わんわん電鉄

好きな音楽は、鉄道の路線網のように広がっていくものだと思う

青春時代をBUMP漬けで過ごした私が、Galileo Galilei『僕らのBUMP OF CHICKEN』を聴いて

こんにちは、わんわん電鉄です。

 

先日、ツイッターのトレンドに「Galileo Galilei」と入っているのを見たことをきっかけに、次の動画にたどり着きました。


www.youtube.com

Galileo Galileiが、自身がファンであるというBUMP OF CHICKEN(以下、BUMP)の、思い出の曲をカバーした動画です。

natalie.mu

 

私は、Galileo Galilei(以下、GG)の熱烈なファンというわけではないのですが、彼らの『僕から君へ』という曲が大好きであったこと、また、私の周りにファンが多かったことから、GGのことはそれなりに知っているつもりでした(BUMPファンかつGGファンという人はかなり多いですし、2013年くらいの時期に『スクールオブロック』とかを聴いていた音楽ファンは、GGをよく知っていたと思います)。また、ボーカルの尾崎さんの声は、BUMPのボーカルである藤原基央(以下、藤くん)の声に似てるなぁ・・・ということも、当時中学生だった私は、なんとな~く感じていました。

 

 

今回、GGがBUMPの曲をカバーしてくれたことが、とても嬉しいです。原曲を大いに改変するのではなく、尊重して忠実に演奏してくれていること、だからといってただの「コピー」になることなく、しっかりとGGらしさも出ているということが、とにかく嬉しいです。

 

 

カバーされた『ナイフ』『リリィ』『メロディーフラッグ』『ホリデイ』『ロストマン』を聴いて、私の人生にとって、BUMPは、いかなる存在であったかということを改めて認識することになりました。

私にとって、BUMPは、私の「青春時代のハイライト」である、といえると思います。

 

 

小学6年のときにBUMPに出会って、中学1年のときにがっつりハマりだして、それから高校卒業くらいまでの約7年間、ずーっとBUMP漬けの日々を過ごしていました(より厳密にいえば、中学3年間は、本当にBUMP以外の曲はほとんど聴いていなくて、高校に入ってからは、他のアーティストの曲も並行して聴くようになった・・・という感じです)。

その7年間は、BUMPなしに語ることができないくらい・・・BUMPに結びついた思い出がいっぱいあります。

 

 

『ナイフ』は、今回カバーされた曲の中でもっとも思い入れの強い曲です。この曲のBメロの、

夜明け色のロケットに飛び乗ろう

怖いならよく見なよ 小さな虫だって短い命頑張ってんだからさぁ

この部分を聴いて、この曲をよく聴いていた中学1年のある日の夜中を思い出しました。というのは、中1の私は、BUMPのラジオ番組である『PONTSUKA!』を聴くために、毎週、日曜日の27時まで必死に起きていようとしていました。番組が始まるまでの間、布団に入って、ウォークマンに入っているBUMPの曲を聴いていたのですが、その際によく聴いていたのが、『ナイフ』でした。

 

 

先日、GGによるカバーの『ナイフ』も、中1のときと同様に布団の中で聴いたのですが、当時からもう約10年も経っているのに、当時の自分になってしまうような気がしました(もちろん、そんなことはあり得ないんですけどね笑)。すなわち、日曜の夜、『明日はまた月曜日、学校だなぁ~。1時間目は××かぁ・・・』などと考えて、憂鬱になっていたことが多くありましたが、それでも頑張ってなんとか登校しなきゃなあ・・・など、当時感じていた感覚が、ぶわっと蘇ってきて、「うわああ!!(語彙力がなくて説明しきれない感情)」となりました。

 

 

他の4曲を聴いても、それぞれの曲に結びついている思い出がぶわっと鮮明に蘇ってきて、当時の自分に手が届くような気がしました。

もう、懐かしすぎて、やばい、懐か死んでしまう。

 

そんな懐かしい気持ち、思い出を思い出させてくれたGGには、本当に感謝しています。本当にありがとうございます。

 

 

冷静に、今回のGGによるカバーについて感想を述べるとするならば、

まず第一に、忠実なカバーであり、それが素晴らしいということでしょう。ギターの音色、歪み具合などが、CD音源とほぼほぼ一緒だと感じています。GGの、BUMPに対する愛を感じます!

 

第二に、尾崎さんの声と藤くんの声には、似ている要素がかなりあるということです。お二人とも声の「ベクトル」が違うとは思うのですが(尾崎さんは、丸みのある声であり、藤くんは、尖った声である)、重なり合う部分がかなり大きいのだと思います。個人的には、等積変形した三角形みたいなイメージを持っています。

 

第三に、尾崎さんが尾崎さんらしく歌い上げたことによって、原曲の新しい側面を見いだすことができたということです。これは、CDでしか聴いたことがなかった曲をライブで聴くと、その曲に対してまた新たな感想を得るということと似ていると思います。

今回カバーされた曲は、いずれもBUMPの初期の曲であり、当時の藤くんの声は、かなり荒削りな感じだったと思います(もっとも、『ホリデイ』は、あんまりそういう感じではないですが)。それゆえに、歌詞にある言葉がはっきりと発音されていなかったり、少しクセのある感じで発声されている箇所がいくつかあると思います(例えば、『ナイフ』の英語詞の部分や、『ロストマン』の「切り取った」の部分など)。それはそれで、味があって好きですし、何度も聴いたことで、「その曲はそう歌うんだ!」という思い込みすらあります笑。

