9月1日(日)放送のロック大陸漫遊記は、もともとBUMPファンでありました私としては、たいへん充実したものでした。
まず、マサムネさんが、BUMP OF CHICKENの楽曲を選曲するということ自体、とてもレアですよね!
まして、ファン目線で選曲なさったということですから、マサムネさんがBUMPの曲の中で、どんな曲が好きかが分かるのです!これは本当に凄いことですね!
好きなアーティストが、好きなアーティストの楽曲を選び、コメン トするという・・・贅沢な時間でした。
以下、オンエアされた楽曲について、私のコメントを加えていきます。(オンエア順)
- ①夏が終わる/スピッツ
- ②オンリーロンリーグローリー/BUMP OF CHICKEN
- ③グングニル/BUMP OF CHICKEN
- ④ハルジオン/BUMP OF CHICKEN
- ⑤才悩人応援歌/BUMP OF CHICKEN
- ⑥HAPPY/BUMP OF CHICKEN
- ⑦Aurora/BUMP OF CHICKEN
- ⑧Akatsuki/PE'Z
- マサムネさん、ありがとうございます!
①夏が終わる/スピッツ
「夏が終わるな・・・」という感情が高ぶってきたこの9月初旬にこそ、聴きたくなります。
以前、私も『夏が終わる』について、感想や考察をブログにまとめましたので、そちらも併せて読んでいただけると、 とても嬉しいです。
②オンリーロンリーグローリー/BUMP OF CHICKEN
「ナイス選曲っっ!!!」と、思わずラジオの前でガッツポーズをしてしまいました。私もこの曲が大好きです。
イントロのキラキラ感、透明感は、今のBUMPに通ずる物があり ますね。この頃から今の原型が完成されていたんですね・・・。
しかし、この曲はギターにしっかり支えられていて、しかも勢いも あるので、とてもロックな曲です。
私もこの曲にハマりました。イントロからジャカジャカかき鳴らすギターが凄く気持ちいいですよね。
中学時代、 部活の仲間と一緒にカラオケに行くと、いつもこの曲を歌っていました。だから、より思い入れが深い曲です。
どの歌詞も胸に響きすぎて、好きすぎて、取り上げきれません。なので、一番好きな歌詞を挙げます。
目隠しをしたのも 耳塞いだのも
全てその両手
「いやそりゃそうだわ!」と突っ込みを入れたくなるかもしれませんが、そうなんですよね、自分の可能性を、 自分自身で消している場合がほとんどなのです。
他人の手で( 他人の意思で)目や耳を塞いでいるわけではなく、自分自身の手で 塞いでいる、つまり自分の意思で塞いでいるのです。
BUMPの曲って、こういう部分に気づかせてくれる物が多いなと 思います。
歌詞を文字だけで改めて見てみると、言葉の数が意外に多くてビックリです。
まだ歩き出せていない人や、自分を塞ぎ込んでしまっている人に勇気を与えてくれる曲だと思います。
そもそも、冒頭から
そしてその身をどうするんだ
と(ちょっと強い迫力で)聞かれてしまいますから、この曲の“訴 える力”というのは、凄いと思います。
このフレーズを聴くだけで 、何か行動を起こさなくては!と駆り立てられる気がします。
ちなみに、マサムネさんは「『ユグドラシル』には外れ曲がない! 」とおっしゃっていましたが、その通りだと思います。
ちなみに私があのアルバムの中で一番好きな曲は、『太陽』です。曲調が壮大で、歌詞も優しくて、好きです。
③グングニル/BUMP OF CHICKEN
ものすごく初期の、ロック色の強い一曲です。ギターの歪み具合が 、今とは比べものにならないですね。
イントロの入り方が、『 グロリアスレボリューション』と似ているなと昔から思っています 。
マサムネさんは「この曲の歌詞を聴いていると、物語が思い浮かぶ 」とおっしゃっていたような気がするのですが、確かに歌詞を見る と中世の騎士が出発をするシーンが思い浮かびます。
藤くんのこの想像力の豊かさは、本当に凄いですよね。
かつて「BUMPの曲は絵本のようだ」と形容した知り合いがいたのですが 、本当にその通りです。
割と強気な歌詞と、強気な曲調が凄く私も好きです。
「おれはおれなんだ!誰になんと言われようとも、笑われようとも !」という強い気概を感じます。
容易く 人一人を値踏みしやがって
世界の神ですら 彼を笑う権利なんて持たないのに
ここのフレーズが一番好きです。「にぃ~~~~~いぇあぁぁ」み たいになる歌い方も好きです。
悔しいことがあったとき、いつも私はこのフレーズを思い出します 。心の拠り所のような物です。
そもそも道徳的観点から言えば、人が人をあざ笑い値踏みするということは許されませんからね。
ちなみに『THE LIVING DEAD』の中で、私が一番好きな曲は『グロリアスレボリューシ ョン』です。この曲と雰囲気が似ていますね。イントロのギターの 厚みのある感じや、切れの良い感じが好きです。
2人で1つのマイ クで歌うというシーンが印象的なPVが、とにかくかっこいいです !
