 

 

「ワセダ通り」は、今回は、歌詞がすぅっと体に入ってきて、言葉を味わいながら聴くことができました。忘れられて置き去りになったマフラーの哀愁を感じていました…。

 

そして、「神に笑われても」は、イントロが特に好きで、曲が始まったときには、深い海の底に沈められたような感じがして、とてもゾクゾクします。

 

 

そして、個人的にキュンと感じた曲が、「ゾンビのカーニバル」です。この曲がレコーディングされた当時の、少年のような歌声が、洗練された形で感じられて、キュンとしました。

現在、この曲が録音された頃からかれこれ20年以上経つと思うのですが、そのキャリアとともに少しずつ堂島さんの歌声もまろやかに、軽やかにソフィスケイトされていると感じています。もっとも、10代の頃の堂島さんの声もとても素晴らしくて、やはりそのときそのときの声が最高なんだとも思っています。だからこそ、今回のこの曲で、現在の中に過去を感じる瞬間があって、そして、その過去がとても愛おしいものだからこそ、キュンとする・・・みたいな感覚が呼び起こされて、胸がいっぱいになりました。

 

 

(これは、大人になった我が子に、子どもの頃の姿を見出す、みたいなものだと思っています。

この点について、昔、友人に『昔から鼻筋がきれいなところが変わらなくて素敵だね!』と言ったら、から『同じ人間なんだから、変わらなくて当たり前だろ!』と言われたことがありました。しかし、そういうことじゃあないんですよ!!と反論しました。

ポケモンでいえば、パーモットはパモから進化しているわけですが、同じ生物とはいえ、パーモットの姿にパモの姿が感じられて、可愛いし、なんだか胸がキュン…となりませんか?)

 

 

さらに、個人的にグッときた曲が「ベンジャミン、空を睨む」です。確か、曲の途中のサビがアカペラになったんです(ギターから手が離れていったシーンだったかなあと思います)。もともと名曲である上に、堂島さんの歌が上手すぎて・・・鳥肌が立ちました。歌詞の言葉がより立体的になったような感覚があって、感動しました。

 

 

その他にも、「葛飾ラプソディ」音頭MIXも良かったです!サブステージをやぐらに見立てたところには、『さすが!』と思いました。会場の特徴を活かしたパフォーマンス、素敵です!

また、この曲に関して、葛飾区のお祭りに呼ばれたいみたいなお話もしていて、『この年で新たな夢ができました(この年で夢ができるなんて思ってなかったけど)』といった趣旨のことを仰っていたのも印象的でした。そういった言葉も、ファンとして嬉しくなりました!

 

 

また、新曲の「うむむ Holiday」も最高でした!アイドルのように軽やかに踊りながら歌っていて、とても良かったです!

(こちらの動画、回転しながらステージの下手にやってくるところがアイドルちっくですね!!最高!!)

 

 

改めて『愛』を確認したライブ

ライブに2回参加してみて、改めて色んな意味での『愛』を確認しました。

堂島孝平さんに対する愛(←こう書くとなんか重い感じがしますが…笑)、ダンサブルな音楽に対する愛、沁みる~聴かせる~な音楽に対する愛、ライブという文化に対する愛、ライブ業界に対する愛、お米不足が起きてしまったからこそのお米に対する愛、そして、音楽全体に対する愛・・・そして、個人的には、自らを表現し続けるための熱を生み出すための自己愛が大切なんだろうなぁと思いました。

 

そして、堂島さんご自身はどのように感じているのかは分からないのですが、私としては、ソロアーティストってすごい!!とますます思うようになり、ソロに対する愛が強くなりました。

もちろん、バンドもすごいですし、そのことは、私自身が以前はバンドのファンをしていることが多かったので、よく実感しているつもりです。しかしながら、ソロは、一人だからこそ、なんにでもなれる、といいますか、一人しか「資源」がないからこそ、色んなコトに挑戦できますし、色んな姿になれますし、やりたいことを実現するための多様なスキルが身につくので、とっても憧れます。一人だからこそ、他者から見て「切り口の多い、『多層的』なアーティスト」になれるのだろうと思いました。

 

 

ちなみに、11月は、この「米愛」ツアー告知のため、堂島さんが毎週インスタライブを開催してくださっていました!そのうち、とある回で、堂島さんが「バンドの人だったら、複数人の顔がインスタライブに出てくるから飽きないけど、自分は一人だから、なにか変化がないと・・・」といった趣旨のことを仰って、突然髪(というよりも頭)を振り乱したことがありました。堂島さんがものすごく頭を振り乱していて衝撃でした・・・(さすがに、頭は振りすぎると、頭痛になったり、脳に影響があったりしそうだからヤメテ~!と思っていました・・・)。そして、前髪が色々と変化したわけですが・・・。

 

確かに、前髪が変わると、少し雰囲気が変わりますし、そういった(少し無茶ですが)発想が面白くて、やはり堂島さんが好きだなぁと思いました。

 

もっとも!堂島さんにお伝えしたいのは、「複数メンバーがいれば、確かにあちこち見所があって、常に新鮮な気持ちでインスタライブを拝見できるかもしれませんが、実は、私の場合は、そのメンバーのうちの誰か一人しか見てない・・・いや、見れないのです・・・なぜなら焦点は、一つにしか合わないから・・・。そもそも、私自身、そのときそのときで一人しか推せないから・・・(経験談)」ということです。

だからこそ、堂島孝平さんがソロアーティストであることは、ファンとしても大変ありがたいのです!!堂島さんが3人、4人・・・と増えたら、目で追えなくなりますし、もはやどの「堂島さん」を応援したらいいのか分からなくなってしまいます!

 

 

というわけで、ソロアーティスト大好き!堂島孝平(敬称略)大好き!になったライブツアーでした!!!