 

今回のカバーにおいて、尾崎さんの歌い方をよく聴いてみて感じたのは、当時の藤くんが藤くんらしくまとめ上げた部分を、尾崎さんが一度丁寧に紐解いて、そして、歌詞の言葉を丁寧に、尾崎さんらしく包み直したということです。すなわち、一つ一つの言葉が丁寧に、優しく発声されていて、それこそ尾崎さんらしさなのだろうと思います。これは、尾崎さんの、BUMPの歌詞に対するリスペクトなんだろうなと思います。

 

原曲に比べて、一つ一つの言葉がはっきりと歌われているため、この点については、原曲とまた違った雰囲気を味わうことができますし、さらに、原曲がもっていたポテンシャルがさらに引き出されて、違った側面を味わうことができると思います。約10年の時を経て、好きだった曲の新たな姿を楽しむことができて、嬉しいです。原曲に対して愛のつまったカバー曲が聴けるというのは、こんなにも幸せなことなのだと実感しました。

 

これからまた、何度も聴かせていただこうと思います。

本当に、ありがとうございます!

 

 

・・・・・・

 

 

以下、めちゃくちゃ余談です。

今回のBUMPのカバーを聴いて、思い出してしまいました。それは、

中学時代、ヒロくん(増川弘明さん)に、ガチ恋していたことです…(笑)

痛すぎるでしょう、笑ってください。

 

 

このブログにこのことを書くか迷ったのですが…実は、カバー曲を聴いてからというもの、ヒロくんを追いかけた中学時代が頭の中をぐるんぐるん駆け巡ってしまい、何をどうやっても思い出死⇒恥ずか死になってしまいました。だからこそ、いっそブログにこのことを書いて、過去を「清算」しようと思いました(笑)

 

 

当時の私は、熱烈なBUMPファンであり、ヒロくんファンでした。学校でも口を開けば、BUMPの話か、ヒロくんの話でしたから、中学時代のあだ名は『バンプ』でした(笑)卒業時、クラスメイト一人ひとりからメッセージをもらった際には、8割の級友が『BUMP好きすぎてすごいね(笑)』『ヒロってなに』みたいなことを書いてくれました(笑)

 

 

ヒロくんは、私の約20歳年上(ちょっと年齢をぼかしておきます)であるために、中学時代の同級生は、『え!?!?』というリアクションをする人がほとんどでした。しかしですよ!ヒロくんは、年齢を感じさせないんですよね。BUMPファンの方なら十分ご存知だと思いますが、ヒロくんの見た目は、大学生なんです。それは、私が中学生だったころから全く変わりません。だからこそ、周りから、年齢だけを見て『おじ…?』という反応をされるのは、少し不服ですねぇ。

 

 

ヒロくんが好きすぎて、当時はガチで結婚したいと思っていましたし(痛すぎ…)、そのことを口に出して周りに話していましたし(迷惑…)、さらに、ヒロくんの似顔絵とか描いて楽しんでいました(ヤバすぎ…)。ヒロくんの名言を頭の中で反芻していたこともありました。↓この記事に詳しく書かれています。「恋は反比例」が一番好きでした(笑)

plaza.rakuten.co.jp

 

 

ちなみに、なぜ『ヒロくん狂』になってしまったか、すなわち、なぜ増川弘明さんのガチ恋ファンになってしまったかというと、ギャップ萌えしてしまったからです。見た目は、大学生みたいに若々しく、おちょぼ口で少し幼い感じすら感じさせるのに対して……キャラが……!!これ以上は、書きません(笑)詳しくは、アルバム『THE LIVING DEAD』の隠しトラックをお聴きください。あの隠しトラックが、私の中学時代を変えてしまったような気がします。(多分)ネタであるとはいえ、それ以降も、そういったキャラであるような発言やファンによる証言が見受けられたので、そういう人物だと勝手に思っています(笑)すみません!

 

 

ヒロくんへのガチ恋は、高校に入学すると自然におさまってきたわけですが……この経験(?)が、今の私にもたらしたものが一つだけあります。それは、1979年生まれ前後の人が、全くおじさんに見えないという感覚です(笑)ヒロくんのおかげか、私の、年齢に対する許容幅がかなり広がってしまいまして、それゆえに、好きなアーティストや芸能人は、みんな1979〜1984年生まれなんです(笑)この感覚は、芸能人に対してだけでなく、一般人に対しても持ちがちです。たとえば、19歳のとき、35歳の方に「若い!」と言って、困惑させたことがあります(笑)どうやら私には、ヒロくんより年下に対しては、若いな〜という感覚しかないようです。

 

 

Galileo Galileiによるカバーを聴いて、なんだかいろいろなことを思い出してしまった、そんなお話でした。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

(この記事を書いた今日は、久々にアルバム『Butterflies』の初回限定盤についてくる『Special Live 2015 at Yokohama Arena』の映像を観ました。この映像には、私が特に好きな曲しか入っていません!『太陽』と『morning glow』を聴いて、シビれまくっていました笑)