④ハルジオン/BUMP OF CHICKEN
私も『jupiter』の中では、この曲が一番好きです。
曲の最初は、ギターの音はシャリシャリしていて軽い感じなのに、 間奏で、割と歪んだ音で、めちゃくちゃ激しくかき鳴らされるのが 印象的です。そのジャカジャカかき鳴らされる部分がすごく好きな のです。
すごく切迫感を感じる曲です。曲の冒頭から、イントロなしで歌に 入るからでしょうか。
サビはドストレートに訴えかけてきます。
夢なら どこかに 落としてきた
希望と 遙かな距離を置いた
この部分が一番胸に刺さりますね。大人になるにつれて、小さい頃に抱いていた夢や希望というのは忘れてしまうものです。
また、「自分には出来ない」と気づいて、諦めてしまったものもあると思い ます。
ここのフレーズは、そういうことを歌っているのかなと思い ます。
この曲自体、「小さい頃に抱いていた夢や希望を、大人になるにつれて忘れたり、諦めたりしていった。自分に嘘をついたり、 自分を隠したりしてきた。そんな自分は何のために活きているのだろう?あの白い花は、昔から変わらずに、 折れることなくしゃんと咲いている。枯れてみて、あの花が自分の ために咲いていたのだと分かったときに、また新たな芽を出した。 枯れても枯れない花なのだ、僕もその花のように生きよう。」 というストーリー(雑な割に長ったらしい)なのかなと思います。
簡単に言えば、「枯れても枯れない、白い花の生き方に感銘を受けた」といったところでしょうか。
一曲の中に、起承転結がギュッと詰め込まれていて凄いなと思いま す。
⑤才悩人応援歌/BUMP OF CHICKEN
マサムネさんは、この曲のことを「BUMPの究極ツンデレソングといいますか、AメロBメロでツンとされて、サビで抱きしめられるという。」とおっしゃっていました。
確かにAメロBメロを見ていると、この曲の主人公はネガティブで 、マイナス思考の人なんだなと思います。
マサムネさんが取り上げていた歌詞で、
ファンだったミュージシャン 新譜 暇つぶし
売れてからは もうどうでもいい
ここの歌詞を取り上げて驚いていらっしゃいましたが、私も驚いてしまいました。実際にこういう経験があります…。
アーティストを応援する気持ちの原動力の一つに、「自分の応援があるから、あのアーティストは頑張れているんだ」という勘違いが あるのだと思います。その気持ちというのは、アーティストが売れていくにつれて、ファンが増えていくのもあって、 薄れていくものです。つまりは、そのアーティストが遠くに行って しまった感じがするんですよね。
そうすると、 そのアーティストへの興味は失せていって、結局は新譜が出ても暇つぶし程度にしか聴かなくなってしまうのでしょう。
もしかしたら、藤くんが自身のことを歌っているのかもしれません が、それは分かりませんね。
この曲は、「小さい頃に抱いていた夢や希望を、大人になって現実を知って行くにつれて、諦めたり忘れたりしてきた主人公が、「何 のために生きているのだろう」と考えてみた。これからは自分のための自分なんだ、という意識をもって生きていくぞ。」という決意表明のような曲だと考えています。
世界のための自分じゃない 誰かのための自分じゃない
本当にその通りです。自分は、自分のために存在してるのです。
少し利己的に聞こえるかもしれませんが、自分が生きる目的はあくまでも「自分のため」ですからね。ここの歌詞は本当に好きです。
サビで、車が突然加速するように、水が突然勢いよく流れ出すように、勢いがドッとつくのですが、それがすごく聴いていて気持ちが 良くて好きです。この頃の藤くんの声も好きです。
⑥HAPPY/BUMP OF CHICKEN
この曲も、私の中でも思い入れの深い一曲です。
マサムネさんも、この曲が出た当時、たまに聴いていたとのことで したね。
「この曲は6分と尺が長いけれども、長く感じない」とマサムネさんはおっしゃっていましたが、私もそのように思います。
しかし、私が中学時代、仲間とカラオケに行ってこの曲を歌ったら 、退室時間が迫っていたこともあってか、仲間から「長過ぎ!」と 怒られたことがあります・・・。
ですので、カラオケで歌う際には 、カラオケに来て割とまだ早い時期に歌うべき曲であるように思います。
この曲は「実際に大人になってみると、小さい頃に考えていたよう な“大人”とは違うということに気づく。大人になって、傷ついたり諦めたり、壁にぶち当たったりするけれど、「続き」(諦めたことの続き?これからの人生の続き?)を進んでいこうという新たな 意識をもつ、新たな自分が生まれたことを祝う歌」 だと考えています。
そういう新しい自分を祝う、という意味で『HAPPY BIRTHDAY』とコーラスが入っているのかなと思います。
終わらせる勇気があるなら 続きを選ぶ恐怖にも勝てる
ここの歌詞に何度も勇気づけられました。これを人生の教訓にしたいですね。
⑦Aurora/BUMP OF CHICKEN
この曲が収録されている『aurora arc』のジャケットは本当に美しくて、マサムネさんのおっしゃ るとおり、ジャケ買いしちゃいますね!
この曲は『Butterflies』から続く、キラキラ系、ブル ー系の曲です。
初期のBUMPの曲を聴いてからこの曲を聴くと、 なんだかすごく大人っぽくなった感じというか、洗練されたなとい う感じがします。
この曲を、女性のファッションの部類で言ったら、「コンサバ系」 の曲ですね。
私はこの曲のAメロのコード進行が、すごく気持ちよくて好きです 。
自分で涙拾えたら
ここの部分のコード進行と、それに合わせたベース音が「ドンドンドン」と降りていく感じが、すごく耳心地が良いんです!
最近の曲なので、あまりこの曲についての思い出はないのですが、 日曜日の夜になると流れてくるので、この曲を聴くと「ああ明日か ら・・・(以下略)」という気持ちになりますね。苦笑
⑧Akatsuki/PE'Z
ちょっぴりタイムマシーンのコーナーでオンエアされた曲です。
この曲、このグループについて、初めて知りました。聴いてみると 、すごくおしゃれで、ノリが良くて、心地よい曲ですね。
私はインストゥルメタルは普段聴かないのですが、これを機に聴いてみるのも良いかなと思いました。
・・・・・・
以上、9月1日放送のロック大陸漫遊記でオンエアされた楽曲に ついて、取り上げてみました。
やっぱり好きなアーティストが、好きなアーティストの曲を取り上げるというのは素晴らしいですね。
そして、 マサムネさんの優しさの伝わってくる解説(言葉遣いがとにかく優しいし、アーティストに対する敬意や思いやりを感じます。)、本当に素敵で、また楽しかったです。
マサムネさん、ありがとうございます!
BUMPは、私は中学時代に良く聴いていたので、中学時代の思い出が鮮やかに蘇ってきました。
マサムネさんが最後におっしゃっていたことが、すごく胸に残って います。
「俺はBUMP OF CHICKENには、バラード的なものとか、エレクトロニカ的な ものとかは、あんまり求めてないのかもしれない。しっかりなんか ロックなBUMP OF CHICKENが好きなんですね。まあでもバンドというのは、リ スナーの希望通りいかないのも面白いところで、それはまあスピッ ツも同じだし、なのでバンプにもやりたいようにこれからやってい ただいて、ひとまずずっと元気でいてくださいって感じですかね。」
その通りだと思います。私もBUMPにはロックを求めている部類の人間です。
今のBUMPは昔のロックな感じとは違うというか、洗練されたために、雰囲気が キラキラ~という感じの曲をたくさん作りますよね。
私はBUMP に対して、ある意味、マサムネさんの仰る「希望通りいかない」 という感情を抱いています。だから、私は今、BUMPから少し離れてしまっています。
けれどもバンドは、ファンの要望に応じるのではなく、やりたいことをやりたいようにのびのびやれば良いんですよね。
ファンの要望 に応じていたら、バンドの方も音楽活動を息苦しく感じてしまうで しょうし、新しい音楽というのも生まれなくなっていってしまうと思います。
実際、私たちも何か活動するにつけて、周りの顔色を伺 っていてはやりにくいということもありますよね。そういうのと一 緒なのかなと思います。
また、音楽家というのは、才能の塊だと思っているので、いろんな事にインスピレーションを受けたり、いろんな方面に好奇心が湧い てくるものなのだと思います。
だから、そういう感情にまかせて、 音楽活動を続けていく方が良いと思います。絶対、そういう風に続 けていく方が、元気に続けていけるのだと思います。
自分のやりたいようにやるべし!と、どんな分野においてもよく言われることです。
ということで、よくネットで行われている「BUMP変わってしまった論争」に、もうこれで終止符を打つ、 ということで良いと思います。
マサムネさんの仰るとおりなんです。
バンドがこれからも元気でいるのが一番なんです。
今は、ファン の求める方向にBUMPが向かっていないかもしれないけれど、 それはそれでよし。新しいバンドの可能性、側面を見せてもらって いるのですからね。
・・・・・・
このロク漫を機に、もう一度BUMPを聴いてみるのも良いですね 。
あなたのお気に入りのBUMPの曲は何ですか。